一乗寺のラーメンエリアからはかなり東にはずれた、もう白川通りがすぐそこ、という曼殊院道にできた店です。白川通りの店として紹介するつもりだったのですが、たまたま入ったので紹介します。
ここはあまり店が定着しない場所なのですが、今度はどうでしょうか。昼と夜とでは全く違う店です。夜は「夢限の力」という店、昼間が「支那そば 天下ご麺」です。ここは滋賀県に3店舗ある店が京都に進出したようです。ラーメンの鬼佐野実の弟子が店主だということで、のれんにも名前が入っています。この佐野という人、テレビにもよく出る有名人らしいのですが、昔は「店内私語禁止」とか、わけのわからんことを言う強権的店主だったようで、私は大嫌いですが、それはラーメンの味とは別の話です。
ちなみに、食事とは会話と料理を楽しみながらするもので、私語禁止なんてありえない、と私は思います。フレンチとか中華のコース2時間ほどの食事を無言で食べるのか?和食の宴会でも私語禁止なのか。ありえないことだと思います。披露宴などで「ご歓談ください」と言って食事を勧めるのはなんなんだ・・・。家庭の食事で、うるさい親父が「黙って食べなさい」とか叱りつけるシーン、反吐がでます。・・・・・・思わず興奮してしまいましたが。もちろん、食事時に騒ぐのは別ですが。)
それはさておき、カウンター10席ほどとテーブル二つ、きれいな店です。ここも券売機です。平日の昼に行ったら、数人の客を、妙齢の女性がひとりでさばいていました。
メニューは基本4種類の支那そば、塩、醤油、濃厚鶏、とんこつ、どれも700円です。他にも期間限定のメニューが年間計画のようにメニューに書かれています。同行者と名物らしい「近江塩鶏麺」と少し濃厚そうな「鶏の白雪麺」を頼みました。
近江塩鶏麺です。Leafに載った広告によると、近江鶏、近江黒鶏、シャモ、干ししいたけ、昆布、アジ、鯖節などでだしを取ったという透明なスープに白ネギ、煮卵、菜っ葉、海苔、地鶏のチャーチー、長いメンマなどが乗っています。鶏の団子まで入っています。麺は極細の四角い麺、透明感があり、何かつぶつぶの見える不思議な麺です。
かかっている梅肉ふりかけもこだわりの品らしいです。 スープを一口、複雑なうま味のつまった、やさしい味です。おいしいです。麺は馬鈴薯デンプンでも入っているのではないかと思える腰の強い変わった麺ですが、スープには合っています。
「鶏の白雪麺」は白濁したスープに、いろいろな具が渾然と隠れています。塩鶏麺と同じような具ですが、発見する楽しみがあります。麺は普通の細麺のように見えます。スープを一口、やさしい味です。ぱっと見、おじやみたいだと思えたので、「ご飯を入れたらおいしそう」と言っていたら、小さな容器にごはんが出てきて「麺を食べ終わったら、ごはんを入れて食べてください」と店の方がおっしゃいます。決して私たちが催促したからではなく、元々ごはんがついているのでした。とにかくいろいろな材料の味が複雑にからまったラーメンで、しつこくなく、おいしく完食できました。
天下ご麺
075-724-8566
京都市左京区一乗寺宮ノ東町51-7
営業時間 11時~17時
不定休
夜は18時~25時まで「夢現の力」が営業
地図
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