最近はベッキーのコマーシャルを大々的にやっている、京都を代表する有名店です。全国２２３店＋ホノルルに店を展開しています。昭和４６年屋台で創業、店舗開業が昭和５０年。私も開店直後より足繁く通い、寒いとき、疲れている時など無性に天一のこってりラーメンが恋しくなったものです。当時は「天一のラーメンはラーメンではない、「天一」は「天一」というジャンルの食べ物だ」みたいな不思議な言い方もされていましたが、最近ではこってりラーメンも珍しくなくなってきていて、そのことでむしろ天一が見直されているような気がします。昔ははやっていたけど、行列まではできなかったなあ。今では時に行列もできます。駐車場から入れる裏口から入店できなくなっています。表から並んでください、ということで。
平日の昼前に行きましたが、ほぼ満席です。修学旅行のグループがけっこう入っていました。
フロアの店員さんは、アジア系の外国人の人が多く、コミュニケーションの心配をしましたが、全く心配なく応対してくれました。テーブル６卓、カウンター２０席くらいかな、決して広い店ではありません。店内もベッキーのポスターがあふれていました。
ひさしぶりに来て、ラーメンの種類が増えてびっくりしました。定食は各種昔からあったのですが、ラーメンは「こってり」か「あっさり」かしかありませんでした。もちろん、基本「こってり」でどうしても食べられない女性などが「あっさり」を食べる、というものでしたが、今や・・・。
トッピングの違いだけかもしれませんが、１０種以上あります。「こってりになる前の屋台の味」って、ただの醤油ラーメンでしょ、と突っ込みたくなるようなメニューまで。社長自ら、「これではだめだから、４年間研究してこってりラーメンを作った」とホームページで言っている、だめなラーメンでしょ・・・・。
定食物は、チャーハン、唐揚げ、コロッケ、餃子・・・とボリュームたっぷりでそろっていました。
最近重すぎて完食できないラーメンがけっこう多くて、実はこれ自分が歳とって食べれなくなっているのかもしれない、と危惧していました。ひさびさに天一のラーメンを完食できるか、自分の体調を確かめる目的もありました。
「こってりラーメン」にんにく抜きを注文します。
なつかしいラーメンが出てきます。昔ながらの濃厚スープにネギ、チャーシュー、メンマというシンプルな具、そういえば注文の時に、「麺は細麺か普通か」と聞かれました。麺は特に変わったところがない、と言われてきた天一で細麺とか・・・興味をそそられましたが、今日はあくまでも昔ながらの天一の味、ということで、中太ストレート麺です。
スープを口に入れた瞬間、全身に広がる心地よさ・・・・これが天一の醍醐味です。昔はこの濃厚スープは本当に天一にしかない、という感じでしたが、最近濃厚スープの店も増えています。この間ラーメン屋めぐりをして、いくつもの濃厚スープの店をまわり、この手の味は天一が元祖なのだと改めて実感しました。そしてそれらの新しい店と比べても、天一のスープは今でも頂点に立っている、と思いました。脂っこくなく、辛くなく、ただただ濃厚なエキスとコラーゲン。スープだけどんどん飲めます。
麺はまあ普通なのですが、スープとはよく合っていておいしいです。ということで完食。
しっかり食べて初めて現れる「明日もお待ちしてます」の文字。さすがに明日は来ないよ、と思いましたが。
「中華そば」「昭和４６年創業 総本店」の看板が印象的です。「総本店」目当てで訪れるお客さんもいるのでしょう。「総本店がやっぱり一番おいしい」というのは都市伝説だと思うのですが、それでもそういうレポートが多いのが不思議です。
なお「天一」のすぐ南に「王将」の大きな店があります。ラーメン以外ならこちらへどうぞ。
天下一品 総本店
075-722-0955
京都市左京区一乗寺白川通北大路下ル西側 メゾン白川
営業時間 11:00～翌3:00
定休日 木曜日
地図
北白川ラーメンマップ
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