『グループ別ですんなりわかる 初めての仏像』 | 本がともだち

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グループ別ですんなりわかる はじめての仏像/河出書房新社

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何度もこのブログでも紹介している、TBSアナウンサー安住紳一郎のラジオ番組はゲストコーナーがあります。
かの戦場カメラマン渡部陽一さんも、テレビなどで話題になるより前に出演していました。
毎度「こんなおもしろい人をどこから見つけてくるのだろう」と不思議に感じるくらい、人選が新鮮。


京都で仏像にはまったわたしが仕事先でそのことを語ったところ、先生が「あ、もしかして安住さんのラジオで聴いて?」とおっしゃったのですが、なんのことやら。
わたしが聴けなかった回に「仏像ナビゲーター」なる方がゲスト出演していて、イケメン仏像などの紹介をしていたのだそうで(笑)

先生が録音しておいたというその回を聴かせてもらい、なんだかこの方が気になりました。





内容 「BOOK」データベースより

ご利益、由来、見分け方からエピソードまで、これだけは知っておきたい知識を、実際の拝観を考えてやさしく解説。
便利な「写真でわかる・仏像の時代別様式」も収録。






そして図書館でその宮澤やすみさんの本を発見。


これまで読んだ仏像の本で積んだ知識をさらに上書き+新しい知識も盛りだくさん。
とてもわかりやすく、これを最初に読んでもよかったかも~という感じです。


序章「仏像ことはじめ・ご利益っていったい何? 仏像の存在意義」は、言葉通り、仏像が作られた理由とそのご利益について、わかりやすいやさしい文章で書かれています。
これまでに読んだ本にも書かれていた「大乗仏教」についても詳しく説明がされていて、今ひとつ完全に理解できなかったわたしにも解りました(笑)




第一章では「仏教の主役とその仲間たち」と称して釈迦や薬師、大日などの如来グループと観音菩薩と観音グループの紹介。


このグループ分けはわりと簡単なようでちょっと難しく、見分け方などもこれまでに読んだ本でもいくつか頭に入れたのですが、やはり本で読むだけではなかなか覚えられません……って、わたしの頭が悪いのか(^_^;)

でも、薬師グループの眷属・十二神将などの説明や十二支の守り本尊が非常に詳しく書かれていてうれし-!
……もちろん、一気に覚えられませんけど(笑)



第二章「お寺で見かける多彩な仏像たち」
仏教の守り神として存在する「天部」と呼ばれる仏様たちの紹介です。
東寺の帝釈天から始まったわたしの仏像学習、やはり気になるのはこの天部の方々なのです (๑´∀`๑)

いやいや、帝釈天のインドラ時代(インドの神様の時代)の、アシュラとの闘いのエピソードはすごいです。
さすがイケメン……って、関係ないか(笑)
あ、しかもイケメン対決だわ(まだ言うか)。



第三章は「拝観にも役立つ仏像の基礎知識」
仏像の台座や持物、手のかたち(印相)の紹介がコンパクトにまとめられています。
仏像の数え方は一体二体でも通じるけれど、正式な助数詞は「一軀二軀(いっく、にく)」だそうです。



合間に写真とイラストで仏像の紹介もありますが、このイラストを描いている方が実はちょっとした知り合いの方であることに、奥付を見て気付きました(笑)




とても役立つ本なので、図書館に返却後自分で購入しました。
えへ☆