イヤホンはホタテ -2ページ目

イヤホンはホタテ

全文章・全作品・全URLの無断転載は一切禁止です^_^;
※フォロー・コメント機能に関しては停止しています。
ご了承ください^_^;

発達障がい

などなどの

当事者

「借金玉」さんの本


『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』(株式会社KADOKAWA 2018年 ※電子書籍版)


『発達障害サバイバルガイド--「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』(ダイヤモンド社 2020年 ※電子書籍版)


をその前にたまたま

買ったのですが

そのなかで


「雪山で吹雪に

閉ざされて

雪洞にいる状態」


のような表現が

あったのですね。


ここで本題となる

「(私の)仲間の

今の絶望の底」も


あくまで

「私から」ですが

ホントにこんな感じ

なのですね。


借金玉さんは

このような状況下を


「魔法瓶に入れた

温かな甘い紅茶」


で 実際に過ごしたと

書いています。

カロリーメイトも

補足に 置いて。


そんな紅茶みたいのを

私も(私の)仲間に

与えてあげられたらいい。


と「も」 思ったりします。


時間の針が

チクタクチクタク

カッカカッカと

止まらずに進むなか。


なんの対策も

無意味「に見える」

かもな


なんの対策も

無意味な無味乾燥した

なかで


私は私で

その仲間のことも

私自身のことも

それ以外の

みんなのことも


いろんなことを

試してみています。


「答えは人それぞれ

その時どき

そこにもうある場合もある。


温かな甘い紅茶が

まるで青い鳥のように

魔法瓶にあったかのように」


よく 分かっています。

よく 痛感しています。


だから こそ。

ホントにガラスの


肉体・精神なんで、

議論はホントに

勘弁してください……


自閉症スペクトラム障がい

(発達障がい、アスペルガー、

ASD

ADHD含む


の当事者として

生きています。


今回は私自身の

感覚について、

アウトプットしていきます。


または、

整理させてください。


まとめると、記事の

題名のとおりです。


まず、

「逆コーン」

について。


工事現場の赤いコーンを、

思い出してください。


あれを逆さまにします。

アイスを乗せるコーン、

あれみたいなイメージ

になりますね。


それらの「コーン」

の上の丸が、

「視点や興味が狭い」

私の状態


健常者とかでは、

この「丸」が

広くなったりもします。


上の丸に、

横(左右)に広がる

矢印を補うと、

もっと想像できます。


……今度は……


それらの「コーン」

の深さ(長さ)が、

「視点や興味が深い」

私の状態


健常者とかでは、

この「深さ(長さ)」が

浅くなったりもします。


縦(上下)に広がる

矢印を補うと、

もっと想像できます。


お分かりのかたも

いらっしゃるでしょうが


これが私の、

「狭く深い視点や興味」

の状態です。


逆コーンが私の状態。

(コーンが

工事現場のコーンの場合)


……もう一つ……


外せない説明が。


それが、次の、

「一が三になる感覚」

についてです。


皆さんにも、

苦手な感覚(刺激)

ってありますよね。


今の皆さんの

その苦手な感覚(刺激)


が、たとえば

三倍などの「倍」に

なったら、

耐えられますか?


・私

・私のお父さん

・私の父方の祖父


が、そういう

「倍の感覚」

だった可能性が、

あるのです。


少なくとも、

私と私のお父さんは

よく似ているので、


可能性が濃厚と、

断定はできます。


刺激値で比べれば、

もっと分かりやすいのに。


スピリチュアルも

入るでしょうが、

次のような感じです。


よくある感覚以外を、

「妄想」や「幻覚」と

呼ぶことも多いでしょう。


私(たち)の場合、

「倍の感覚」は、

よくある感覚以上の

はみ出した感覚世界で、


この「感覚世界」は、

分かりやすい言葉だと

先ほどの言葉のほかに、


・拡大解釈

・(誇大・被害)妄想

・大げさな感覚


などと、表現できるでしょう。


通常、「ない感覚」とは、

スピリチュアル的に言えば、


「幽霊などが見える」

など、そういう

意味合いですよね。


私(たち)の場合、

「倍の感覚」は、

よくある感覚以上の

はみ出した感覚世界で、


この「感覚世界」は、

どこに所属している?

と、問いたくなります。


ただ、私の場合は

たまたま

芸術・アート・創作活動

をしているので、


その部類で、表現

していきたいですね。


最後まで読んで

くださったかた、

本当に

ありがとうございました!

