調理試食レポートです。 今回の主役はわが妻です。
種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店
実は、１２月初旬から２月中旬頃、ベランダでの長崎赤カブの鉢作りの収穫の最終レポートをしたかったのです。でもその当時、精神的な理由でブログを中断していました。あれから半年以上たち、また冬野菜の種まきシーズンが近くなってきたのですが、一昨日、長崎赤カブについて知りたいという熱いお問い合わせを受けて、何かの役に立つのではないかという想いが再び沸き立ちました。そんなきっかけがあり長崎赤カブの最終章を書き上げることにしました。
※収穫のレポートはこちらです。
収穫の日は大晦日ということもあり、妻はおせち料理作りに大忙し。二人の子どもたちも帰省してきているので大張り切り。赤カブのうち、最も大きくなった「長崎赤カブ」を二個と、比較のため「あかくら蕪」一個を収穫し、おなますに料理することにしました。青首のあごおち蕪、白首の福小町蕪は後日、サラダや、肉詰め料理に使いました。どちらもたいへん美味しかったです。今回の主役は長崎赤カブです。他の蕪たちの話は機会があればアップします。
昨年１２／３１ こんな感じで７号鉢に３個の長崎赤カブを作りました。大きさは約８～９ｃｍ。鉢の大きさを考えると蕪がくっつく位に大きくなったので収穫することにしました。
１２／３１ まな板の上の赤カブ！（笑）
水で洗ったらこのとおりツヤツヤ。紫色がとってもきれいです。
左端があかくら蕪。お尻まで真っ赤です。色もより赤っぽいのが特長です。葉っぱも切れ込みがありません。
中央と右、二つが今回の主役、長崎赤カブです。
紫色が鮮やかです。下半分が白っぽいのが特長です。これを半白といいます。赤カブの仲間は他にもあるのですが、茎にも赤色が出るもの＝赤軸系と出ないもの＝青軸系の二種類があります。今回は両品種とも青軸です。 長崎地方では青軸が好まれるようです。ただ、地方によって嗜好の傾向はいろいろのようです。葉っぱも美味しいので浅漬けに使います。美味です！蛇足ですが、野沢菜、日野菜はこの蕪の葉っぱと同じであることをご存じの方は少ないようですが、風味は全く同じですよ！
長崎赤カブの特長は大昔から伝わる伝統野菜ということです。特にお正月野菜として、その鮮やかな赤色が重宝されてきたという経緯があります。ただ、最近の一代交配種と違い純系選抜をくり返してきた在来種であるため、早生ではあるが、ス入りがやや早いという特徴があります。さっと太らせてさっと収穫するのがコツです。また一代交配つまりF1では無いために、やや不揃いになることもあります。上の写真を見ていただければ分かるように、お尻の咲きに出ている直根がやや太いのが分かりますか？この部分が他のF1と大きく違う秘密なんです。まあ、家庭菜園では全く問題にならないような特徴ですね。
いつもながら、前置きが長くなりました。（笑）
以下は、妻が頑張った記録です。
長崎赤カブの根っこだけ。葉っぱは浅漬けに利用。
以下皆同じですが、やや暗めの室内で、蛍光灯の下で撮影していますので若干紫色が暗いように感じます。ホントの色は一番最初の屋外での写真の色に近いです。
間半分に。
とうとう、三ヶ月の苦労が終わるのか・・・・！と言葉には出しませんでしたが私はそう思いました。
料理に専念している妻は平気なもので、ハイ次！とか申しておりました・・・トホホ。（笑）
長崎赤カブを一刀両断。
赤カブですが、その赤色は内部にはそれほど浸透していません。むしろ内部は真っ白です。若い蕪ほど真っ白です。従ってこの赤色を生かすためには皮ごと調理するのが基本となります。
切れ込みを入れます。
なかなかやるなお主・・・・。
口に入れやすい大きさにカット。
塩でもみます。
左が長崎赤カブ。右があかくら蕪。
同じ赤カブでも、その色素が違うのがよく分かります。
長崎赤カブがより紫色であることがお分かりでしょうか？
しばらくすると、きれいなピンク色に染まりました。
こんな感じで平成２５年のおせち料理が完成しました。
※このブログであからさまなCMはしたくないのですが、長崎赤カブは当店で販売しております。よろしかったらお試しください。
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