いつかはこの日が訪れる事は分かってました。

その覚悟はずっとずっと持ってました。
しかし、いざその日が訪れてしまうと淋しいというか名残惜しいというか、私の考えが間違っていたのではないか?と頭をグルグル。


いや、もう離れなければならないのです。
別の道を歩まなければならないのです。


我が愛車と別離の時がやってきてしまいました。

出逢いは5年ほど前。
それまで何年も乗っていたワーゲン、カブリオレに不調が見られ、幌から雨漏りし始めたのがきっかけ。
「何に乗ろうかなぁ?」と悩んでいたある日、コインパーキングにそれはそれは可愛い車が停まっていました。
よくよく聞いていくと、それは友達の車で、運良く色々構造やら乗り心地やらを教えてもらう事が出来ました。

そこから日本中を捜し、埼玉にあった専門店まで行き、無事に善きパートナーとして我が家にくる事になりました。

可愛い。
三角窓から入る風も優しい。
上下に激しく揺れる震動も、ゴーカートのようで楽しい。
すれ違う車好きさんからの「その車、何ボルト?」とか、合図的な親指立てられたりするのも新しい(ちなみにボルト数なんてそれまで知らなかった)。

夏が来たら車内はすんごく暑くなった。
エアコンは効いてくれなかった。
そのエアコンには温度を調整するシステムがオンかオフしかなかった。
初めてそこで気がついた。
「はっ、そうだ。この車は旧車だったんだ!」


雨の日は車内が曇る為、危険で乗れず。
窓は手動なので反対側に友達を見つけても声は掛けれず。
前マネージャーに移動を頼んだら激しくぶつけられ入院。
いざ、仕事に行こうとしたら数センチで停まり(それはもう何度も)。
電気系統が甘く、後付けナビとの相性はハマる事はなく最後までナビられない日々。
ハンドルが尋常じゃない程重く、切り返しに時間がかかり、駐車場の方がわざわざ場所をと閉まってたシャッターを開けてくれた事もあったなぁ。

あ、静かな住宅街で突然クラクションがなり続けた事もあったなぁ。

昨日は買った時から付いてたETCにいよいよカードを挿し畑へ行こうとしたら、バーが開かなかったなぁ(運良く後続車なし)。

車のパーツが国内にはなく、故障すると戻ってくるまでえらく時間がかかったなぁ。

語ったらキリがないくらいの思い出。


お別れです。









フォルクスワーゲン タイプ3。


せっかくだからこんな事もしてみた。







よく愛車自慢で見るやつ。






タイヤのホイールにもワーゲンのロゴ入ってて可愛いんだよねー。



けど、お別れです。

ありがとう、我が愛車1973。
同じ生まれ年の1973。
あなたをまた愛してくれるパートナーと出会える事を祈ってます。
大切に乗ってくれる方と出会える事を祈ってます。


大好きでしたよ。
本当に大好きでした。
まだまだ頑張って下さいね。
いや、頑張れる子だからね!


と言う事で。

Adieu。
Au revoir。
Et
Merci beacoup 。


ブウーンとうなって、
車屋さんに連れられて
いっちゃった。

で、代車として借りた今の車の



良さ、なに!
めっちゃ静か~。
ハンドルもエアコンもナビも


いいー。

あー、びっくり。