2014年3月16日L'atelie de SHIORIが遂にOPENを迎えました。

オープン前の一か月前くらいからはとにかく時間が足りなくて、早朝から深夜まで休む暇なくアトリエの準備に追われていました。3月10日に関係者の方を80名ほど招いたオープニングパーティーを行い、3月14日には16人の友人に協力してもらい、実際の料理教室を行って動線やタイムスケジュールの確認。もうこの頃は、完全にキャパオーバーで気付けば毎晩焦りと不安で涙が止まらない。何とも情けない自分でした。


オープンを前に私の感情はジェットコースターのごとく、上がっては下がってのくり返し。完成したアトリエを前にワクワクした気持ち。
本当にたくさんの方に応援、協力して頂き、感謝してもしきれない、もうなんてお礼を言ったらいいかもわからない、ありがとう、ありがとう、いつか絶対に恩返しするからね。というそんな気持ち。


そしてこの頃から一番大きくなったのが不安でした。
来てくださった生徒さんの期待に応え、喜んでもらえるだろうか。
アトリエに込めた私の想いはきちんと届くのだろうか。
完成したアトリエを前に、もう後戻りはできない不安と焦り。
自分でも全く予想していなかった、不安と恐怖に襲われ、何日も胃が痛くて眠れない夜が続きました。


迎えたオープン初日、AM、PMとひとりの欠席者もなく笑顔の生徒さんが溢れていました。
遠くは静岡、山形、奈良、三重、広島と全国からも足を運んで頂き、皆さんの笑顔とあたたかい言葉にただただ救われました。
この日を迎えるまでに、今までの人生では味わったことのない領域の大変さがあったけど、
でもこれでよかったんだ、そう思えた瞬間でした。
既に、日曜日、平日の火曜日と2回のレッスンが終わり、たくさんの生徒さんにお会いし、
暖かい言葉と、そして時には気持ちのこもった手紙にまた涙。
来てくださったみなさん、本当にどうもありがとうございました。
忘れられない、大切な日です。



ホッと一安心な反面、まだまだアトリエははじまったばかり、これからです。
どうやったらもっと生徒さんに喜んでもらえるか、たった2時間半という時間を思いっきり楽しんでもらえるか。これからももっともっとより充実したレッスンを目指してスタッフ一同頑張りたいと思います。


スタッフと言えば、アシスタント募集をし、70名を超えるご応募を頂きました。
そして新メンバーとなった3人。まだまだ私の指導が行き届いておらずでしたが、
レッスンがはじまればみな生徒さんとのふれあいを楽しみながらきちんと手は動いて仕事をしている・・・!アシスタントになって数日。まだまだ慣れないはずなのに、驚きの光景でした。
普通は頼まれた仕事でいっぱいいっぱいになってしまうものです。
でも、コミュニケーション能力って教えるものではないんですよね。その人自身が培った人間力だから。毎回最後にアンケートを取らせて頂くのですが、多くの方にスタッフへのお褒めの言葉を頂けたことが今回嬉しかったことのひとつです。


それから先輩アシスタントであるえいちゃん&あいちゃんの存在にもものすごく助けられています。今回、彼女たちには私と同等?!いやそれ以上かもしれないプレッシャーがあったと思います。わたしがレッスンに集中している間、16名分の実習が滞りなく終わるように材料発注、時間配分、食材や道具だしのタイミングなど、本当の意味で実習を回す裏番長は彼女たちなのです。重ねたミーティングでは、真剣に取り組む彼女たちの涙も何度も見ました。
ふと、時間があけば、しおりさんは休んでいてください^^
そんな優しい言葉までもをかけてくれるふたり。
いつからこんなに頼もしくなったんだろう。
立ち上げも想像をはるかに超えて大変だったけど、きっと落ち着くまではこれからもハードが日々が待っています。それでもいつも笑顔を絶やさずに、信じてついて来てくれているスタッフの為にも頑張ります。