こんにちは。


今の私の気持ちを、

アウトプットしてみます。


自閉症スペクトラム障がい

(発達障がい、アスペルガー)


の当事者として、

ここまで来ました。


人間関係に執着して、

そのたびに、

失敗を繰り返す私。


アートに執着するのは、

その代わり、

失敗をくつがえすためらしい。


私はこの「脳みそ」が、

普通は考えないような

ことまで、考え過ぎて、


体力は普通らしいのですが、

体の弱い状態

であるかのようになっています。


肉体はまだ大丈夫でも、

脳みそが限界なら、

そこでストップって感じ。


次の言葉は、前に書いたもの。


「覚えておいて、私自身


私は選ばれない人間

私は必要とされない人間


だから、すり抜けて生きて

だから、図太く生きて


自由に生きて、私自身」


だから、本当は、

静かに暮らしたいのです。


例の「脳みそ」を

発動させてしまったり、

人間関係に執着したりせず、


アートを代わりに

ほそぼそとやって、

静かに暮らしたい。


そんなところです。


……さらに本音を書くと、


この文章、必要なんだろうか?


……分からない、けど、

とりあえず、

アウトプットしてみました。


一応、私の作品の一部

興味がある方(かた)はどうぞ。

https://artnowa.org/artist/85568

ホントにガラスの

肉体・精神なんで、

議論はホントに

勘弁してください……


さすがに苦しかったんで、

ちょっとだけ、

打ち明けさせてください。


なお、ここ数週間の

体調や出来事とは、

まったく無関係です。


自分の芸術というか、

アートかな。


認められない違和感を、

やっぱり否定し切れない、

理由。


実力が足りない、

感性が足りない、

技術が足りない、


アイデアが悪い、

具体性が足りない、


コミュ力が足りない、

耐久力が足りない、

柔軟性が足りない、


それとも、狂気が?

足りない?

お金儲けの才能が

足りない、から?


十数年間、

ずっとそうでした。

そう、悩みつづけた。


でも、たぶん

「運が悪い」

ことが、


大きな原因

ではないかと、

あらためて。


この記事に

つけたタグで、


皆さんも

お分かりかと

思われますが、


私は、


自閉症スペクトラム症候群

ADHD含む)


です、発達障がい。

詳しくは書きませんが、

成人半年前まで放置され、

不適切な扱いを受けました。


もちろん、私も

とても悪かったけどね。

本当にごめんなさい。


でも、それでも、

さっき書いたような

「違和感」が、

さすがに、苦しかった。


生きつづけはしますが、

今の違和感を感じる、

運の悪いような、

生き方はしていきたくない。


それが、正直なところ。


強調します、


ホントにガラスの

肉体・精神なんで、

議論はホントに

勘弁してください……


強調しました。


気になるかたは、


"橘 木竜"


"Kiryuu Tachibana"


で、検索すれば、

出てくるはず。


今回は、以上です。

お久し振りです。

2023年になりましたね。

今年もよろしくですm(_ _)m


今の私は、

「障がい者アート協会」様

に所属しています。


私のページは、

次のとおりです。



その協会様経由で、

グッズなどに

作品が採用された

ことについて、

今回は、お話をします。


スゴい簡単に

説明すると、

詳細は次のとおりです。


①作品「キャベツ」

(グッズ化)


・半袖Tシャツ

https://www.fabme.net/products/ZBB4R3zbWPBSkbsBuImB


・エコバッグ

https://www.fabme.net/products/QAS0Ed2L1BfrDAtA0Yld


・クッション

https://www.fabme.net/products/zV3IQ7ByxgFTwmthRX1S


・パネルトート(トートバッグ)

https://www.fabme.net/products/5lITLAbVXbROQHq8y3En


・ポーチ(マチつき)

https://www.fabme.net/products/me83910enSJ9WuhEyOJ5


・ブランケット

https://www.fabme.net/products/ErYRhKtRdVNcKUXNDUbk


②作品「愛の炎」と「むき出しの心」

(NFT作品化)


