平清盛(第四十八章)「幻の都」第四十八章「 幻の都 」「 武士の世をつくる!」「 武士の頂に立つ!」そう、言い切り、そしてみごと成し遂げてきた清盛・・・。そこには、大きな犠牲も強いられてきた・・・。しかし、清盛は突き進んでゆく・・・。ここまで来て、後戻りはできない・・・。そして、残すは、「福原遷都」・・・。その、あと一歩まで来ながら、朝廷や平家一門からも反発を受け、「還都」せざるを得なくなる・・・。「 武士の世とは、いったい何であったのかと思うてな・・・」清盛の心の軸は、ぐらぐらと揺らいでいく・・・。「 還都 」「 天は 平家を 見放したのじゃ・・・」南都の、思わぬ焼き討ちを誇らしげに語る重衡を叱ることさえせず、「ようやった」と静かに誉める清盛の心のうちはいかに・・・。まるで、神輿に矢を放った若き自分を見つめるように・・・。ここに、平家の末路をみる・・・。平清盛、ここまでか、・・・。(o^-')b筆文字 目次(一覧表)へ ★応援団バックナンバー・目次(一覧表)へ!★