夏休みは旧ソ連の構成国でコーカサス地方にあるアルメニア共和国とロシアを訪れました。
まずは旅の概要から。後日、詳細を更新していきます。
アルメニアは日本にとって馴染みが無い国ですが、キリスト教を初めて国教とした国で
首都エレバンはノアの箱舟伝説のアララト山の麓にあります。
セヴァン湖のほとりに建つ9世紀の修道院（アルメニア）
成田からアルメニアへはアエロフロート・ロシア航空でモスクワ経由。
夕方到着のモスクワでトランジットが7時間というのがキツイですが、リニューアルされたばかりの
シェレメーチェボ空港はお店も多く快適そのもの。アルメニアの首都エレバンへ到着したのは
日が変わって2日目の午前4時00分。査証は空港取得が可能でした。
仮眠をとって首都エレバン市内観光。1000m以上の高地なのに気温は何と41℃
世界遺産のエチミアジン（アルメニア教会の総本山）、マテナダラン古文書保管所、歴史博物館
国立美術館など。
（右）夜11時の共和国広場 音楽に合わせて噴水とライトアップが演出します（エレバン）
夕食はアルメニア人の一般家庭で。エレバンの住宅街にあるソ連時代に造られた典型的な
アパートに住む5人家族。
夕方はこの家のお婆さん、お母さん、娘さんとアルメニアコーヒーのお茶会でしたが、
夜にお父さんが仕事から帰宅すると夕食会が始まりました。
トルマーなどのアルメニア家庭料理を味わいながら、ご主人の乾杯の音頭が続きます。
「日本とアルメニアの友好に乾杯！」という具合に乾杯をしたらウォトカ（ウオッカ）を
ストレートで一気に空けるというのはロシア・CIS諸国共通のやり方です。
私は強くないので彼らのペースに合わせたらえらいことになります。
美味しい家庭料理にお父さんやお母さんのトーク、芸大出身の息子さんによる生演奏も
あって実に楽しい交流会でした。
（左）世界遺産エチミアジン（アルメニア教会総本山）
（右）エレバンは連日40℃を越えて暑いので3日目はコーカサス最大の湖である
セヴァン湖へ避暑に出かけました。高度2000m近い場所なので水温はかなり低いです。
ちょっと泳いだだけで体がキンキンに冷えました。ここで私たち以上にハイテンションなのは
ガイドさん（笑） 湖に入ったまま長時間出てきませんでした。
ここで名物のマス料理もいただきました。
この帰り道、ドライバーさんの家に白昼強盗が入ったと連絡がありエレバン郊外の
ドライバーさんの家へ急行。私たちもドライバー氏のマンションでアルメニア警察の
実況見分につきあうことに。
幸い人的被害は無く、金銭的な被害もそんなに多くはなかったものの、家が荒らされており
ドライバー氏と彼のお母さんは落ち込んでいました。（アルメニアは治安が良いので、
強盗は滅多に起こらないそうです）
長寿で有名なコーカサス地方、その秘訣は山岳気候と食文化にあると言われます。
ヨーグルトにチーズ、そしてスパイスとハーブを多用した体によさげな料理です。
（左）日本ではカスピ海ヨーグルトとして有名なマッツォーニ
（右）濃厚なチーズパンであるアジャリア風ハチャプリ
グルジアのアジャリア地方では卵を載せます。
4日目はエレバンの街を散策。
白樺の並木に凝灰岩で出来た淡い赤色の建物が並ぶ洗練された街並み。
中央市場、アルメニアコーヒーのカフェ、アルメニアのナン「ラバッシュ」の工房など。
（左）モスクワでは見かけなくなった旧ソ連製の古いバスもアルメニアでは現役。
5日目はエレバンからモスクワへアエロフロートで移動。（飛行時間 2時間35分）
旧ソ連時代は国内線でしたが、アルメニアが独立した現在は一応国際線。
ソ連時代からの習慣である着陸時の大きな拍手も健在でした。（乗客ほぼ全員が拍手）
金曜の夕方なのでモスクワ名物の大渋滞に遭遇。途中から少しも動かなくなりました。
1980年のモスクワオリンピックのときに建てられた巨大ホテル群のイズマイロヴォホテル
（ベガ）にチェックイン。外見は旧式だけど中は改装されており、かなり快適でした。
朝食もロシア料理や西洋料理が種類豊富で、しかも豪華。
夕食はロシア料理。右上の写真はサリャンカ
6日目はモスクワ市内でスーパーマーケット＆ロシア雑貨の買い物。
（左）スターリン建築の芸術家アパート
（右）ベルニサージュで雑貨買い物。
モスクワ市内アルバート通りにある「７つの大陸」という意味の高級スーパーで食品買い出し。
特に黒パンは多数種類があって迷いましたが、「ボロジンスキー」という人気の銘柄を
買うことができました。これが絶品で私が食べたライ麦パンの中ではピカイチです。
高級スーパーとはいえ、食料品はとっても安かったです。
午後はベルニサージュで掘り出し物の雑貨探し。
モスクワオリンピックの熊の置物や旧ソ連時代のバッジ、ウズベキスタンの皿、
ソ連時代の缶詰、マトリョーシカの正月飾りなどアンティークも多数。
ランチは炭火焼のシャシリク。これまた旨い。
空港免税店で珍しい銘柄のウォトカを買ってモスクワ・シェレメーチェボ空港20時発の
アエロフロートで帰国、7日目の朝に成田着。