いくら面白いことを書きたいと思っても、綴りたい話のタネが無いことには書けないもの。そんな時、タネだかネタになりそうな材料になるチラシが目に入った。今回はユルフンの話なので、ご婦人方には、ご遠慮いただいた方がいいかもしれない。それではさっそく話を展開したい。

 

そのチラシによると、男性にも更年期障害があると書かれていた。電車の中で痴漢を働いたり、エスカレーターで女性のスカートの中を盗撮するというのも更年期障害のせいだと。ヤッてはいけないと思いつつも、子供の悪ふざけに似て、更年期特有の心のバランスを崩して、童心に戻りやっちまうそうである。
 

ゆるフン


サラリーマン時代、仲のいい友人に、日曜日ごとに教会に行っている敬虔なクリスチャンがいた。縄のれんで二人して飲んでいると、改まって悩みがあるから聞いてくれという、
「樫よ、俺は困っている。家内のお腹がまた大きくなったよ」
「そりゃ、毎日ご馳走ばかり食べているからだろう。少しは節制して、食欲を抑えたほうがいいのでは・・」
「いや、違うんだ。5人目がお腹にいるというのよ。俺は7人兄弟、あいつは5人姉妹で多産系なんだな。家が狭くて、夏なんかビールも飲めないのよ。」
「なんで、家が狭いのと関係があるんだい?」
「飲むと夜中にトイレに行きたくなるだろう。ついショートカットして家内を跨ぐのよ。うっかりトイレにも行けないよ」と。

 

世の中、難しいもので結婚しても、なかなか子宝に恵まれない夫婦もいる。先のチラシによると、なんでも不妊症の原因は食生活と関係しているという。本当なのだろうか、ボクだって未だに、食欲の虫と言われている。話を戻そう、奥方が食欲旺盛だと、余分なものがお腹に入る。そうなると卵巣で作られる卵が弱くなったり、小さかったりで、健康な卵にはならないらしい。胃腸を守り漢方で言うところの<>を補いさえすれば、卵が元気になって妊娠しやすくなると漢方薬のチラシに書いてあった。

食欲旺盛


子供が欲しいけどなかなかできない人もいる一方で、先日、お役御免を申し出たお江戸の殿様は、たいそう艶福家だったことで知られている。若い頃から、何度も結婚を繰り返し、内にも外にも子供がゴロゴロいたと。その点だけは、昔の大名を彷彿とさせたそうな。

先ほどの5人目が生まれるという男も精力絶倫なのだろうが、五体不満足ながら次々と浮気をしていた男の話が、現代の瓦版というべき週刊誌に報じられ、TVとかいう紙芝居で、面白おかしく解説されていた。
 

五体不満足


アラセブンティのボクが食欲旺盛なのも、更年期障害なのだろうか。チラシの漢方薬を服用して治療すれば治るだろうか。「色男、金と力はなかりけり」とは昔のこと。現代のモテる男は、リッチでないと難しい。いつもの近所のE子の亭主の安さんが嘆いていた、
「婿養子に入った俺はかぎりなく不幸よ。いわば種馬よ、跡取りが出来た今は、用なしやっちゃ。自由になる小遣いもない」と。

 

さて、本題のタネの話を戻そう。今年も畑に畝をこしらえて、播種している。野菜は、ただ種を蒔けばいいかというとそうではない。タイミングと畑の状態とタネのコンディションの双方が合わないと難しいのだ。ほうれん草は酸性土壌では育たないし、ニンジンは畑に潤いがないとタネの芽が出ない。今回は、タネとネタの話でした。