https://art.vaiable.jp/collections/artist-橘木竜


もし、ご縁があれば、

よろしくですm(_ _)m

~私の独創性は、

この世に生を受けて

良かったのか~


ラフで本気な、私の人生哲学が以下から、無料で閲覧可能です(2023年1月15日に、全部無料にすることにしました)。


スピリチュアル的な独自妄想を許してくださる方(かた)向けです。

https://kiryuu-tachibana.fanbox.cc


現在は、


・当カフェ試し読み

・雑感

・暗闇の中で

・暗闇で見いだすもの

・阿頼耶識

・摂取と排出

・錯覚の飽きの打破

・打破の実現


の、八記事です。

よろしくお願いしますm(_ _)m

私の創作目標の一部は、
「気づき」です。

たとえば、今は、

音楽を聴いて、
神秘主義を体験し、

カケアミを描いて、
瞑想を体験し、

文章を書くことで、
気づきの補助をする。

……です。

創作・鑑賞活動による、
私の最終目標の一部は、
大それているだろうけど、
「悟り」、かな。

ホントに大それて
いるだろうけどね。

※※※

唐突ですが、
私はアニオタです。

ブランクありですが、
キャラと声優さんに
長年の推しがいます。

そんな私には、

槇原敬之さんの曲、
「不器用な青春時代」
「超えろ。」

が、当てはまっている。
アニオタとして推し活も、
「諸行無常と風化」
の影響が、襲っています。

これが冒頭の話と
関連しないように見えて、
私のなかでは、
つながっているんです。

※※※

それぞれその時どきですが、
私にとっては

創作・鑑賞活動が
「命や魂を吸い取られる」
または、「捧げる」行動です。

ほかの皆さんにも、
そういうことがあるらしい。

だから、私は想像します。

もろ刃の「刀」を
握ることで自らの血液を
(創作者として自分の一部を)
吸い取られ、捧げ、
創作・鑑賞する。

血液→汗、ともできます。
命の、魂の、一滴、一滴が、
作品などの新しい触発を生む。

これは悪魔的にも見えます。

「不器用な青春時代」
にもあるよう、
想像と創造は
同じ「そうぞう」。

リミッターをなくす
「ような、ほどほどの」
勢いで。

神秘主義のような体験による、
触発で気づきを得る、
そして最終的には、
できれば、悟りを得る。

そこには涙もあります。
比喩的でも泣いて泣いて、
ストレスを流せばいい。

そんな風に「炎の静観」
をして、私は
創作・鑑賞活動をするんです。

お久し振りです。


今回は私の

個性または特性

について、

書いていきます。


私は創作が得意です。

文章・絵・音楽が。

独創的な発想もある。

技術が認められることも。


私より

実力のある方(かた)は、

たくさんいらっしゃいます。

それもよく痛感している。


それでも、どうか、

どうか書かせてください。


「私の一番の

個性・特性かもな

独創性は、


リアルでは八割くらい、

ないことにされている。

相手にされていない。

押し殺されている」


どうか、どうか、

議論も勘弁してください。

どうせ私が負けます。


私に問題があることも、

よく分かっています。


私は私なりに、

リアルで、

堅実な選択をしました。


不器用ではありますが、

一生懸命やってきました。


しかし、

今は具体的には

言えませんが、


リアルのある転機で、

最近、あっけなく、

崩れ去りました。


ネット上の皆さんは

まったく関係ないので、

ご安心ください。


私の一番の

個性・特性かもな

独創性は、

押し殺されて、


「それ以外」の

個性・特性が、


「一番得意な」

個性・適性

と、される。


ちょっと言葉が

キツいでしょうが、

とても大事なものを、

奪われて。


今日もまた、

とても戸惑われたのが、

とてもショックでした。

やっぱり、と。


「お金にならないよ」

「現実的じゃないよ」


それも、とてもよく、

私なりには考えた、

つもりです。


だからこそ、

例の「堅実な選択」をした。

だからこそ、

ホントにショックだった。


どうか、どうか、

事実をここに、

残させてください。


しかし、どうか、どうか、

議論も勘弁してください。

どうせ私が負けます。

もう一度書きましたよ。



こんばんは。

特筆する

今日の出来事

といえば、


音楽CDのレンタル。


謹慎中でしょうが、

槇原敬之さんの

アルバムを二枚。


最初は北欧とか

ハワイアンとか

ワールド系を

借りようかと。


それを変更したのは、

直前に聴いたCD

(これは買ったもの)

