○●○●○●○●○●2015.2.6.

ケータイ依存脱出法

応援団 NO.187

ちょっと怖い話・・・
 

「子どもがキレる」

という言葉を聞いて久しいです。


私が現役の頃(20~30年くらい前)

教育荒廃が叫ばれ、

家庭教育・学校教育の弱体化は

その後もなんら解決らしきもの(制度)もなく、

ほったらかしにされてきたといってもよいのかもしれません。




「ゆとり教育」も「読み書き計算」も

振り子のようにいったりきたりをくりかえし、

それに伴い子どもたちは振り落とされていく。

教育現場の荒れから

優秀な人材が教師という仕事の場を避け、

書類の山に埋もれた教師たちは

「ひと」として子どもと接する機会を奪われたまま、

暴れる児童・生徒に振り回されて

授業どころではなくなっている。


学校という神聖な場所は、

もうすでに私たちが子どもだった頃の

「先生のいうことはきちんと聞きなさい」と

親に叱られた懐かしき時代の頃の姿はすでになく、

子どものいうことを真に受けて

学校へ乗り込んでいき文句ばかりを並べる親たち。

このことさえ、

モンスターと言われていた頃さえも、

もうすでにひと昔前のことのように感じられるのは

私だけでしょうか。



こんなことが現実に起こっていること、

どれだけの保護者の方がご存知でしょう?

 



そんなことが気になっていた頃、

6年生の子たちの「全国学力テスト」が行われたと聞きました。


私は現役のときには経験したことがなかったので、

ネットで調べて少し勉強しました。

そのなかの記事に、

「ケータイやスマホでゲームやメールを使っている子どもは

 正当率が低い傾向にある」

ということがありました。

「当然だろうな」と思うことは簡単でした。



・・・そんな時にふと立ち寄った

コンビニの本棚で見つけたのがこの本でした。




さかのぼれば、

私たちが子どもの頃は

「テレビを見てはいけない」

「教育上良くない」と言われ、

その10年後にはゲームが教育に及ぼす悪影響が取り上げられ、

保護者会では

「一日30分と決めてやらせています」

などという優等生的なご意見ももちあげられたものです。


私の子どもたちは

ちょうど「ゲーム世代」であったと振り返ります。



そして、ゲームに引き続き、

「ケータイ」「スマホ」です。


今思えばあれほどひと昔前、

テレビについてその悪影響が述べられていたことは

すっかり言われなくなっている(と思いませんか?)




これはいったいどういうことでしょう?



それと同じように「ゲーム」についても、

最近はすっかり「スマホ」のゲームアプリに

「お客様」を取られてしまった感もあり、

それと同時に、

テレビと同じようにゲームについても

以前ほどその悪影響は

聞かなくなってきている(と思いませんか?)




学校も家庭も

今は「ケータイ」「スマホ」へと話題は移ってきています。



私はガラケーで、電話とメールくらいしかしませんが、

ブログはやっています。


数年前一時期、

新しい携帯を持った時、

その受信・送信に使う時間が

異常に多かった時期を思い出します。


ブログも最初の頃は、

コメントをもらったりするとうれしくってさらに記事を、

という経験もあります。


そのときに感じたことで、

今になって振り返って思うことは、

返信やコメントをもらうことについて

私は「新しい刺激」を求めていたことに気づきます。


それは、今だからこそ言えるのですが。


その時は、

「返事が来ないな~」

「コメントくれないな~」

と少々イライラしていたのを覚えています。


私が言いたいのは、

この「イライラ」です。


この「イライラ」が、

今の子どもたちが

「ゲーム」や「スマホ(LINEなど)」をやるなかで

生まれてくる「脳の仕組み」である、

ということをわかりやすく書いてあるのが、この本です。


(前置きが長くなりました)

実に怖い話です・・・。



「ゲーム」をしている時、

人が変わったように画面にくらいついて

夢中になっている姿を見かけたことはありませんか?

「30分」と決めていても、

時間を忘れてやっていることはありませんか?

(うちの子はありました。もう今は大学生ですが)


それをこの本では、

「新しい刺激を求めることは

 人間の脳の仕組みである」というわけです。

そして

「繰り返すことで、さらに!さらに!と求めるような

 脳の仕組みができあがってしまう」というのです。


「依存」です・・・。

さらに言うと、

この「脳の仕組み」は

「依存症」へとつながるものであり、

たばこ・お酒・ギャンブル・大麻などの

依存症の「脳の仕組み」と同じものであると。

「やめられなくなる」という仕組みを

日々脳のなかで作っているということだそうです。


そのことで普段「楽しい」と感じることが、

「そのこと」だけにしか反応しなくなり、

その行為ができないとイライラしたり、

暴力的になったり、

と発展する可能性が大いにある、というわけです。


とても怖い話です・・・。






ではどうするか。



これは、もう「断つ」しかない、そうです。


「約束が守れなかった時には完全に取り上げる」

(そういう約束の上でやらせる)

