■2007年11月24日(土)
早朝から紋別港を散策してみました。一週間ぶりに寒気が緩んだので気温は-3℃と
先日よりは多少暖かいです。
早朝の紋別港 昨晩はようやく天候が安定し紋別の船は約1週間ぶりに漁に出ました。
そして日の出と共に漁船が続々と港に帰ってきました。
蟹を満載してやって来るのは200海里制限の漁場の関係でロシア船が
多いようで、紋別の漁船が積んでいるのはカレイ、ソイ、ほっけ等の魚です。
紋別港の日の出です。流氷の時期には「四角い太陽」の日の出が見られることも。
(=大気と海の気温差で起こる現象)
(左)紋別に帰還してきた漁船 大漁旗を掲げているものもあります。
(右)防波堤から見た紋別港 背後には大山スキー場と紋別プリンスホテルが見えます。
道東は雪があまり降らないので、すでに豪雪の旭川とは対照的にうっすらとした積雪
でスキー場開きには程遠い状況でした。
ロシア漁船員がカニを直接持ち込むのでしょうか?キリル文字も書かれています。
紋別の街には水産関係のロシア人が多いようでキリル文字をよく目にします。
左はロシア人向けのキオスク、右はショットバー。居酒屋や定食屋もルーブル払い可のお店
があるようです。彼らはどこから来ているんでしょう?サハリンのコルサコフでしょうか?
それとも国後島?(ビザ無し交流で有名な国後島ですが、ロシアから行く場合は当然パスポート
が必要です。サハリンのユジノサハリンスクから国後島のユジノクリリスクへはサハリン航空が
週4便)
この紋別から見るオホーツク海の向こうにはロシアがあります。
しかし、それらロシアの東の果ての都市はモスクワから飛行機で9時間もの距離が
あるんですね。それでも”国内線”ですよ。なんだか不思議だと思いません?
自国の首都モスクワより紋別や稚内、根室が断然近いんです。それについて彼らは日本の
ことをどう思ってるんでしょう?
そんなことを考えながらオホーツクの海をぼーっと眺めていました。
そんな彼らにとって対日蟹ビジネスは相当カネになるわけで、紋別の商店がロシア人相手
の商売に力を入れていることからもロシア人は羽振りがよさそうなことは想像がつきます。
この時期、観光客もほとんど見かけませんでしたので人口2万5000の紋別の街には
ロシア船員がもたらす経済効果のほうが多いのでしょうか?
(もちろん流氷の時期になれば観光客がたくさん押し寄せます。)
そういえば帰りの飛行機(オホーツク紋別→羽田)にも身なりのいいロシア人ビジネスマン
が何人か乗ってました。
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(参考)北海道とロシア極東との国際航空路
新千歳=ユジノサハリンスク(サハリン航空) 週1便
函館=ユジノサハリンスク(サハリン航空) 週2便
旅客船は稚内=コルサコフ間に定期航路あり
蟹の加工場を通り過ぎると何とも言えない食欲をそそる香りがします。
大型トラックが頻繁に出入りし、ここから全国へと蟹が運ばれていくのです。
付近の道路には蟹の甲羅と帆立の貝殻が無数に落ちていました。
紋別漁業協同組合の直売所
早くもお正月仕度です。新巻シャケが1本1500円から。何とも安いですね!
でも、こんな大きいのどうやって保存するんでしょうか?
私たちはなめたかれい、ほっけ、帆立貝柱ステーキ(加工)、さんま、にしん糠漬けを購入
してクール宅急便にて千葉の自宅へ送りました。(昨日到着しました。さっそく食べたニシンは
脂が乗って絶品でした。)
持ち帰り用として、漁協特製の鮭とば、帆立のミミ干物を購入。「鮭とば」は酒の肴に最適。
他に気になったのは「歯舞諸島・昆布しょうゆ 1.5ℓ」。重そうなので断念しましたが、これも
送ればよかったなと後悔。