猫の強制給餌と皮下点滴 | きじトラとアビシニアンズ

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猫と日々のあれこれブログ♪

食べれなくなったら、強制給仕や延命はしない。

これは人でも猫でも。 と以前は考えていました。

命に関しては人それぞれに、いろいろな考えや思いがありますから、

違う考えで様々な別の選択もありだと理解しています。
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猫に関しては、我が家の3匹が元気でいてくれたおかげで、

長年その選択の場面に遭遇していなかったわけですけれど。



17歳のマロンが食欲が落ち食べなくなりました。


飲ませている甲状腺の薬の量が安定しないので、そのせいだと思っていました。

去年の夏も同じような状態があり、甲状腺の数値のせいだと判明したので、

今回も検査結果を待ちつつ、一般的な血液検査をしました。

*甲状腺の検査は外部に出すので結果がでるのに数日かかります。


一般的な血液検査も甲状腺と同時というのを選択したので、現状把握が遅れてしまいました。


結果は甲状腺は正常。

腎臓が急性腎不全の数値で危険な状態でした。


即刻入院。

そして強制給餌を選択せざるを得なくなりました。

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鼻からチューブを入れて、1日3回高栄養剤を注入。

猫に負担がかからず栄養剤は短時間で注入できますが、

チューブとカラーは24時間装着。

腎臓の数値が回復し、退院になった時にまだ食事ができなかったので、

この鼻チューブか口からシリンジでを選択することになり、

口からの注入を選択しました。


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1日8回程度口から注射器(針なし)で飲ませます。

始めはイヤイヤしながらも体力がなかったので、少しの抵抗で済んでいたのに

体力の回復とともに抵抗も激しくなり、その後お互いの飲む方も飲ませる方も

コツがつかめて3分程度で終わるようになりました。


栄養が補給されても、腎臓がすっかり回復したわけではないので、

脱水症状の為、数日ごとに病院にて皮下点滴。

点滴をすると脱水が改善されるので、目に見えて元気になります。

「週に3回は最低点滴に通ってください」 そう言われ、

片腕しか動かず運転できない今の状態の私には厳しく、

自宅で皮下点滴を行うことにしました。



点滴処置を飼い主は見ることができなかったので、てっきり人間の点滴をイメージして渋っていましたが、

皮下点滴は違うものでした。



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自宅点滴ができるようになるために、3回点滴実習を病院で行います。



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1度目は先生がするのを見て手順を覚える。



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2度目は先生のサポートを受けながら、実際に点滴を飼い主が行う。

点滴は1回に250ccなので、500ccパックを2度に分けて使います。

3度目は使いかけのの2度目のパックからの点滴。


こういう場合、大抵は奥さんが点滴をするそうです。旦那さんは及び腰になるとか。

通常ならもちろん私が行ったでしょうが、なんせ片手なもので

オットがしっかり習ってくれました。



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家での初めての点滴。

マロンの毛がボソボソして、目がくぼんできています。


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針も一発で入りました。

写真を撮るので瞬間離れますが、基本的にはマロンの顔側で肩を補てい。

そして点滴パックの圧力が下がるので、奥に見えるポンプでパックの圧を上げる。


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ゴロゴロ言いながら点滴をうけるマロン。

苦しくないようでホッ。


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点滴直後。表情も違います。


皮下に250cc入るので、今回は右側の腕やお腹がふくらみました。

これは特に問題ないそうで、吸収されると元に戻ります。

点滴の後は活発に動くようになり、食欲もでます。

今週いっぱいは、週3回で頑張ってみます。


知らずにどこか怖がっていた皮下点滴や強制給餌。

同じように悩む方の参考になれば幸いです。


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