小生も野球人の端くれなので、例えばこういう素晴らしい投手同士が繰り広げる「正真正銘の投手戦」を、バックネット裏の特等席に陣取ってビール片手に心ゆくまで眺めていたいという思いも確かにあります。プロの投手が投じる変化球のキレに唸りながら、それを支えるバックの守備陣が魅せる華麗な超美技の数々に酔いしれる。結果がスコアレスの引き分けだとしてもその価値は計り知れないものがあるのでございます。
他方で、やっぱり同じカネを払って現場で野球観戦するのであれば、ド派手にガンガン打ちまくる打撃戦で盛り上がりたいんじゃ！という思いも確かにあります（いきなり180度違うベクトルですな。すいません）。外野スタンドに放り込む特大のホームランに立ち上がり両手を突き上げ、息もつかせぬ連打の大量点が入り隣に座った見知らぬ鯉ファン達とハイタッチを交わし、宮島さんを連呼しながら何度もバンザイするあの感じはホントに堪りませんよね（笑。ベタな表現でどうもすいません、一体ワシは何を書こうとしているのだろう）。
まぁどちらも「正解」なんですけどね。で、もうひとつ別のベクトルとして、最終的に「自分の応援するチームの方が勝つ」というのが大前提だったりするのが野球ファン心理の厄介なところ（笑）。まぁ野球のチケットは映画やコンサートのチケットと違って「必ず楽しい催し物になりますよー」と誰かに保証されてる訳ではありません。高いカネを払ってとんでもない試合を見せつけられる可能性というかリスクも十分あるのでございます。そんなことを思いながらアレン先輩と柳クンのピッチングを見ておりましたわ。
すんません、前置きが長すぎですな（苦笑）。
アレンさん堂々の8回1失点ピッチング（自責はゼロ）ですからねぇ。というか6回までノーノー状態、ライトの田村クンが猛然と前チャージして柳クンのライト前ヒットをライトゴロにしちゃうようなプレーが出る時ってもしかして本当にノーノー試合やっちゃうかもなぁみたいな試合だったんですけどね（悲）。終わってみればまたもやアレン先輩のナイスピッチングを鯉打線が見殺し状態。うーむなんとも。
まぁ竜の柳クンもアレン先輩も、普段から「無援護ピッチング」っぷりを２人で競って争っているようなところもあり（そんな訳ないですが）、今日も初回から延々とスコアボードにゼロを並べていく感じはあたかも断崖を目掛けて車を走らせ、どっちが先にブレーキをかけるかを競う「チキンレース」さながらのようでしたもんね。そんな意地の張り合いも8回表に中田翔クンのツーベースと細川クンの技あり右打ち（＋ライト田村クンのファンブル）で１点入って終了。ザッツオールの試合となりました。菊池クンの強烈なピッチャーゴロを腹で直接受け止めてダブルプレーに仕留めた柳クンのど根性っぷりに免じて許してくれアレンさんというところでしょうかね（苦笑）。
とはいえ一応書いておくと、試合中は両軍とも素晴らしいプレーのオンパレードだったんですよね。初回のレフト上本先輩の背走ランニングキャッチから始まり、本日スタメンでショートに入ったパンチ矢野クンが何度も魅せる華麗な守備、菊池先輩との６−４−３のダブルプレーはあまりにも美しい形式美でございました。
前述の田村クンが魅せたライトゴロという稀有なプレーもそうですし送りバント失敗とはいえ捕手前に転がった打球を強肩で２塁で刺してみせた双方のキャッチャー（竜の加藤クンと坂倉クン）もお見事でしたよね。鯉のピンチではホームベース上でのクロスプレーでアウトに仕留める場面が何度もありました、ファースト堂林からのバックホーム、更にはレフト上本からのバックホーム。ほんとにお腹いっぱいになるくらいにナイスプレーが出まくった試合でもありましたよね。
でも鯉は負けました。
しかも１点も取れず。
ツライのぉ。
これも野球。
因みに、先日の燕戦で漸く初ヒットが出た田村クンが、今日の試合でも存在感たっぷりになってきましたな。柳クンからライトへ強烈な打球でヒットを放つと、２打席目もショートへの内野安打でマルチヒット。守備ではライトゴロもやっちゃいながら決勝点に繋がった痛い痛いエラーもかましちゃう。悲喜交交で色々と盛りだくさんでしたが、とにかく「存在感」が出てきました。今後も楽しみでございます。
そんな試合でしたかね。
（どんな試合じゃ！）
すんません、今日も支離滅裂な文章になっちゃいました。明日はスカッと勝って欲しいですな。ハッチさんに期待しましょう。
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