5時半に鎌倉を出て、朝の7時半に柏インターをおりて、野田につきました。


流山街道沿いに商店街があり、ここにキッコーマン本社があります。ガラス張りの美しい建物ですが、その横には黒壁の醤油蔵が残っています。



興風会館




野田市ホームページの説明より。
http://www.city.noda.chiba.jp/syoukai/bunkazai/kofukaikan.html

「最大652人の客席を持つ大講堂や集会室、地下ギャラリーがあり、市内の文化、体育関係の事務局がおかれています。


  昭和4年(1929)の竣工当時は、千葉県庁に次ぐ大建築であったといわれ、建築様式はロマネスクを加味した近世復興式のもの。設計者の大森茂氏は、神田駿河台の明治大学旧校舎を設計した人で、デザインの巧みな建築家として知られています。平成13年に耐震構造に改築し、竣工当時の外観を再現しました。平成9年に国の『登録有形文化財』に登録されました」。


ルネッサンス風にロマネスク様式を加味した建築ということ。大森茂は、旧細川公爵邸(和敬塾本館・都文化財)の設計者でもあります。




プー博士Architecture Everyday !! (http://blogs.yahoo.co.jp/t_marufuzy/38956522.html )興風会館の解説では、「中央部分が高く伸びているプロポーション、建物中央のロンバルディア帯…ロマネスク風の外観にドイツ表現派風のポコッとした可愛らしい丸窓が加えられている…そんなデザインで全体がまとめられています。
デザイン手腕には定評があった建築家だったようですが、このファサードを見る限り…なるほど、わかるような気がします」との感想を書かれていまして、参考になりました。そのまま引用させていただきました。



ブー博士の頁で紹介されている略歴です。


大森茂略歴
明治27年生まれの栃木県出身
大正2年東京高等工業学校建築科(現東工大建築学科)卒
大正9年大森茂建築事務所を永田町に開設
昭和9年逝去


なお、資料としては

山本文男著『興風会館物語』(崙書房出版、2006年) があります。

ああ!醤油の町のロマネスク!。

千秋社


野田市野田339
大正15年6月


千秋社は、明治三十三年(1900年)野田醤油組合設立の野田商誘銀行が設立されましたが、その社屋です。 商誘銀行とは、まさに「しょうゆ」銀行の語呂合わせかと思われますが、酷い、もとい、ユニークな命名です。


       千秋社



野田商誘銀行は、太平洋戦争中の金融統制により、千葉銀行に合同され、昭和45年まで千葉銀行野田支店として使用され、その後キッコーマン系列の千秋社の所有となっているとのことです。 千秋社は清水公園を管理している会社です。