超珍しいカリフラワー | 家庭菜園を応援する農業おやじのブログ~家庭菜園・園芸用野菜の種のことなら市川種苗店

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種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店  超珍しいカリフラワー


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(珍しいカリフラワー 渦を巻いているようです!)

名刺に印刷して良く配るのがこの野菜の写真です。「何デスこれ??」と必ず尋ねられます。つまりは「ウケねらい」ではあるのですが、結構印象に残るようで、こちらの狙いは的中、万々歳というわけです。
多分、雑誌か何かでご存じな方も多いと思いますが、実際に栽培したり、また、実際に食べてみた方は少ないのでは無いかと思います。
それで、昨日、苗で販売したお客様から、良くできたからと収穫物を頂く機会があったので「ホントにありがとうございます!ブログのネタが一つできました(笑)」今回はこの野菜をご紹介します。


この野菜は、ルーツをたどればヨーロッパ原産のカリフラワー原種の改良種です。以前は「珊瑚礁」と呼ばれていた品種です。やや晩生であったのを作りやすく早生に改良して、現在は「連山2号(カリフラワー)」として販売しています。他社でも販売されているようですが、多分、珊瑚礁の方が日本では最初であったと記憶しています。つまり、この系統のカリフラワーのオリジナル系が「連山」というわけです。


普通カリフラワーは白色ですが、このカリフラワーは鮮やかな黄緑色で、非常に目を引きます。カリフラワーで紫色や同じく黄緑色やオレンジ色をしている品種がタキイやサカタに有りますが、珊瑚礁=連山は①形が普通のカリフワーとは全く違う。②加熱しても色が変わらない。③味がきわめて濃厚で、印象的。という違いがあります。


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(形のせいかなかなかピントが合いませんでした。スミマセン)

《形状》
最も目を引く部分です。数学的にはフラクタルな幾何学的形状で、全体が部分と全く相似形をしています。発売された頃はあまり珍しいので、生け花にする人が沢山いたという逸話も残っています。この品種はかなり長期間この花蕾の形が崩れないので収穫期間が長いという長所が有るのですが、2月以降になるとどうしても花蕾がバラけてきますので、このようになる前までが収穫適期ということになります。

《色》
アントシアンを原因とする紫系のカリフラワーやブロッコリーや赤オクラのたぐいは加熱すると緑色に変色します。従って調理しても種本来の色彩を生かせないのですが、珊瑚礁=連山は変色しません。非常に鮮やかな黄緑色が冴えます

《濃厚な味》
これは実際に食べてみないと分からないですので、実際に何度も食べたことの有る私の舌が代弁します。「ウマイ!」「濃い味!」非常にボキャブラリーが貧弱なため、このような表現しかできず申し訳ございません。ただ、妻曰く、「やや硬めにゆがくのがコツ!」「素材をいかすのにはカラシ酢味噌が最高」だそうです。

家庭菜園を応援する農業おやじのブログ~家庭菜園・園芸用野菜の種のことなら市川種苗店-ゆであげ
(ゆであげたすぐ、色は変わらず鮮やかな黄緑色! おいしそう!)

《栽培法》
先に述べましたように、早生に改良されて種まきの時期の幅も広がり、耐病性も強くなり大変作りやすくなりました。ただ、カリフラワー一般に言えるのですが、ブロッコリーよりやや徒長しやすいという育苗時の短所もわずかながら残っているようです。
つまり、育苗時は育苗は夏の高温期になりますが、夜間の徒長を防ぐため、午後三時以降の潅水は控えてください!とお客様には申し上げております。
日照がない夜間に水分が有るとどうしても夏場は気温が高いので、眠ることなく茎だけが生長し、マヌケた徒長苗になってしまうのです。

本年度も新種が6月に採種され7月上旬頃より販売開始となります。種まきは7月下旬~8月が最適期です。九州など、暖地では9月上旬まで蒔けます。収穫期は11月~2月で、普通の白いカリフラワーと全く同じです。苗は9月が販売時期となります。

ブロッコリーカリフラワーの特性一般についてはこちら をご覧ください。
このように、非常に珍しいけど、とても美味な野菜「珊瑚礁=連山2号」をぜひご試作ください。
興味の有る方はこちらもご覧ください(shopサイトへ)

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