タンドリーチキン発祥の店  モーティー・マハル  (インド・デリー) | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

デリーにある1947年創業のパンジャーブ料理店「モーティー・マハル」(真珠の宮殿)

ランチしました。



何とここが、かの有名なタンドーリーチキン発祥の店と言われています。

ツアーでよく連れて行かれるお店なので、ご存知の方も多いと思います。

 *パンジャーブ州はデリーの北西にある州で、スィク教徒の聖地アムリトサルがあります。

 (パキスタンにも同名の州があります)


ターバンを巻いているスィク教徒は、いわゆる日本人がイメージする”インド人の代表”ですが、

インドの総人口の約2%程度に過ぎない少数派です。それでも宗教上の制限が少なく、

カーストに縛られず肉食でもある彼らは体格も良い上、要職についたり海外進出する者も多い

ので、きっと昔から日本で目にする機会が多かったのですね。



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タンドーリーチキンとシークカバーブ


この店は、さすがタンドーリーチキン発祥の店だけあって焼き物系が旨い!!

(残念ながらカレー類はあまり美味しくありませんでした)

香辛料が肉とマッチし、隅々まで染み渡っています。

さらに、インドの地鶏は身が締まっていて旨いのです。




インド・パキスタンの食肉に関して


ヒンドゥ教徒が多数派のインドで牛は神聖視されていますので、基本的に

ビーフは食べませんし、外国人でも入手困難です。ですからビーフカレーなんていうのも

(一部のムスリムが経営するレストラン等を除いて)お目にかかりません。

なので、日本で見かける「本場インドのビーフカレー」っていう表現は、ちょっと違和感を

覚えます。尚、イスラームでは特に禁じていないのでパキスタンではたまに見かけます。



さらに、豚肉はイスラームでは不浄なものとされていますので決して食べません。

人口の98%以上がムスリムのパキスタンはもちろん、約11%を占めるインドでも

ポークカレーなんてのは見かけません。また、当地では豚肉が入手困難なことから

現地の中華料理屋でさえ、豚を使った料理をあまり見かけません。

豚抜きの中華ってもの足りないですよね。

肉類はチキンマトンを中心に食べますが、日本とは違ってインドでは基本的に


   チキン > マトン


という序列でチキンが最も高価です。





牛も一部で食べるイスラム国のパキスタンでは



   チキン > マトン > ビーフ

チキンが一番高く、ビーフが最も安いです

日本人のイメージと正反対なので何だか不思議ですね


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マタル プラーオ (グリンピースご飯)  


インド式香辛料入りピラフ。お店によって様々なバラエティが存在します。

肉やナッツ類などを加えてもう少し豪華にしたのをビリヤーニーといいます。  



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Moti Mahal(モーティー・マハル) 

北インド・パンジャーブ料理

中級レストラン・ ノンべジ

Netaji Subash Mg., Dara Ganj, Delhi

11:00~24:00