の曲が良かったから。


あ、槇原さんのね。


実はミュージシャンでは、

槇原さんが一番

私が学生時代のころから

好きなんですよね。


もちろん、

いろいろな事情も

最近の事情も

知っています。


挙げ切れないくらい、

音楽の洗礼を

私は受けてきましたが、


やっぱり、一番は

槇原さんらしい。


基本に根ざした曲調と、

それだけではない、

穿ち具合とお茶目さと


どこからか身についた

言語感覚の美しさ、

言語感覚の鋭さが、

いいのかも。


復帰を願っています。

無理は禁物ですが。


あと、声優さんの話。


前も書きましたが、

一番に杉田智和さん

二番に平田広明さん

を、挙げます。


これも学生時代から。

今回は、

杉田さんについて。


杉田さんは

声優以外にも

作詞など、


音楽活動も、

創作活動全体も、

していて。


そういう意味でも、

とても尊敬するんです。


世の中では今、

本当にたくさんの

ことが渦巻いています。


そんななかで、

私も杉田さんのように、

奮闘できたらな、って。


そう、思って、

今回は閉じます。

携帯のライトがまるで虹色のかさを放った満月のよう
修正の液が乾いてペンで塗るテカテカまるで新月の空
刀身を見上げるように本のノド検品をする職人気質
物かげで奮闘をして掃除する人物にこそ運を与えよ
参拝を熱心にする光景と出会い心が洗われる朝
レコーダー大きな車気づかいでとおす私も撮ってくれるか
ワクチンを求める列の最後尾ゆめかわの地が病みかわになる
うぐいすの深い緑もよく映える桜の宿で迎える挙式
柳かと間違えるほど葉の混じるしだれ桜が幽玄に咲く
オレンジへ青・白・赤にむらさきと絢爛になる疲れ切った手
灰色のパジャマの袖が濡れそぼり墨絵みたいな濃淡になる
苔むした桜の大樹満開で楽しみにする黄金の菊
満開のしだれ桜は蜜をとるオーケストラを藤へと渡す
ぜんまいの招くのの字を思い出す目薬入れる袋のほつれ
袋から空気を抜いた音がするホルンが鳴らす長いソのよう
にんにくが六片あると知った時名前が浮かぶ六花にんにく
下戸らしく勤務納めを経て食べるワインのようなぶどうのゼリー
グンディとダンディをよく間違えるげっ歯類への愛が高まる
ガラス窓西日が射して白銀の雪の世界につうじる様子
カーテンがいくらか開いた夕方にビールのような黄金が射す
生きものだノートも人と同じようワインに模して熟成を待つ
新鮮さノートで重視不思議だな職人技が覗いた夕べ
ラーメンに刻みなるとの花畑ことほぐような紅白を見る
信号が赤でシーンとする秩序山眠るよう感じるラッシュ
稲の苗かがんで植える年老いた男性に似た影を見る夜
ほっかむり鋤で耕す年老いた女性にも似た影を見る夜
杖を持ち帽子を被り旅をする芭蕉のような影を見た夜
罪のもと賽の河原に積む石を連想させる小銭のタワー
神仏へ多くの火の粉虹色の鳳凰となり昇っておいで
トーキーオ沢田研二が言う歌詞と同じ音して鳥がさえずる
ハマグリの殻がパカッと開くように本の表紙が上がった昼間
コポコポとお湯を注いだ音を聞き癒されているさわやかな朝
先取って秋化粧するスーパーでミントアイスを買いこむ晩夏
線香の香りが届き真実を思い出すよう知らされる夜
仏壇を開けるかのよう厚紙を段ボール開け入れていく昼
違反した車が毛虫ひいていき世の不平等また悟る朝
流れ星とおるかのようのど飴をかんで砕いて移動をさせる
シアバター塗るかのように軟膏をすりこんでいくかいかいの足
電柱をつなぐケーブル工場でよく紡がれた絹糸のよう
先っぽが広がっているデグーの尾本のしおりが似たよう放置
夏の朝せんすの影がニンジンをいちょう切りした形に見える
砂浜であさりが角を出すように梱包用紙はみ出す職場
花札のしだれ柳を思い出す桜も並ぶ晴れの公園
コーヒーの粉が入った商品をマラカスのよう振って持ちこむ
紫の電球みたい丸ナスがてかてか光るプロの魅せ方
