町屋のインド(ベンガル)料理店プージャーが先週からボージ(ベンガルの定食)を
始めました。最近はベンガル料理に特化し、入口には「ナンはありません」と
張り紙をしてまで正しいインド・ベンガル料理を普及させようとする力の入れようです。
「インド人の主食はナン」という日本人の偏った固定観念を振り払うのは大変なことだと
思います。お店の評価も何故か「ナンが大きくて良かった!」等、ナンの大きさとモチモチ
加減に比例していることが多いようなので、商売するためには巨大なナンを置かざるを
得ないのですが、そこで敢えて「ナンは置いてない」と宣言するところに好感が持てます。
まるで天動説を否定したガリレオ・ガリレイの逸話のようで・・・
いや、ちょっと違うか。話が脱線したので本題へ。
さて、今回食べたのは「本日のボージ」¥1,600です。
尚、本文中のカタカナ表記はすべてベンガル語をベースにしているので
通常我々がインド料理屋で目にする北インドのヒンディー語ベースのメニュー表記と
全く違うものから、ちょっとだけ違うものまであります。
(例)バスマティー→バスモティ
1.マングショ・ポスト(骨付きマトンのケシの実煮)
2.クムロ・チングリ(カボチャと海老の炒め煮)
3.ムグダル(ムング豆のスープ)やや甘め
4.バンダゴビ- ミシュティー ダルナ(キャベツのココナッツ漬け)
1.はマトンとケシの実の組み合わせが新鮮。濃厚だが病みつきに。
3.は甘め、4.は南インドのポリヤルっぽいがまた違う。
バスモティ米(バスマティー米のベンガル表記)にパポル、パイナップルのチャトゥニー
お米は追加料金でベンガルのギー・バートに変更可能。(+¥200)
実にスパイシーな海老カレー。北インドとも南インドとも違う、奥深きベンガル料理。
(私の言うスパイシーとは「辛い」ではなく、スパイス感がほとばしることを指します)
6.ミシュティ・ドイ ベンガルのコクのあるヨーグルト
(左)クムロ・チングリ
(右)マングショ・ポスト
ここのマスターは妥協すること無く、実にいい仕事してます。
ベンガル料理に馴染みの無い方は是非ボージを食べてベンガルの奥深さを体験してみて
ください。ボージは日替わりのようです。
ベンガル料理「プージャー」 東京都荒川区町屋