一昨日、昨日と二日間長野県長野市で講習会(練習会に参加かな)に行かさせてもらいました。

友人の山崎くんが関わっている高校で、富山からも高校生を呼び実施しました。

まず感想!

やはり現場はいいですね。

指導者!選手!それぞれに思いがあり、短い時間の中にも様々なドラマがあります。

指導者も情熱があります

何度も生徒を怒鳴っていました。

でも、後で聞くと、意識付けを今は課題としており、わざと怒っているとのこと。

先生はとても怒るような性格ではない印象ですが、しっかり言う時は言う!というスタイルであったようです。

生徒さんたちもいい子ばかりで、本当に強くなってもらいたいですね。



さて!

この講習会の与えられた「お題」はダブルスにおいてのレシーブでした。

まず!

この一日で変わると思っていません!

なので、今後自分で考えながら、良くしていける「材料」を置いて行くことを課題として、流れを組みました。

教えるためにはまず今の状態を確認します。

動きを確認するだけではなく、ちょっとした別の動き見たり、以前ブログでも書いた「壁」ができているか手で押して確認し、見た目に騙されないように筋や関節の動きなどもチェックしました。

全体の印象です。

10数名試合組以外見たのですが、皆がレシーブの問題点が違います。

動き方や、たまの捉え方、視線、準備の仕方それぞれがそれぞれの問題をもち、特徴があります。

半面でのレシーブ練習をみるだけでも問題はバラバラ、かつ複雑です。

試合の中では更に複雑になります。

全体の流れの中で問題を解決しなければ、試合で勝つための「使えるレシーブ」にはなりません!

トータルバランスを見なくては、効果がなかなかでない!というのを嫌という程見てきたので、どうしても問題が複雑になってしまいます。

しかし、それも含めて、簡単に理解してもらい、かつ、今後活かしてもらうことを伝えなくてはなりません。

いろいろな考え方や着眼点、そして、自分で変えていくためのエクササイズの紹介などをしました。

理屈を知るだけではなかなか前に進めないからです。

しかし、どんなにしっかり伝えたつもりでも、絶対に理解不足の面が出てきます。

理解したつもりでも、解釈の違いや、勘違いも絶対に出てきます。

そのアフターフォローもすることも伝えました。

講習会で限界があることは十分承知なので、今自分ができる限りのことをするしかないです。。

しかし!!

一人一人課題は山積みです。

ある子の一場面での問題です!

右利き選手が、左側の少し離れたところが取れないケースがありました。

この子は左側に打たれた瞬間ノータッチでやられます。

すぶりで振らせると、左足を一度浮かせ、つま先を左方向に向けます。

そしてラケットを振ります。

この、ステップを一度踏むワンモーションが、命とりになっていました。

実際は速い球にそのワンモーションができず、一歩も動けずノータッチです。

壁を作る必要性からも考えると、その前段階でラケットの面をそこにもっていけないという結果です。

また、例え、ステップを踏んでも、そこに作ったラケットが安定した壁を作れるかというと、とても弱いです。

これでは、例え触っても、差し込まれて外側に出てしまうかミスってしまいます。

この問題点を掘り下げていきます。

問題点を複雑にしないため、この子はなぜ左に手が出せなかったかについて考えをしぼりましょう!

まず第一に左足に体重移動がうまくできません

なおかつ左への体幹の回旋運動が皆無です。

そのため一度足を踏み変えて体全体をそちらに向けなくてはならなくなっていました。(反応の速さ次第ではそれでもできる方はいますよ)

ではなぜ左に体重移動ができないかです。

まず、動きを確認しやすいように、座位でお尻の体重移動させると、その段階でうまくできません。

無理やりお尻に体重を移動させると、頭を大きく左に倒す形になります。

実際使える重心移動は、頭が動かない状態で行えなくてはベストではありません。(両足を揃えた場合であり、足を広げた場合は体重移動すると頭の位置は移動します)

この状態で立ちながら体重移動しても座位と同様左側に崩れます。(崩れていました)

体幹の回旋動作は、体重移動ができて始めて「使える」回旋動作になるので、それも期待できません。

実際、回旋動作させても体重移動しないで行うので、軸も潰れ、猫背になってしまい左にリーチが全くできない状態でした。

まずこの座った状態でできない場合、立ってもできない可能性が高いです。(動きのみ)

まず段階付けとして、座位でできるようになるように自分はします。

ではこの問題点です!

