悩める森下よ。投手陣代表で野村先輩に送辞を読むのはオヌシじゃろが!(9/27虎25回戦3x-2) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

野村祐輔クン引退の一報は、小生には衝撃が大き過ぎて未だに上手く消化できておりません。永遠の28歳みたいな爽やかな顔をしておりますが気づけばもう35歳ですからね、冷静にこの3年の成績を見れば彼が下した決断も致し方ないのかもしれませんが、一方で、まだまだ投げれるじゃろ、投げてる姿が見たいんじゃという思いが強く、ちょいと整理が出来てません。彼のことはまた別の機会に書こうと思いますが、野村クンよ、本当にお疲れ様でした。鯉の三連覇、2016年の25年ぶりの優勝はオヌシの活躍がなければあり得なかった話。心からありがとうと伝えたいですわ。最終戦での引退セレモニー。先発して一人だけ投げて終わりと言わずに、5失点しようが10安打されようが5回まで投げてくれや(泣)。

 

もとい。

 

そんな中での虎戦。試練の9月ならぬ「苦月」にすっかり勝ち方を忘れている鯉ですが、久しぶりに「今年の鯉の勝ち方」をなぞるような試合展開で勝ち星を届けてくれましたな。先発が長いイニングを最小失点で投げてゲームメイク、序盤に先制するも相変わらずその後で沈黙する攻撃(苦笑)、バックを支える守備陣がカネを取れる好守連発で魅せまくり、自らピンチを招いては踏ん張りまくる中継ぎ陣と守護神のゼロ封リレーを胃薬持参で堪能する鯉党たち。そんな試合ばかりで8月まで首位にいたチームでございます。それと似たというか、少し既視感のある試合運びで勝利する鯉諸君の姿を見るにつけ、あぁ今年は優勝できた筈だよなぁという思いが込み上げて悲しくなる秋の夜。

 

まぁしんどい試合でした(笑)。先発の大瀬良クンも野村引退には思うところが大きかった筈ですが、いきなり初回から二死満塁フルカウントの大ピンチですからね。オイオイオイオイ。今日も初回から大量失点で試合を潰す気かよと、匙を投げかけた鯉党同志も多かったかと思いますが、前川クンが引っ張った痛烈な打球がファースト坂倉の真っ正面でアウト!まさに紙一重で助かりましたわ。この「紙一重」が悉く裏目って積み重なってきたのが今月の鯉ですからね。この立ち上がりは大きかったですわ。2回から立ち直った大瀬良クンは、菊池や秋山の超美技にも助けられ、7回にサトテル君に低目のボール球を右中間スタンドに運ばれて失点するまでは淡々とスコアボードにゼロを並べる大瀬良らしいピッチングを見せてくれました。

 

9回も絶対絶命(そんなんばっかりですな)。2対2で迎えた9回表のマウンドには守護神の栗林。先頭のサトテル君が初球を叩いて強烈な火の出るような打球のライト前ヒットで出塁。というか、落ちないフォークが甘く入り、もしもバットが捉えた場所が数ミリずれていたらCOSTCOの看板直撃の特大ホームランだったかも(笑)という危険な球でした。更には送りバント処理を栗林が焦って1塁へ悪送球で無死1.3塁となる悪夢の展開。あのジャイ戦の9回表の惨劇が頭に浮かぶ鯉党はソッとテレビ画面を消したかもしれません(泣)。

 

が、しかし。なんとそこから無失点で切り抜けてしまう栗林のマッチポンプ劇場が開演です。野村クンの魂が舞い降りたのかもしれませんな。無死1.3塁で代打糸原クンにもボール先行でフルカウントになりますが最後のボール気味の球を糸原クンが打ち上げて浅いライトフライ。ランナー動けず。結果的にはこれが大きかったですかね。その後に木浪クンに四球を与えて1死満塁となりますが、開き直った我等が守護神栗林。梅野クンには150キロのストレートで三球三振!更には2死満塁の場面で怖い怖い近本クンにも150キロストレートの連投で空振り三振!吠えまくる栗林。捕球と同時に拳を握った會澤。ゼロで凌いだぞ!3塁側ベンチで岡田監督の顔が歪む。おっしゃ!

