第四十六章
「 頼朝挙兵 」
源頼政の反逆に大きくおどろいた清盛であったが、
以仁王を持ち上げて起こした乱も
なんなく征伐・・・。
平家の栄華、ここに極まる・・・！
次なる手立ては、福原遷都へ・・・。
平家一門内でも多くの反発を受けながらも
なかば強引に、清盛は政策を押し通そうとする・・・。
西行にいさめられようとも、
我が政をすすめようとする清盛・・・。
以前の白河法皇の姿と重なる・・・。
そして、その孤独は、
清盛の心をも暗闇で覆い包もうとしてゆく・・・。
宋剣にすがり、
「誰か、助けてくれ～！」と
子どものように泣く清盛の姿に
盛国や西行、教盛、仏御前は、おそれおののき、
その暗闇の深さを そこに見出すことができる・・・。
「 孤独 」
奇しくも、そんな清盛を、
その暗闇から救い出したのが、
源頼朝の挙兵の知らせ、というのが、なんとも皮肉・・・。
源氏、いよいよ歴史の舞台へ・・・！
清盛の暗闇は、どこまで続いてゆくのか・・・。
そして、その果てに見えてくるものとは・・・？
平家の栄華、これまでか・・・。