全身的に関節や筋のことも上げることは可能ですが、キーとなるものだけ上げます。

大腰筋というインナーマッスルが体重移動を起こさせていない状態です。

大腰筋は文献などを見ても足を振り出したり、骨盤などを安定させるなどと書かれています。

しかし、自分はこの大腰筋が「全身の動きと調和され」効率よく収縮(その後伸長)することで体重移動が起こると考えています。



大腰筋の付着部をみると、背骨と足の大腿骨を結んでいます。(みぞおちの少し下から股関節の下あたり)

体重移動をさせたとき前からみて垂直に一直線になります。

このとき左足(左の軸)に頭部を通る中心の軸が重なります(足の親指あたりと鼻が一致します)


※椅子に座って実施してみるとわかりやすいですよ。

浅く座って軽く足を広げレシーブの形を作ります。

その状態で左右にお尻の体重移動してみてください。

うまくできますか??そして早いですか??


自分は体重移動に限らず、すべての動き始めに、この筋が有効に使われることが、効率良い動きを作るのではないかと考えています。

身体の中心を通る数少ない筋(他には大殿筋)であり、股関節、仙腸関節、脊椎の関節(腰椎、胸椎)と体の中心をコントロールする関節をまたいでいるのも理由の一つです。


いずれ細く腸腰筋について書きますが、この筋は鍛えるだけでは使えません。

かなり複雑に全身と絡んでいます。

文献など探してもその明確な正体は書かれていません。

なので私なりの試してきている現象や、様々なデータからの独自の解釈であることだけはご了承ください。


この子の場合、腸腰筋がうまく使えないと書きました。

しかし、腸腰筋は収縮しています。(深部筋なので予想の範囲ですが)

他とのバランスが悪く体重移動につなげられていないという状態でした。

改善策です。

まず、この子を座位で体重移動出来る状態を作りました。(詳細は割愛します)

そしてしっかり体重移動させたところで手をのばさせ(横に)前から抵抗をかけます。

強くなったことを実感させます。

次に、元の場所に戻して押します。

弱くなったことを体感させます。

回旋動作もつくり、リーチ動作がしやすくなったことを実感させます。

それを立位で行い、同じく「やりやすくなった」ことを体現させます。

この状態でレシーブができるようになるかはまだわかりませんが、一度レシーブをしてもらい少しでも返しやすくなるか確認します。

問題はまだ多いかもしれませんが、少しでもよければ、動きの土台は、この方向性で作って行くことを勧めます。

そしてこれだけではすぐに戻ることも説明します。

そのためのエクササイズを伝え、今後この課題を自分が解決していかなければならないことを自覚してもらいます。

問題点を意識させ、改善点を伝える。

そして、その方法を伝え、それを実施してもらえるようなマネジメントをしていくという流れですね。

あとはアフターフォローもすることを伝えて終わります。

この方法で結果につなげられるかはまだまだ経験が浅くわかりませんが、このような流れで,講習会を行いました。

問題はまだまだ沢山あり、心配をすればきりがないですが、なんとかうまく(強く)なってもらいたいですね。

自分は評論家にはなりたくないです。

なんとか「結果を出せる」方法を常に探求していきたいですね


長野のみなさん本当にありがとうございました。

今後の活躍を期待しています。




本日もお読み頂きありがとうございました。
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今後ともよろしくお願いいたします。
片山















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