シャクナゲ 日本のとヒマラヤのと | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝は恵みの雨でしょうか。先日来の暑さでばて気味の体には、ほっとする日になりそうです。

祖師谷公園の外なのですが、鞍橋からの仙川沿いの遊歩道に、シャクナゲが咲き始めました。高さ2mくらいの低木ですが、花の色といい形といい、ツツジとは違った趣があります。


このコデマリのような花のつき方が華やかです。ツツジ科ですから花はそっくり。


ただし葉はつやがあって厚く、ツツジとは明らかに異なります。


さてこちらは、今年の3月に行ったネパールのシャクナゲ。標高1500~2500mにシャクナゲの純林があって、高さ10~15mほどのシャクナゲが辺り一面に繁っています。


山全体がピンクに染まるほどで、まるで日本のヤマザクラのようです。
ガイドさんの話によると、ネパールには20種類以上のシャクナゲがあるそうです。


村の子どもが、シャクナゲの花を手にして、私たちトレッカーを出迎えてくれました。


こんな真っ赤なのもありました。


シャクナゲはツツジの仲間。北半球に広く分布しており、ヨーロッパにはプラントハンターによりヒマラヤからイギリスに導入され、改良されてできたのがセイヨウシャクナゲ。この公園のシャクナゲもたぶんセイヨウシャクナゲでしょう。
これに対して日本のシャクナゲは高山に生育するものが中心。雪などに覆われるので、あまり大きくなりません。

ところで先月のネパールの大地震には訪れたすぐ後だったこともあり驚きました。ネパールは温泉もたくさんあるほどの地震国だったのですね。復興にはだいぶ時間がかかりそうですが、あの美しいシャクナゲの森は変わらぬ姿で復興を見守って欲しいものです。