昨日、お客様から、お刀の購入をキャンセルしたい。と言う依頼が、一件、「間違えて、コンビニ払いを申し込んだから、カード払いにしてくれ。そうしてくれないなら、受け取らない。」と言うお客様の分を、カード払い出来る様、商品設定したのですが、全く反応が無い案件が一件、発生しました。

 

 先のキャンセルしたいと言うお客様の理由が、「刀を見てたら、怖くなって来た」と言うのです。

 

 流石にそれなら最初から、注文しないで欲しいです。

 

 日本刀は、世界の武器の歴史の中でも、大変優れた物として、世界中の人に認知されて居る物です。

 

 特に、当店の刀は、直ぐに使用可能な様に、万全の整備をして販売してして居ます。

 

 飾り物の刀とは違う迫力が有ります。

 

 それは、何時も説明している通りです。

 

 怖くなったと言うのは、最初から、刀を買う資質が無かったのだと思いました。

 

 雰囲気だけで買うから、そんな話になります。

 

 「何もそんなに怒らなくても、刀がちやんと返ってくれば良いでは無いですか。」と言われる方もいらつしやると思います。

 

 確かに、実害が無けれは、その通りです。

 

 しかし、実際は、かなりの実害が在るのです。

 

 一度アップして、売り切れに成った刀が、再アップされても、販売に非常に時間がかかるケースが多いのです。

 

 お客様の中には、「何か問題が有って、返されたのだろう。」と考えられる方も結構いらつしやるのです。

 

 なので、通常は、かなり実害がでます。

 

 「お刀が怖くなって」と言われると、何とも情けない気持ちになります。

 

 ただ、本日、お刀が戻って来た物を確認しようとしたら、理由は、少し違う事が分かりました。

 

 刀が、発送した時のまま帰って来たのです。

 

 刀袋からも出して無さそうなのです。

 

 更に、返金の関係で電話した時には、「またホームページを見ます」と言われて居ました。

 

 ここからは想像ですが、刀が怖くなったのは、本人では無く、ご家族では無いかと思います。

 

 家族に内緒で買って、家族に怖いから返品しなさいと言われたのかと思います。

 

 ありがちな話ですが、どちらにしても、悲しい話です。

 

 ま、人それぞれ事情は有りますが、こちらは落ち込みます。

 

 更に困って居るのは、音信不通のお客様です。

 

 何度もメールを入れましたが、返信は無し。

 

 電話をしても出ない。

 

 このまま、放置して逃げる気でしょうか?

 

 当店は、キャンセルしたいなら、そう言えば、お刀を持ちたいと思って居ない人に刀を送るのは、嫌なので、直ぐにキャンセルに応じます。

 

 しかし、キャンセルもしない。

 

 そうなると、再販売が出来ません。

 

 基本的には、ホームページでカートに入れて、申し込んだ時点で売買の合意が成立して居るので、契約は成立して居ます。

 

 購入者は、代金を支払って、商品を受け取る責任が発生して居ます。

 

 勘違いされて居る方も多い様ですが、通信販売の場合は、基本的に、クーリングオフの対象外です。

 

 お客様は、商品の写真や説明を読んで、十分考える時間も有るからです。

 

 でも、そんな事はどうでもいいです。 兎に角、ハツキリして欲しいのです。

 

 本当に迷惑な人です。

 

 あんまり怒っていても次に進めないので、気を取り直して頑張ります。

 

 

 

 

 

 

居合刀(模擬刀)より軽い真剣です。

でも、刀身は大変綺麗で良い研ぎがされています。

しかも樋鳴り「ヒュンヒュン」と大変良く鳴ります。

演武を一段上に決めたい方には大変良いお刀です。鞘二本も大変役立つと思います。

 

【超軽量・美しい刀身】「住赤松太郎兼裕 」 2尺3寸5分 、鑑賞に・居合刀として!!!

