今日も昨日に続きいいお天気になりそうですね。風もすこぶるさわやかです。
さて、先日は神代植物公園でボランティアガイドさんから興味深い話をいろいろ伺ったのですが、その一つがヒガンバナでした。
そしてサルスベリについてもこんな花の秘密を知ることができました。
サルスベリの花には雄しべが2種類あるんです。中心の黄色のかたまり、これが1種類目の雄しべで44本あります。それともう一種類は、その周りを囲んでいる6本の長い雄しべです。
この2種類の雄しべはそれぞれ役割があるんです。
黄色い雄しべは虫たちを色で呼び寄せる。虫は主にセイヨウミツバチです。ミツバチが黄色い雄しべにきて葯を食べると、その背中に周りの長い雄しべの花粉がつくわけです。
そしてこの写真の中央に1本長く伸びているのが雌しべ。下向きについている雌しべの先端にミツバチが触れることで受粉する仕組みになっているんですって。
白いサルスベリでももちろん同様です。しかもこの黄色い雄しべは長い雄しべに比べて栄養価に富んでいるんだそうです。それを虫たちも知って(おいしいのかな?)黄色い雄しべに集まってくるんだそうです。
そうやって虫たちにご褒美をあげることと引き換えに、受粉を助けてもらう、これを共生というんですけれど、持ちつ持たれつの関係が花と虫の間には築かれている。そうやってお互いなくてはならない存在になっている。
そしてネットを検索していたら、こんな研究論文が見つかりました。そのタイトルは「なぜサルスベリには雄しべが2種類あるのか」。熊本県の高校の科学部のリポートです。高校生ってこんな難しい研究をしているんですね。朝日ジュニア科学賞を受賞した研究でした。
明日ですが、一日だけブログはお休みします。宮城県にボランティアに行ってきます。