いつか見た満開の梅無惨にも雨に散るかと
四月一日
満月と蛍光管をするならば傘は暈だと気づく雨の夜
日蝕に似た電灯の黒い月狂気の今を教えてくれる
ザビエルの画像のように目薬をハートに見立て押さえる寝床
西洋の後光がさした冠に似た水門を見かける日本
梱包の紙は積まれて花のようラフレシアとはどうなるものか
せんべいを焼くかのように乾かない軍手を返すストーブの前
路線バスガタガタ揺れてマッサージチェアーのように足腰に効く
濃い・薄いピンクと白の丸いゴミ散った桜と思う雪解け
郵便の配達をする自動車がトマトみたいにかがやいている
鈴虫が鳴くかのようにお湯の出た蛇口の音が響く浴室
マッチングアプリのように農協で客と野菜がお見合いをする
本にあるしおりを切った残骸がなめ茸に似る日常の隅
検品のし直し決まるうな丼がなだめてくれる気だるい夕べ
顔に塗る皮膚科の薬ジェル状でメロンのにおい意図せずさせる
托鉢の僧が鳴らした鈴の音幻聴としてあちこちで鳴る
大脳にあるようなシワおしょうゆを木綿豆腐にかけて出てくる
早帰りバチが当たった屋根のない帰りの道に降りしきる雨
大当たり栗ご飯からないはずの栗が見つかる一本の毛と
電灯が一斉につく瞬間を見られたことの幸福を噛む
豊作の稲を泣く泣く刈るように本を箱詰め秋の金曜
パレットがレゴブロックを組んだよう市場で目立つ紫・ピンク
バスの中星空のよう光る床踏みつけている不敬を詫びる
扇風機私の闇をさらすよう静かに回る夜の室内
ティーパック時の流れを見せるよう麦茶が水に染み出していく
パチンコの玉がジャラジャラ出るように雨がザーザー降り続く朝
涙ぐむ音に似ていてテープ切る様子を誤解雨降る午前
締め切りが延びたゆとりにうぐいすが答えるようにさえずる帰り
どしゃ降りに限って匂い漂わすカレー屋さんに興味がそそる
死者の日に合わせたような色彩でビビッドに咲くマリーゴールド
ウグイスがもちにフンした過去のようすずめがフンを石灯籠に
ちはやぶる神のまにまに心地よい追い風が吹く雨上がりの日
人間が知らないうちに踏み潰すアリは何匹いるか気になる
さえずった小鳥のような音を出し軋む机を放置する午後
流星を連想させてシャンシャンと揺れる飾りにゾクゾクとする
そろそろと牛が歩いていくように休みの前の仕事は終わる
ワラビ菜の横断面が木に見えるどこを切っても似るアメのよう
星空のオーロラ浮かぶ低音で長い机が軋んだ昼間
閉じた目に焼きついてきた電灯がキャベツの縦の断面に似る
滝のよう音が出ている暖房のついている中めいそうをする
かき氷作られている音のよう洗濯の水流し出される
夜食べたゼリーのうすい塊がラップの持った質感に似る
伝統の日本音楽どこかから漏れ出すバスでぼーっとする朝
鳳凰が飛び立つように割れているビスケット食べ覇気をいただく
太陽を畏怖するようにできている夕日でさえも目がウッとなる
ザンビアでキリンの足が竹のよう優雅に立って道路を渡る
ヒゲドリが機械のように鳴いているギコーギコーとコスタリカにて
神仏よ無常に傷が重なった我のみたまを救いたまえよ
自動車のエンジンが鳴り雨降りと勘違いする雪融けの時期
変わり目は小説よりも奇妙だと雪が降る日に花粉でくしゃみ
製本の機械は動き工場のオーケストラが鳴り響く昼
綴じ穴がずれていないか赤ちゃんへ高い高いをするように見る
建国の記念を祝うお休みに初午の日が重なる幸よ
じょうろから蓮口通り皇室の菊が育った共存の時
春場所の日程が出る背景の桜色から癒しをもらう
奥手には雪のこまいぬ手前には雪のしめなわ冴え返る朝
水滴が曇りガラスを落ちたから代わりの涙流さずに済む
十字架に架けられたよう床に臥し体調不良受け取った夜
クリスマス光の粒と雪は降り祝福される出勤の朝
大工たち仕事するよう私たちトンテンカンと本をそろえる
窓ガラス刀の波紋出るように曇った端が目についた朝
思い出の修学旅行泡立ちを閉じこめている琉球ガラス
消防車警告音を聞いてから反すうされる聴覚過敏
金星がきらめいている空の下そら寒く在る個人空間