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先日、試食中に生徒さんからしおりさんの活動のモチベーションはなんですか?
という質問があったのでお答えします。


料理教室というのは、雑誌や書籍、テレビ、イベントなど、日頃やらせて頂いている仕事の中では、最も大変なものです。

特に今回のように個人で大がかりな施設と設備を構え、道具や食材を準備し関わるスタッフの人件費を考えたら正直言って決して儲かるものでもありません。


でも、私が今回リスクを背負ってでもアトリエを作る道を選んだのは、
その大変さ以上に得るやりがいがあるから。


L'atelier de SHIORIでお教えするのは、そのほとんどが帰ったらすぐに作れる家庭料理です。ごくごく普通の当たり前のメニューもちょっとしたコツやひと手間で美味しくなるよ、おいしく作れて大切な人が喜んでくれたら、自信に繋がりもっともっと料理が楽しくなって好きになるよ。

私が伝えたいのはこれが全てです。
この思いは22歳の時彼ごはんを出版した時となんら変わっていません。
書籍を通じてやってきたことを、今度は生徒さんとの直接の対話を大切にしたい、
そんな思いが増しただけです。


最近は、ゆっくりPCを開く時間もなく、自分の想いを綴る余裕もありませんでしたが、
これがわたしの今の気持ちです。



日頃レシピを楽しみにしてくださっている方の中には、もうアトリエの話はお腹いっぱい。
そろそろ新しいレシピのUPを・・という方もいるとおもいます。
ご期待に添えずごめんなさい。心苦しい気持ちでいっぱいです。
でも、もうしばらくアトリエがきちんと軌道に乗るまでは私はそちらに全力を尽くします。
それでファンの方が減ってしまうかもしれない、そんな不安も私の胃を毎日キリキリさせています。でも、欲張っちゃだめなんだよね。
まずはアトリエに期待を胸に足を運んでくださったみなさんへ精一杯のレッスンが出来るよう、頑張るのでもう少し見守って頂けると嬉しいです。


もう本は出さないんですか?!
という質問もよく頂くのですが、そんなことはありません!
また4月から新刊の撮影が始まります。これからも書籍では簡単、手軽に作れる美味しいレシピを発信していきますので、ご安心ください^^雑誌や時にはテレビの仕事も継続していきます。


長くなってしまいました・・・。
こんなわたしですが、これからもどうぞよろしくお願いします!


最後に、明日21日の深夜12時まで4月のレッスンを募集中です。
現在は、アトリエ唯一、半年間通えるコースとなっている花嫁レッスンの他、
ビギナーレッスン、旅するおうちごはん(こちらは3,4月と同じメニューになりますのでご注意ください)、そしてムラヨシマサユキ先生のパン・お菓子のレッスンも始まります。
コラボワークショップには、クラフトプランナーのコクボマイカちゃんを迎えて縫わないロゼットを作りますよ。ご応募お待ちしております。
レッスンのお申し込みはこちらから↓↓
http://www.atelier-shiori.com/schedule/index.php?data=201404

参加をご希望されている方の為にも、確実に参加可能な日程でのお申し込みをお願いします。
どうせ当たるかわからないから・・・という不確定なスケジュールでのお申し込みはくれぐれもご遠慮下さい。注意事項に記載のあるとおり、当選後のキャンセルは承っておりません。
それでも、残念な事に当選後にお返事がなかったり、お振込みがなかったり・・・、と突然お席が空いてしまう場合は、l'atelie de SHIORIの公式FACEBOOKにて空席情報を流しておりますので参加ご希望の方はぜひ、「いいね」を押して頂きチェックをお願いします。
昨夜も突如出来てしまった3連休の空席のアナウンスが流れました。他にもレッスンの様子などもUPしております。


より多くの皆さんが気持ちよくレッスンにご参加出来るよう、ご理解とご協力をお願いいたします。