パキスタン航空のビジネスクラス(ソーニクラス)に乗った際にもらったメニュー表です。
このメニュー表をもらったのは91年。私がまだ高校生の時で、当時からクラスメイトと共に
辺境の地を旅してました。
この年は湾岸戦争の年でもあり、既に成田を出発するときからパキスタン航空の搭乗ゲートでは
同乗しているパキスタン人治安要員による厳重なセキュリティチェックが行われておりました。
すぐお隣のゲートはJALのロサンゼルス行きで、海外へ出かけるんだとワクワクする子供たちで
元気いっぱい。一方、私たちのゲートでは御通夜の参列者のような雰囲気。
遠いはずの湾岸戦争の緊迫感が一気に成田までやって来ているかのようでした。
この治安要員は機内では各コンパートメントに配置されており、鋭い眼光で乗客の挙動を監視
してました。そして相変わらず暗い声で聖クルアーン(日本でいうコーランのこと)の一節の読誦が
あり、重い空気に包まれた後、成田を離陸。
さらにカラチ空港にも治安部隊が展開しており、タラップを降りると乗客にマシンガンを向けた
多数の兵士が飛行機を取り囲んでました。(注: 98年以降、そんなことはなくなりました。)
戦地の空港かと思うほど異様な雰囲気で、高校生の私には強烈な体験でした。
パキスタン料理のフルコースです。詳細が知りたい方は右の写真をクリックすると拡大できます。
メニューの表紙はガンダーラから出土した「銀のおたま」。
当時、PK761便はカラチ⇒バンコク⇒マニラ⇒東京という経路を15時間で結んでいました。
経由地の各空港で一時間ずつショッピングが出来るのが魅力です。
機材はB747-200M(貨物とのコンビ機)。