 

いやぁ。しかし、このイニングの後半に投げ込み続けたストレート。まぁ正直に申し上げると、栗林クン全く制球が出来てませんでしたよね。指にかかっていない、いわゆる「抜けまくりの棒球」ばかりでした。それでもど真ん中を目掛けて投げ続けた渾身のストレート。きっと「野村クンの魂」とやらが乗り移ったのでしょう。そういうことにしておきましょう。いや、野村クンは150キロは投げられませんから違いますかね(笑)。栗林は明治大じゃないですし(笑)。いいんです、とにかくゾーンに投げ込めば何か起きるんですよ。そんな必死のパッチが炸裂した場面だったかと。11回の2死1.2塁を凌いだ島内クンが12回もマウンドに上がり、最後の大山クンの放ったライナーがファースト坂倉クンの真っ正面に飛んで助かったのも「野村クンの魂」ということにしておきます。島内も明治じゃないですけど、いいんです。セットアッパーで10勝到達!おめでとう(笑)。

 

打撃陣の方は初回に天敵の大竹クンから2点先制!いきなり先頭の秋山先輩が初球をぶっ叩いてライト前ヒット!小園も舐めんなスローボール!とばかりに100キロ台のチェンジアップをぶっ叩いて思い切り引っ張り込んでライト線へのツーベース。坂倉がこれまた初球、ど真ん中のストレート、たった136キロのストレートを叩いてライトへ2点タイムリー!そうじゃろそうじゃろ、大竹の球なんてホントはこんなもんじゃろと鯉党の溜飲を下げる電光石火の連打。あっぱれでございましたぞ!(ま、そっから7回まで、またいつものようにのらりくらりと腹たつピッチングされたのは忘れましょ、笑)。

 

12回裏のサヨナラ劇も胸熱でした。このところの絶不調で鯉党からも非難轟々だった野間クンのファーストゴロが虎の投内連携のエラーとなったのも「野村の魂」ならぬ「野村の呪い」だったかも(笑)。サヨナラ打となった末包クンのライトオーバー。あの打球もこれまでの9月の「苦月」の鯉の攻撃だったら、ライト正面に飛んで捕球されてたと思いますわ。良かったな末包クンや。ありがとう末包。そして打たれた村上クンの号泣。これぞヒリヒリするシーズン終盤のプロ野球ですわ。MLB大谷クンの大偉業も素晴らしいですが、NPBにもドラマが沢山詰まっているのでございます。

 

岡田監督が、先発に大竹、更には桐敷、岩崎、石井、ゲラと投入し最後は村上を2イニング投げさせて「勝ちにきた」虎にとっても大事な大事な試合を鯉が勝ち切りましたよ。まぁこんだけ負け続けておいて今更なにをなってんだ!という方も多かろうと思いますが、小生は素直に嬉しかったです。必死にボールに食らいつく守備や打撃、開き直ってソーンに投げ込み勝負する投手陣。いいじゃないですか。

 

さぁ今日はマジック1にしたジャイがマツダスタジアムに乗り込んできます。ジャイの先発投手は菅野坊ちゃんですわ。相手にとって不足なし。もう順位なんか関係ないです。ここで鯉の野球を見せてくれ。かつて「ジャイの鬼門」と呼ばれ続けてきたこの球場で胴上げだと?そんなのは意地でも阻止してみせてくれ。先発は5連敗中の悩める男です。森下よ。引退を決めた野村先輩に向け、投手陣を代表して送辞を読むのは直系後輩のオヌシしかおらんじゃろが!これまでのことは関係ねぇぞ、目の覚めるようなピッチングを見せてくれ。それだけを切に願っております。がんばれ森下よ。

 

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