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とにかく!
スカーッと割り切ってパワー倍増でシャカリキにがんばるしかないよね!
家も権利書もなんも失った友人は
とにかく!
家族のアルバムだけもって
どーすることもできないことを考えても仕方なか!
て開き直るしかないって笑うとよ!立派よ!

熊本地震を受けてのお取引先社長さんはぼくに力強くそう話す。
今日は久々に熊本を訪れた。震災後初の営業訪問となる。

新幹線が熊本駅に差し掛かった時点で寝起きな顔もたちまち深妙にかわる。
見える景色の家々の屋根が青いのだ。
震災の補強である。あちこち足場が組まれ、ブルーシートがはられている。
お取引先さんのある中心地の商店街も壁が崩れたお店をたくさん見かけた。
撤退し空き店舗となった物件も多数だ。
「近づかないで」という貼り紙をたくさん目にした。

熊本でもいわゆる震災バブルという現象が起こっているという。
援助金はまだ先だろう。審査している間に日が暮れる。
建物の解体費用は2.5倍。解体して新たに建て直すにも更に通常の数倍の費用がかかるらしい。
ビニールシート補強にかかる補強費すら2~5倍。
補強、解体、建て直し、全てに莫大な費用がかかる。相場がはね上っている。
売ろうにも今買手は厳しい。しかしこのままではいけない。責任に於いて解体しなければならない。

なるようになる、とはよくいったものである。
気持ちよく吹っ切れると、なるようにする!て気持ちになる。

石巻在住のぼくの妹と東北震災中ようやく連絡がとれた時
生きてるだけでOK!あとはもう、どうとでもしたるわ!
なんて言って笑っていたっけ。
亡くなった友達もいたし、正直終わったと思ったらしいが
歩きだしてみたら、前だけを向いている自分がいたという。
今にして思えば、気のもちようだとも言えるけど、当時はそんな言葉もなんもかんも超越したような「無我夢中」がそこにあったようだ。
第二第三の被害もあって今があるし、気が遠くなる明日があるが今も尚頑張っている。

とにかく熊本の取引先みなさまが元気で良かった。
またバカ言って楽しく商談が出来て良かった。
みなさまの様々な背景を思いながら商談するぼくが逆に大きな元気をもらう結果となる。

「来てくれて嬉しかー!
はやしちゃん、これからもよろしくね!
今度は秋?待ってるよ!」
お取引先さんの声を、ぼくの宝物として胸に刻んだ。

また来ます!!!
また来ます!!!
また来ます!!!