 

 

 今朝、お客様と電話で話しながら、刀の説明をして居る時、白鞘の刀が鞘走りして、小指の上に滑り落ちて来ました。

 

 白鞘ながら、大きな刀だったので、ずしっとした感じを受けましたが、結構パックリ切ってしまいました。

 

 何度もティッシュで血を拭き取って、絆創膏を貼るも、絆創膏を通り抜けて、血が溢れてきます。

 

 しようがないので、透明な、肌に密着するタイプの絆創膏に変えましたが、それでも、端から、血が溢れるので、暫くはティッシュをくるくる巻いて、仕事をしましたが、字も書き難くて仕事に成りませんでした。

 

 ただ、手の皮は再生しますが、商品に血糊を付けると、商品価値が落ちるのでそちらが心配でした。

 

 特に、動画を撮ろうと思っても、ティッシュが邪魔で撮りにくくて、しょうがないので、ハサミで切り裂きながら、外しました。

 

 ティッシュも血糊が固まって、カピカピにに成って居たので、切って破るしかありませんでした。

 

 とりあえず、神経までは達して居なかったので、痛いだけで済みそうです。

 

 皆様も、御用心御用心。

 

 

 

 

 

本、「訳あり特価」で一振り出しましたが、意外にしっかりとしたお刀で、全剣連系の居合で使う場合、ほぼ、何も問題は在りません。

危険があるとすると、試斬をする時だけかと思います。

お買い得で良いお刀と思います。

 

 

 

【訳あり特価 】 「無銘」 70.0cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!

 その方は、身体の具合が少し悪いらしく、あまり活発な活動が出来ないのだそうで、如何にも、か細い声を出して居られました。

 

 その方が、私の動画を見て、大変気に入って、同じ動画を何度も見返し見て楽しみにされているそうです。「今日も頑張って上げて下さい。」と頼まれると、単純な私は、動画を撮らずにはいられません。

 

 そこで、頑張って一振りアップして、昼間から動画をアップしました。

 

 私のたどたどしい、如何にも素人だと言うのが、好感を持って、受け入れて頂いている様です。

 

 私は、お店の宣伝をして居るだけなのですが、そんな動画でも楽しみにして頂くと、嬉しい物ですね。

 

 これからも、頑張って、ドンドン撮って行きます。

 

 頑張ってます!

 

 

 

 

刀身なかなかシッカリとして、刀身重量もいい感じです。

重量バランスはやや先重ですが、如何にも斬れそうなバランスです。

刀身も綺麗で、なかなか良い感じの良いお刀です。

 

 

【特別貴重刀剣・新々刀中上作】「加藤義国」 69.4cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!

 

 昨今の食品の値上げを始めとした、色んな物の値上げに伴い、職人さんからも刀匠さんからも値上げを求められて来ました。

 

 特に鞘師さんは、高齢化が激しく、比較的若い方は、食べて家族を養っていかなければならないので、安い料金では、仕事を受けてくれません。

 

 今日、割合当店と客層の近い店の諸工作を見て回りましたが、自社製品以外の工作を休止して居る店が多数有りました。

 

 悩みました。

 

 当店も、自社製品以外の工作を引き受け停止にすべきか、価格を上げて、対応可能な工房を増やして行くのか。

 

 楽なのは、引き受けを限定して月に何振りまでとしてそれ以上は、お断りすることです。

 

 特に、途中で仕様が何度か変更に成ると、その度、仕様書や、見積もりを作り直さなくてはならず、時間が無制限に掛かって、人件費を考えると、赤字に成ります。

 

 工作で一番苦しいのは、お客様との対応時間が大変掛かってしまって、他の仕事、お刀の修理や、新しい刀のアップが出来なく成る事です。

 

 更に、受けてくれる職人を探すのも、何件もの工房に電話をして、受けて貰える先を確保する事です。

 

 何処に電話をしても、最近は、拵で6ヶ月以下で出来ると言ってくれる工房が無い状況です。

 

 1年と言われる所もあります。

 

 それでいろいろ悩みましたが、当店以外にどれだけお客様の希望を満たして居るお店が在るのかを考えました。

 

 刀剣商でも、売るだけで、工作等のアフターフォローを全くしないお店も有ります。

 

 そう言うお店に変わって、「お刀何でも駆け込み寺」の様な役割をやり続けて来た自負が有ります。

 

 今、ここで、そう言った役割を辞めては、多くの日本刀ファンの期待を裏切る事になると思いました。

 

 しかし、工賃も上がって行くなか、現行料金では続けられないと判断しました。

 

 よって値上げを決めました。

 

