刀を実際に使用する人間に取っては、柄が自分の手に合うか合わないかで使い心地は全然変わってしまいます。

 

 時々、柄糸の巻き直しで柄の太さを変えて欲しいと言う依頼が来る事が有ります。

 

 勿論、使う糸の太さで少しは太さを変える事は出来ますが、そんなに大きくは、変えるのは無理です。

 

 この太さでは、安心して使えないと思われる場合は、縁頭の金具を変えて、柄を作り直すのが良いと思います。

 

 柄の太さは、一番は、使用する金具によって大きく変わる事に成ります。

 

 特に、縁頭が細い時代の金具で太い柄を作ると、かなり無理が有って変な形に出来上がります。

 

 勿論、刀身の身幅でも変わるのですが、太めの柄にしたいなら、太めの縁頭を、細めの柄にしたいなら、細目の縁頭を選ぶのが基本と思います。

 

 もし、可能なら、以前に使っていた柄等が有って見本に借りれるなら、柄の太さは、かなり理想に近づくと思います。

 

写真で見て頂くと一目瞭然ですが、縁金のサイズでこんなにも、柄の太さは、変わる物です。


 

 

 

 

 

昭和の初期から、終わり頃まで、活発な創作活動を続けられた刀匠さんです。

奉納刀と言った感じの立派な体配に、美しい刀身が力強く表現された一振りです。

是非、一家の守護刀としてお持ちいただければと思います。

 

【美しく・迫力満点の現代刀】「備中国笠岡住人竹下祐光 」 77cm 、鑑賞に・拵を付け高級居合刀として!!!

 

 

 昨夜、出発間際にお客様が来られて、やや遅く出ましたが、今日も前泊して、刀剣商の集まる市場へ行って来ました。

 

 今、工作が混んで居て、じっくり仕上げると言う事がし難いので、出来るだけ、手を入れないで直ぐに使えそうな刀のみを買って来ました。

 

 お店の方でも、買い取りが2振り有りましたので、今日の仕入れば6振りと成りました。

 

 仕入れも不可欠な事ですが、遠方まで仕入れに行くと、刀のアップが止まるのがちょっと痛い所です。

 

 写真は撮った物の、まだアップ出来て居ない刀も何振りかあるので、ドンドンアップして行きたいと思います。

 

 今日のお刀は、殆ど手を入れなくても、アップ出来そうなので、近い内に出来るだけ、沢山アップして行きます。

 

 ご期待下さい。

 

 

 

 

長寸で時代もある刀ですが、大変健全で綺麗です。

当店拡大写真では、細かな傷も見えますが、現物で見るとほとんど分からないレベルです。良いお刀を一振り、一家の守護刀としてどうでしょう。

【関七流、徳永派】「兼綱」 77cm 、鑑賞に・拵えを付け高級居合刀として!!!

 

(当店スタッフのした責金です。)

 

 今も、ブログの「お刀簡単修理方法」のコーナーには、ちょっと、簡易過ぎる補修方法も載せて居ます。

 

 これは、私の通って来た道であり、本当に全く経験の無い人でも出来る事だからです。

 

 ただ、お店では、鍔鳴りもその一つですが、銅で責金する基本のやり方をする様になっています。

 

 修理方法も最初の頃からすると格段に精度が上がって居ます。

 

 写真はその一例ですが、スタッフの腕も上がって、刀身が鍔の真ん中に来る様に、上下、銅を入れる場合や上だけ、或いは、下だけ入れたりと、刀と鍔の状態に合わせて、ベストな状態を作れるように成りました。

 

 最初は、なかなか上手くいきませんでしたが、件数をこなすうちにかなり上達しました。

 

 微妙な場合は、責めたがねも上手くなって来ました。

 

 専用に台を仕入れました。

 

 確かな商品をお届け出来る様に、これからも技術の向上に勤めます。

 

 

 

 

東の靖国刀、西の菊水刀と言われた、菊水刀を打っておられた方で、戦後も無活発に作刀活動を続けられた方の戦後の作品です。安価な居合研ぎですが、それでもずいぶんと綺麗に成りました。斬れ味もなかなかです。如何でしょうか。

 

【最後の菊水刀匠・研ぎ上がり】「林 長孝」 70.3cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!

 

 今日も、刀剣商の集まる市が有りました。

 

 数は控えめですが、ややお高いお刀を二振り買って来ました。

 

 今月は、お客様からの買い取りも9振り有ったので、補修作業がなかなか追いつきませんが、可能な限り、毎日アップしようとして居ます。

 

 ただ、発送やお客様からの照会に対応しながら、動画も撮ったりしてると、結構キツイです。

 

 身体がもう一つ欲しいです。

 

 最近では、アップする前に、店に来られて、在庫の刀を見て、整備が終わって、引き渡すのが先に成るのを承知で購入頂くケースも有ります。

 

 ただ、遠方の方にも出来るだけ、公平に成る様兎に角、ホームページへのアップを頑張ります。

 

 明日も面白いのを載せようとまだ作業して居ます。ご期待下さい。

 

 

 

 

本日アップした「戦国の刀」天正の祐定です。

それなりに肌荒れも有ったので、ややお買い得にさせてもらいました。

この時代の年紀を見ると、少し心躍る気がします。

 

【戦国の刀】「備州長船祐定」 65.4cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!

 

 どんなに良い商品を並べても、どんなにしっかりとした補修をして刀を販売しようとしても、

 

 こんな店がある。みんなやり方をしている。

 

 一般の刀屋さんが、現状売りが殆どに成っても、それをやらない店も有ることを、お客様に知ってもらわないと、刀も何も売れません。

 

 まだまだ全国には、池田美術を知らない方がいます。

 

 なので、営業活動はとても大切な事と思って、可能な限りブログを書いたり、動画をアップしたりしています。

 

 しかし、流石に毎日こんな時間まで仕事をしていると、ちょっと電池が切れそうになります。

 

 とりあえず、旧事務所に行って、猫達に餌をやって帰ります。

 

 もっと営業頑張らねば。

 

 

 

 

なかなか良い感じの脇指ですが、時代の疲れが少し感じられたので、補修した割には安め(自分では)に出しました。

見ていってください。

 

【末備前の双璧 】「長船勝光」 51.0cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!