ヨクラート(道化者)の一人、ペア・オーベリさんは、いつもこういう事を考えてます。
私達は彼からこの種のお便りを貰うのを楽しみにしています。

北欧からコンニチワ-数独・1
これが今回の傑作。
今もまだ、流行っている数独です。
解説「日本の数字パズル。空いている四角に1から9までの数字を入れなさい。縦と横、および3X3の四角に1から9までの数字がそろうようにしなさい。
ヒント:左側のやさしいほうから始めなさい。」

北欧からコンニチワ-数独・2やさしい

北欧からコンニチワ-数独・3むずかしい

彼がこれを作っている姿を想像して笑ってしまいます。
台所のテーブルで夜遅くまでかかって、一生懸命作っているんだろうと思うとおかしい。

ペアさんは音楽的才能も豊かな人で、ある古楽の夏のコースですばらしい合唱曲を作りました。
夜中、体育館にあるピアノのところでなんかやってるなあ、と思っていると、次の日の合唱の時間に3声のモテットを持ってきて、みんなに歌わせました。
「スヴェン、これなんだと思う?」
「うーん、15世紀のあんまり名人じゃない人の作品」
「新しく発見された曲なんだけどね、バスとソプラノも別にあったんだよ。だれかそのパートを引き受けて!]
二人の希望者が楽譜をもらってみんなで一緒に歌いだしたら、なんとビートルズのイエスタディーのメロディーが浮かび上がってきました。みんな大笑い。

でも、3部声だけで歌うとどう考えても15世紀の音楽にしか聞こえないのです。
この部声だけ印刷して、バスは別紙にして、注意書きに「ソプラノにイエスタディーを加えることができます」という解説付きの楽譜を売り出したら、版権侵害になるのでしょうか。
専門家に聞いたけど、とってもムズカシイ問題ですね、と言われました。
ペアさんはこういう手の込んだイタズラをするのが大好きです。

ちなみに彼はこのまえソプラノ・ランケットを吹いていた人です。
顔見たかったらこちらをどうぞ。