北インドの一般的にこってりしたカレーに対し、南インドはココナッツミルクを
使い、油は控えめ、具材はエビ、野菜、豆が中心の爽やかで身体にやさしい
メニューが主流です。また、主食もナーンやチャパティ等のパンではなく、米食が中心
(バスマティ米・長粒子)なので日本人には馴染みやすいかもしれません。
水曜日の夜は奥さんと東銀座のダルマサーガラを訪れました。
シェフは南インド・タミルナードゥ州チェンナイ(旧マドラス)の高級ホテルのレストランの
出身で庶民性とは対極の洗練が味わえます。
南インドでも場所により料理の傾向が異なりますが、今日はタミルナードゥ州の料理
をいただきます。ケララ州やアーンドラプラデーシュ州の料理はまたの機会に紹介します。
上がMeals(ミールス)といわれる南インドの定食です。北インドではターリーと呼ばれます。
南インドの定食屋ではよく「Meals Ready」という看板を見かけ、食べ放題で25ルピー前後
(約70円)ですが、日本で食べると2,000~3,000円はします。
写真はダルマサーガラのベジタリアン・ミールスAセット¥3,150
サンバル(挽き割り豆と野菜を各種スパイスやタマリンドで煮込んだ酸味のあるカレーで
日本で言う味噌汁のようなもの)、ラッサム(トマトと挽き割り豆の煮汁がベース、にんにくや
ブラックペッパーで味付けしたスープカレー)、ポリヤル(汁無し野菜の香味炒め)2種、
ワダ(ウラド豆のペーストを発酵させ揚げたもの)、アチャール2種(マンゴー、ミント)、
ライス(ジャポニカ米なのが痛い。やはりミールスにはバスマティ米でしょ)、ライタ(スパイス・
野菜を混ぜたヨーグルト)、プーリー(全粒粉の揚げパン)、パパド(揚げ煎餅)
(左)本日のスープ (右)タダカ・ダール(ウラド豆の煮込み いんげんや黒胡椒が入ってます)
追加注文したマサラ・ドーサ(じゃがいものスパイス炒め入りドーサ)
バスマティ米とウラド豆を発酵させたクレープ。
モチッとした酸っぱい生地がやみつきになります。
サンバルとココナッツチャトニ付き
(左)本日の南インドデザート タピオカとインドそうめんを絡めたもの
(右)マドラスコーヒー 南インドではコーヒーが人気。ミルクと砂糖は最初から入っています。
奥さんはチャイを注文。同様に最初からミルクと砂糖を煮込んだ本格チャイで、カルダモン
とクミンも入っていました。
全体的に洗練された味で申し分無いのですが、ミールスは八重洲のダバ・インディアの庶民的なの
の方が勝ちかな?というのが個人的な感想です。