「2週間デジタル遮断することで脳の仕組みも元に戻る」

ということも書いてありました。

「依存症は治ることはなく 回復するだけ」だそうです。


これは少しでも早く強制撤去すべきです。


 
「ゲーム」や「ケータイ」「スマホ」も、

テレビと同じように、ゆくゆくは、

それほど気にされることもなくなり、

「文化」として定着する頃には、

今のテレビと同じように、

これほど問題視されなくなるのかもしれません。



ただ私が思うには、

「テレビ世代」と言われた方々が

今現役の社会の中心になってみえる人々です。

そして、

その子どもたちが

「ゲーム・スマホ」世代であるという連鎖です。


これは、教育の観点からみて、

昨今の学校現場の「ありさま」に

少なからず関係しているのではないか、

と思ってしまうのです。


もちろんそういう「テレビ世代」を教えてきたのは

私たちの世代の教師たちであり、

今、荒れた教室で

子どもたちを相手に奮闘している先生方は、

「テレビ世代」から

「ゲーム・スマホ世代」に移りつつある子たちを

相手にしていることになります。


「誰の責任」ということは言えないまでも、

それにしても「今の世」の商業感覚的文化が、

あまりにも「ひとの心」を無視してはいないでしょうか。


そのことに私たちも気づかないまま、

気づかぬふりをしたまま、

目に見えない「病理」を

引き受けてしまっているような気がしてならないのです。


これは実に「怖い」ことです。


そのことについて、

子を持つ親として、

地域の子どもたちを見守る一人の大人として、

今一度その自覚と責任を持って、

我が子と真剣に、

命を懸けて向かい合わなければならない時期に

きているのではないかと思うのです。



話がそれました。

以下、この本のレビューを紹介しておきます。

ぜひご一読を!




◆◆◆◆◆◆◆◆



ネット依存(予備軍含む)の中高生、52万人!

「うちの子に限って……」は通用しない!


中高生の
「ネット依存」「スマホ中毒」「LINE依存」が、

成績低下、引きこもり、家庭内暴力、犯罪などを

引き起こしていることが社会問題になりつつあります。


LINEが気になって3日間寝なかった子、

食事しながらでもケータイを見ずにはいられない子・・・

夜間は児童・生徒によるスマホやケータイの使用を禁止する自治体もあらわれました。



うちの子に限ってケータイ依存なんて・・・

とは言い切れなくなってきているのが現実です。


わが子がケータイ依存にならないために、

親としてできることは何なのでしょうか。



本書は、親子で読みながら、

依存症の有害性にとどまらず、

脳科学から見たハマってしまうカラクリ、

子どもの成長とデジタルツールの関係、

あるいは、

依存症の予防や回復へのヒントについて考える一冊です。


特に、

「みんなケータイ持っているから

 ケータイ欲しい、と言われて困っている」

「いつもLINEばっかりやっていて、

 どうやめさせたらいいかわからない」

「自分が学生のときはケータイがなかったから、

 どう対処していいかわからない」

と悩む保護者の方々、学校の先生に読んでいただきたい本です。




<著者コメント>

私は、子どもたちを

ケータイやゲームの悪影響から守ろうと

がんばっている家族や先生、

そして子どもたち自身を応援したいと思っています。



この本を手に取ってくださっている方は、

きっと何らかの心配をお持ちなのでしょう。

そんなあなたには、悩んでいるのはあなただけではない、

と大声で伝えたい。

そしていっしょに対策を考えたいのです。



そのために、

この本は、

そのままご家庭で役立てていただけるようにと考えて、

子ども向けのページを設けました。


子ども向けの最初の部分は、

冒頭でご紹介した兄と妹に、

私が直接会って行った面接でのやり取りそのものを収録しています。


面接をしながら私は、

実際の子どもを目の前に、

ゲームやケータイ・ネットに関する注意や対処法を

できるだけわかりやすく、

本質をついた短いフレーズで伝えようと努力しました。

ですから、このやり取りの部分は、

子どもをデジタルトラップから守ろうとしている方に、

そのまま役に立つはずです。


面接場面には小学生・中学生・高校生と3つあり、

そのあとに大人向けにより専門的に解説する、という構成としました。




<編集者コメント>


正直、事態は

こんなに深刻だと思ってもみませんでした。

知れば知るほど怖くなった、というのが実感です。


韓国では、

午前0時から6時までの間、

16歳未満の青少年のオンラインゲームを禁止する

「シャットダウン制度」があるそうです。

日本においても、

このような施策が早急に打たれることを望みます。



◆◆◆◆◆◆◆◆




「テレビ」「ゲーム」

「ケータイ」「メール」

「パソコン」「ネット社会」・・・。



次々と刺激を求める、

人間の欲求をむさぼる得体のしれない怪物たち・・・。



結局「テレビ」の登場からキレる子どもが生まれ、

「ゲーム」と同じ刺激を求める子どもたちが

荒れた教室をつくり出してゆく・・・。


そう思うと、ちょっと、怖いお話でした・・・。



でも、これは、

一度ご家庭でも話題にして、

本当の「怖さ」を

子どもたちにも知らせるべきではないかと

あらためて思いました。



何か打つ手はないのか!



いやきっとあるはずだ!
 


教育に希望を・・・!!!  



子どもたちに夢を・・・!!!    





(願)








○●○●○●○●○●









ちょっと言葉が過ぎたところがあるかもしれません・・・。





しかし、


毎朝、出かける時の妻は、いつもためいき・・・。





玄関で大きく手を振って


「今日も一日・・・」


と願いながら見送るしかない・・・。




これが教育の姿なのか・・・!




怒りにも似た思いが湧いてくる・・・。






そんなことおかまいなしに、


目の前の子どもたちは、


そういう渦巻く社会が普通で・・・、




それが今、今の自分たちの現実で・・・、


そんななかで、


大きくなろうとしている・・・。






そんな子どもたちに


素敵な夢をもってもらいたい、



「世の中、そんなに悪くない・・・」



そう言いながら、



肩に手を置いて



「大丈夫・・・!」



と、言える大人でありたい・・・。






そのためにも



大人にも「夢」を・・・!



大人にも「希望」を・・・!




これは自ら手さぐりで



見つけ出してゆくしかないのかもしれない・・・!






きっと



「そこ」にあるはずなのだ・・・。





みんなが笑顔で過ごせる「今日」が・・・♪




そう願ってやまない・・・。




(願)







(o^-')b






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◆迷路脱出! 「うつ」との出会いから◆



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