中学時代バスケ部の仲間三人。
そのうち一人とは同じ高校へ。
会うのは高校卒業と、二人とは中学卒業以来になるから三十年弱ぶりとなろうか。
みんな面影が残る。待ち合わせ場所へ集まってすぐ「やつらだ!」と分かった。
が、みんなからは「道ですれ違っても信吾だとは絶対わからない!」と言われた。
久しぶりの再会の飲み会は三人から誘われた。
三人は今でもよく会って飲んでいるのだという。
とある日の飲みの場でぼくの話になったという。
ためしにフェイスブックで探してみた。
そしたらそれっぽいのが「いた!」
が、見た目はなんか違う。フェイスブックの記事とリンクされているブログを読み
こんなバカなことばかり書くやつは信吾しかいない!
で、ホームページのトップメッセージ見て確信したらしい。「このバカ、絶対そうだ!」と。
連絡が来て飲むに至ったというわけである。
嬉しかった。ほら、やっていることや書いていることに変わりがないということは
昔から芯がぶれていないということだもん。違うか(^^)
みんなそれぞれいろいろみたいだけど、それぞれの人生楽しそうでよかった!
大手旅行会社で重要なポストについていたり、大手薬品会社で管理職だったり、証券マンでバリバリだったり、話題もまるで曇りがなくて楽しいし、なにせ愚痴や悪口が無いのが最高にいい!
地元の同級生だから地元の今をたくさん聞けた。
友達の幾人かが亡くなっていたり、ノイローゼになっていたり、破産していたりいろいろ、明るい話題ばかりじゃないけどそれが現実なんだなと噛みしめた。
ぼくが家庭教師をしていた教え子の今の話や、中学バスケ部連中の今の話など興味深かったな~。
うちの中学バスケ部は高校生や大学生と練習試合をしていた程強いチームだったが、その分練習はかなり厳しかった。ぼくらの時代の厳しさはほら、もし今そんなことしたら教師は退職学校はつぶれるくらい理不尽極まりない世界だったわけ。それがいいとはどうとかは言わないけれど、今となってみればとってもいい思い出ではあるわけ。
そんな時代のそんなチームの仲間は久しぶりの再会も久しぶり感があまりなくて不思議に愉快だった。
「信吾はいつから女装フェチになった。
昔から動物好きだったっけ?
フリフリ会社の代表取締役って合ってないようでいて妙に合ってるな」
なんて言われ放題。
でも「ホームページやブログ、隅から隅まで読ませてもらったよ。
いい仕事してるな!」
と言われて嬉しくてほろりときた。
「おれはさ、信吾が生徒会長に立候補した時の演説を今でも忘れない。
ぼくがこの学校の生徒会長に一番ふさわしい人間です。
ぼくのいない生徒会はクリープの入っていないコーヒー
または星のない夜空のようなもの!
ぼくはクリープです。ぜひ入れてください、一票を!」
事あるごとにそのフレーズを使わせてもらっていたと笑う。
今でこそもう古臭く寒くダサダサなあまり面白くもないこのドイヒーなフレーズを好きだったと覚えていてくれたことをとても嬉しく思った。
いろいろな事をやりすぎて暴れすぎて教師たちに迷惑をかけまくった歴代最悪の生徒会長だったが、そんな話を肴においしいお酒が飲めてこうして集まれるってことが最高である。
人は人と触れ合って生きる。触れ合うことで嫌な気分になるやつもいるが
どうせ触れ合うなら、いい気分になってほしいと願う。
いい気分にさせることができればぼくもいい気分になれる。
それぞれそう心がけるとみんながいい気分になる、なんてそんなの理想だけど思わないよりマシ。
思い出は美化されがち、現実はリアルすぎ
ぜんぶひっくるめて笑って笑って飲んで飲んでしゃべって楽しい宴である。
よし!また会おう!