異動して、まず感じたのが、環境の違い。


これまでは、教育委員会事務室には公民館事務局も設置されていたが、今年度から文化センターへ移ったため、職員数の少ない(教育長含め4人)の教育委員会事務所は静けさを感じる。


仕事をするには、最適な環境だ。


しかし、大変だったのは、公民館事務局の引越し。

事務室の約半分のスペースを占めていたため、書類は出るは、不用品は出るはで大忙し。

3日間も作業服で通って、毎日、後片付けに追われていた。


そして、事務室内もスッキリし、一息ついていると、あるものが目についた。


冷蔵庫。


なにかと現場に出る機会も多くなるだろうから、帰ってきてからのジュースはさぞかし美味しいだろうと想像し、

「そうだ、冷蔵庫も整理するか」と思い、とりかかった。


はじめに冷凍室を開けて、みると、なんと内側に約3cmぐらいの霜があり、冷凍室の有効スペースが半分以下になっていた。


これでは夏場においしいアイスクリームが食べれないと思った僕は早速、冷凍室の中身を出した。


何故か、郵便封筒に包まれたものがあり、名前が書いてある「フジハラ・マッタケ」。

なんだコレ?開けてみると鹿の肉が1キロ以上あった。

他にも袋があり、どれも鹿の肉ばかり・・・。


そして、最後に白いスーパーの袋に入った袋が・・・。


鹿の肉にして軽い。


「何だろう?」と開けてみると、黒い物体が約15個ぐらい。

袋から取り出してみると、なっなんと、小鳥。

冷凍庫の中に小鳥が15羽。

一瞬、僕がフリーズしてしまった。


”ユウコ”に聞いてみると

「以前、誰かが”剥製”にすると言って冷凍庫に入れた。もう5、6年は経っている。」

との事。


ちなみに”ユウコ”は夏になるとその冷凍庫にアイスクリームを入れて、美味しそうに食べていた。


しかし、少し気になったのか、翌日、”ユウコ”は小鳥たちを天国へと送ってあげた。


恐るべし、教育委員会。


この”小鳥フリーズ事件”以来、教育委員会で飲食するものには神経質なった僕がいた。