第五十章
「 遊びをせんとや生まれけむ 」
清盛、熱病に死す・・・。
その涙は、うれし涙か、悔し涙か・・・。
西行の言葉が胸を打つ・・・。
「 お手前の生きてこられた平清盛の一生・・・。」
「 まばゆいばかりの美しさにござります・・・。」
そして、平家、都落ち・・・。
壇ノ浦・・・。
時子、安徳天皇を抱き、船上でつぶやく ひとこと・・・。
「 海の底にも、都は ござりましょう。」
その刹那、深田時子の決意の表情が、美しい・・・。
そして、源氏の世へと・・・。
「 平清盛なくして 武士の世はなかった・・・」
「 おもしろう生きてみたい・・・！」
その一生が、頼朝に伝わり、
武士の魂は、次々と引き継がれていくこととなる・・・。
その生きざまは、後世、多くの人々に影響を与えてゆく・・・。
・・・ラストシーン。
海の中の宋剣を抜き取り、
泳ぎだす若き清盛の表情には、
明るさと 夢を追いかける生き生きとした瞳がみえる・・・。
そこが、清盛にとっての 「真の都」 なのかもしれない・・・。
２０１２年 ＮＨＫ大河ドラマ 「平清盛」
完
