( ^ω^)「いただきますだおー。モグモグモグ。。ムシャムシャムシャ。。。」


さぁ祭りだ祭りだ。今日も内藤の朝食が始まった。食卓に並べられた、、、、というよりも家中にならべられた食器はまさにドミノ甲子園を彷彿とさせる。今日のメニューは朝から焼肉(牛一頭分)、米2俵、みそ汁3ガロン、デザートにチーズケーキ342個だ。この男、食うほど稼げないのは当然のことだが何より体重がすごかった。


( ^ω^)「最近太ってきたお、ダイエットしなきゃな。。。。モグモグモグモグ。。」


「最近」というはどうかと思うがダイエットという自覚は多少なりあるようだ。しかし言ってる事とやってることの違いはまさに真逆。


( ^ω^)「よし、今晩からダイエットするお!」


小さな決意を胸に秘め、朝食をペロリとたいらげてから体重計を探し始める。


( ^ω^)「えーと、確かここらへんに体重計があったはずだお。」


散らかった部屋には体重計なんてものは見当たらない。ベッドの脇に積まれたゴミの山はほとんどがコーラの空き瓶やポテチの袋ばかり。しかもこれでたったの2日分のゴミだという。この男の1日の摂取カロリーは100万kcalをゆうに超えるだろう。


( ^ω^)「ベッドの下に置いたかな?」


そう思った内藤がベッドの下を覗き込もうとした瞬間!!


( ^ω^)「!!!」


あまりに大きくなりすぎた腹の贅肉が圧迫され内藤の呼吸器が押しつぶされた。


バキボキバキボキ・・・・・・


内藤の肋骨が折れる音が鳴り響く。それは内藤の体の悲鳴にも似た声だ。肺は潰れ、気管も押しつぶされた。内藤、ついに自らを圧死させる勢いにまで成長。


( ^ω^)「ギャーーース! はひ、、ふひ、、、、だ、、、だれか、、、、」


折れた肋骨が内藤の脂肪や内臓に刺さる刺さる。呼吸する術すら無くなった内藤によもやこの世の終わりが訪れてしまうのか!?


('A`)「おーい、内藤。遊びに来た、、、、うお!?」


この男はドクオ。内藤の親友だ。


('A`)「おい!内藤!どうしたんだ!」


( ^ω^)「オオウウウ、、いいお~、、、いいお~~、、、、もっと、、もっと刺して!(ビクッビクッ)」


真性ドMな内藤はその苦しみと痛みに酔いしれている。この男、まさに外道。


('A`)「なんてこった、太りすぎて内臓がつぶれちまってる!」


ドクオは慌てて自らの携帯電話を手に取り、電話をかけた。


トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・・・ ガチャッ


('A`)「お、もしもし? ○△牧場さん? 実はと殺して欲しい豚が1頭いるんですが・・・」


( ^ω^)「!!?」


('A`)「よし、もう大丈夫だ。もう少ししたら楽になれるからな!」


(#^ω^)「うをーーー!うをーーーー!」


声にならない声で訴える内藤。しかし哀しい。ドクオには伝わらない。


('A`)「はっは、冗談さ。ちゃんとレスキューを呼んだから安心しな。」


( ^ω^)「(ふ~、驚いたお~。)」


ピンポーン!


玄関のインターホンが鳴る。


('A`)「お、内藤助かるぞ!もう少しの辛抱だ!」


( ^ω^)「(やったお! これで助かるお!)」


ドクオが玄関の扉を開ける


ガチャッ


「こんにちは、連絡を受けた○△牧場の者ですが・・・・。」


('A`)「あ、あれ?」


(#^ω^)「殺す! ドクオ殺す!そこになおれ!」


グシャリ!


内藤の背骨の椎間板が潰れる音が響く。もはや自分の重力で死ぬのは時間の問題だった。


( ^ω^)「ギャーーーーース!」


('A`)「内藤ーーーーー!!」


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数時間後、病院内。


( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・・」


意識を失いながらも内藤は一命をとりとめた。


('A`)「全く世話がやけるぜ。」


(*゚ー゚)「内藤さん、検温の時間ですよ。」


('A`)「看護婦さん、コイツにオムツはいらないよ。コイツの排泄はとにかくすごいんだ。利根川で野グソなんてしたらたちまち黄河になっちまうぜ。」


(*゚ー゚)「まあそれは大変。直接バキュームしてもらうよう先生に頼んでおきますね。」


('A`)「(この人意外と冷静だな・・・・)」


( ^ω^)「う・・・・う・・・・・・・」


('A`)「おや、内藤気がついたか?」


( ^ω^)「うぅ・・・・・・ハァハァ・・・・・・うっ・・・・」


('A`)「なんだ、悪い夢でも見てるのか。かなりうなされているな。」


( ^ω^)「ハァハァ・・・・ハァハァ・・・・・」


('A`)「苦しそうだな、内藤のやつ・・・。」


( *´ω`)「ハァハァ・・・・・・あああ、いいお~いいお~。 オラ、口開けろ。」


ズダダダダダ!


( ^ω^)「ギャーーーーーース!」


ドクオの機関銃が火を噴き、内藤は再び深い眠りについた。


('A`)「やれやれだぜ。」


(´・ω・`)「内藤さん巡回です。」


('A`)「おや、先生。コイツちょっと血を流してるけど気にしないでくれ。」


(´・ω・`)「分かりました。ドクオさん、内藤さんは今危険な状態です。」


('A`)「・・・・・・。」


(´・ω・`)「すぐにでもダイエットをしないと脂肪が内藤さんを飲み込んでしまい、絶命してしまいます。」


('A`)「そうですか・・・・。」


(´・ω・`)「でも今の内藤さんの体重は1244kgもあって、とても自力では動けないのです。」


('A`)「(先月まで60kgだったのに・・・・。)」


(´・ω・`)「そこでドクオさんにお願いがあるのです。」


('A`)「お願い・・・?」


(´・ω・`)「実は遥か西の都に1粒食べればたちまち理想体型になるという幻の果実があると言うのです。しかしその果実を収穫するには山をいくつも登り、谷を越えなければなりません。しかもその果実は収穫してからすぐに食べないと効果が無いと伝えられており、内藤さんも連れて行かないとならないのです。」


('A`)「・・・・・。」


(´・ω・`)「内藤さんが助かるのはその果実を食べるしかありません。ドクオさん、内藤さんを連れて内藤さんを救ってあげてください。」


('A`)「そんな、、、、俺にはとても無理だ。内藤を運ぶことなどできないし、そんな危ないところ。。。。」


( ^ω^)「うっぅぅ・・・・・・・。」


('A`)「内藤・・・・・すまない。」


(´・ω・`)「あ、そういえばその果実の種を煎じて飲めばたちまち女からモテモテになるとの言い伝えも。」


('A`)「俺に任せてください!」



こうして二人の旅は始まった。



続く。かもしれない。