 現在、相談させて頂いているお客様に付いては、旧料金でさせて頂きますが、新たな申し込みは、新料金に変えさせて頂きます。

 

 工作をこれからも安定してやって行く為の処置とご理解下さい。

 

 どうぞよろしくお願いします。

 

 池田美術

 

 

 

 

 

 

保存刀剣の祐定ですが、俗名在りに鑑定されたお刀です。

年紀もしっかり「永禄十年(1568年)と書かれています。

焼き刃も高く、未だ用の力十分なお刀です。これは、立派な文化財だと思います。

なので紙を斬る動画も撮りませんでした。

大切に保管していける方に持って頂きたいです。

 

 

【保存刀剣】「備州長船 彦左衛門尉祐定 」 68.2cm 、鑑賞に!!!

 

 平たく言うと、植物から撮った油かそれとも石油から作った油かと言う違いになります。

 

 どちらも一長一短ありますが、最近では日本美術刀剣保存協会なども鉱物油や更に化学合成したオイルに変わっていってるようです。

 

 私の場合、お店で扱っている刀は、丁子油を使い、居合の稽古に使う刀は鉱物油を使って居ます。

 

 一般に、丁子油は高価では安いです。

 

 ただ、丁子油もそれほど大昔から日本にあったと言うわけでは無いようです。

 

 けいはんな小さな博物館の山本先生によれば、丁子油が普及したのは、江戸時代の寛永年間だそうです。

 

 山本先生は、油研究家で、最初は、香る薬油として普及したそうです。

 

 丁子自体には、抗菌、鎮静、痛み止め、等の効能があるそうです。

 

 ただ、こういった丁子油などの輸入によって銀が海外に流出することを憂いた、長崎奉行の牛込駐左衛門と言う人が、通訳の6名に作成方法オランダ人から習わせたことが国産化の始まりと言われています。

 

 そしてそれが泉州堺で大きく発展し、幕末には6件が独占的に丁子油を製造していました。

 

 その1番古い家が現在も続く岡村家だそうです。

 

 植物系の油は、酸化し固まってしまうのが難点ということですが、唯一固まらないのが椿油だそうです。

 

 なので、椿油と丁子の精油を組み合わせたものが、一般的に普及している丁子油です。

 

 そして長年使われてきた長子油ですが、昭和の中頃になると鉱物油にとって変わられることになります。

 

 丁子油という名前は使っていても、鉱物油を入れているものも多いのが現状かと思います。

 

 植物性油は酸化するので定期的に塗り替える必要があることから、鉱物油 流動パラフィンや化学合成油の使用も増えてきています。

 

 時計油 置換油 金管楽器バルブオイル シリコンオイルなどです。

 

 例:「太田勝久謹製 丁子御刀油」 流動パラフィン+丁子油

 

 

 鉱物油などは、酸化せず利点が大きいのですが欠点もあります。

 

 1 オイルの染み込んだ白鞘は削り直し、貼り直しが出来ない。

 刀を保存する白鞘は 刀が錆びたりすると割って中を掃除して、また続飯で貼って使うものなのですが、それが出来なくなります。

 

 2 拵の塗りを剥がす。

 植物性油でもあることですが、置換油などは浸透性が良いのでなお顕著になります。

 

 3 時代による証明を受けていない

 植物油での手入れは数百年の実績があるのですが、それが無いため危険性がないとは言えないですね。

 

 

 では植物油に利点が無いかと言うとあります。

 

 1 まずは時代の証明

 安心ですね〜。

 

 2 脱酸素剤としての働き

 オレイン酸は脱酸素剤としての働きがあり、機密性の高い白鞘と合わせ 酸化(錆び)を防ぎます。

 

 3 水分の除去

 植物油には金属表面から水分や塩分を巻き込んで除去する働きがあるそうです。

 

 

 以上、これらのことから 研ぎ上げたばかりや触った刀身はしばらく植物油で手入れをして、安定してからオイルに変えるのが良いとされます。

 

 (けいはんな小さな博物館の山本先生に教えて頂いた事と、長船刀剣の里で活動されている金工師の片山先生のブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます。)

 

 

 

 

 

 

形居合用に特注で作刀された刀と思われます。

大変軽量で、樋鳴り「ヒュンヒュン」です。

 

【軽量・研ぎ上がり】「源盛篤」 72.9cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!