若鯉どもよ、宮本慎也の言葉を聞いたか~職業としての野球。 | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
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『最近よく、「楽しめ、楽しめ」とか言われるが、ボクはプロに入ってから野球を楽しんだことは一度もないですね。職業としての野球」に真剣に19年間取り組んだこと、これがボクの誇りです


これは、本日、燕・宮本慎也の引退会見の席上での言葉であります。野球が好きだから・・・子供たちの夢のために・・・そんな甘っちょろいコトバに逃げずに、宮本慎也は誠実に語りましたよ。いや、カッコよかったですわ・・・本当はただのエロオヤジ(笑)なんですけど、今日の彼の真摯な言葉は心に沁みましたわ。


「職業としての野球」。そうです。プロ野球たるもの、野球でメシを食ってる訳です。客はお金を払って球場に詰めかけ、プレーを見るわけです。プレー見せることによってお金をもらっているのです。


我々もそれぞれ「職業」に就いています。小生はこのところ半澤直樹さんのおかげで肩身の狭い金融機関に勤めていますが(笑)、メーカーの方もいれば、農業や書店や葬儀屋さんを経営されている方もいるでしょうし、先生や美容師さんや工場勤務の方もいるかもしれません。それぞれが自分の仕事に向き合って、不平不満もこぼしながらも責任を全うしようと日々努力している。それでお金を貰って生活している訳です。


野球を職業とするということ。華やかなイメージとは裏腹にしんどいことですよ。職業としての野球、ってどういうことかというと、勝っても負けてもまた次の日にお客の前で野球をするということ。どんな酷いプレーをしてもまた同じように次の試合が始まるということ。もしくはその逆に、即刻その場から立ち去りを命じられ、昨日の自分のポジションが消滅するということ。


反復と覚悟、というんでしょうかね。野球を職業とすることに対する覚悟。19年まっとうした宮本だからいえる恰好のいいコトバなのかもしれませんが、野球を職業として真剣に取り組んだ・・・なんと素晴らしい言葉なんだと思いましたわ。彼の野球人生を表す最高の言葉のような気がします。


若鯉の皆さんよ。耳かっぽじってよく聞いておいてくださいよ。緊張して腕がふれない?ストライクが入らない?なんでもないゴロを悪送球する?そんな彼らには、「リラックスして、野球を楽しめ」なんて言いたくありません。君らは、野球を職業として選んだ訳です。職業として真剣に取り組むべきなんです。そこには覚悟と責任がある筈なんですわ。


お母さんにユニフォームの背中に背番号を縫い付けてもらって「頑張って」と送りだされ、試合に負けて帰って来て、「でもよく頑張って投げたわね、偉かったね」と慰めてもらうような野球をやってないですかい。そんなあまっちょろい覚悟で、野球を職業として選んだのであれば、即刻グランドを去るべきなんじゃないですかい。


たかが、いちファンごときが何を偉そうにと・・・そんな気もしますが、今日の宮本の会見を聞きながら、そんなことを思ってました。CS争いの緊張感に耐えるメンタルがない?経験がない?そんなことを言うような輩に、野球を職業としていて欲しくない。若鯉諸君に敢えて、偉そうに叱咤激励してみました・・・。


しかし、宮本・・・いい選手だったなぁ・・。お疲れさまでした。数々の名場面をありがとう。


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