イギリスがEUから離脱すると言ったから6月23日は独立記念日 | 朝倉新哉の研究室

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やあ、みなさん、私の研究室へようこそ。

今日の記事タイトルは、
1987年に出版されて280万部のベストセラーとなった歌集
『サラダ記念日』の中にある代表的な1首

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

をもじったものです。
EU離脱派のイギリス独立党(UKIP)のファラージュ党首が、
離脱派の勝利確実の報道を受け、
「6月23日を独立記念日にしよう」
と言ったので、
こういうタイトルにしました。
語呂は悪いんですが、
独立記念日と聞いて、思い浮かんだのが、
サラダ記念日だったもので…。

離脱派が勝つとは思いませんでした。
勝ってほしいとは思っていましたが、
テレビに出てくるコメンテーターは、全員が全員、
離脱したときのデメリットばかり言っていて、
離脱したら大変なことになる、
という印象操作一色でした。
EUは、グローバル化の実験場のようなものです。
イギリスが離脱ということになれば、
EUの解体にもなりかねず、
グローバル化は大きく退潮することになります。
チャロチャロさんは、こう言っていました。
>>>
この投票で離脱派が勝てばEU離脱。
これは、EUの崩壊を意味し、
単一通貨・単一国家・国境廃止・関税廃止・移民歓迎
の経済的にも国家的にも馬鹿げた空想劇を
人類がついに終えることを意味します。
超重要な意味を持つこの投票、絶対に離脱派が勝ちましょう!
>>>

http://ameblo.jp/charocharo01/entry-12173320445.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----charocharo01_12173320445から抜粋して引用。

離脱派が勝てばいいんですが、
グローバル資本(グローバル企業とその株主)は、
なにしろ資金力がありますから、カネにモノを言わせて、
離脱阻止のために、あらゆることをやるでしょうから、
「結局、残留派が勝っちゃうんだろーなー」
「(離脱派が)勝てるかな?勝てねーだろーなー」
と思っていました。


「わかるかな?わかんねーだろーなー」のギャグで一世を風靡した
松鶴家 千とせ(しょかくや ちとせ)さん
(https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%BE%E9%B6%B4%E5%AE%B6%E5%8D%83%E3%81%A8%E3%81%9B
 より転載)


ロイターの
『コラム:英国離脱で何が起こるか、5つの疑問=吉田健一郎氏』
という記事
で、
みずほ総合研究所上席主任エコノミストの
吉田健一郎氏の見解が紹介されています。
この中で、吉田氏は、
>>>
自動車の関税率は、
EUが世界貿易機関(WTO)の枠組みで約束している
最恵国関税が適用されるとすれば、10%に跳ね上がることになる。
EU内の貿易取引で無関税を享受してきた
英国内の自動車産業にとって大きな打撃だ。
>>>
と言っています。

このようなことは、他の評論家、学者もテレビでさんざん言っていました。
「今、無関税で、イギリスからEU加盟国に輸出できているが、
 関税がかかるようになるから、EU離脱はやばいぞ」
と。

>>>
2016年 06月 24日 13:04 JST

英ポンドが過去最大の下げ、EU離脱派が勝利の可能性で

[ロンドン 24日 ロイター]
英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の開票が進み、
離脱派が勝利する可能性が高まるなか、
24日の市場でポンドが
1日として過去最大の下げ幅を記録する見通しとなっている。

23日夜の投票締め切り直後に
残留支持が52%、離脱支持が48%
とするユーガブの調査結果が発表された後、
ポンドGBP=はドルに対して一時、年初来高値の1.5018ドルに上昇。

しかしその後に発表が続いている各地区の集計結果で
離脱派が優勢となる可能性が示されたことで、急速に下落している。

0340GMT(日本時間午後0時40分)時点で、
1ポンド=1.3500ドルと、約9%安
1992年のブラック・ウェンズデーや
2008年の世界的な金融危機で記録した下げ幅を大きく上回っている。
>>>

http://jp.reuters.com/article/britain-eu-markets-forex-idJPKCN0ZA0D8
から抜粋して引用。(赤字強調はブログ主)

これは、離脱派勝利が決定的、という報道が出る前の記事です。
その時点で、ポンドは9%安くなっているのです。
関税が10%かかるようになっても、
それ以上にポンドが安くなれば、別段、打撃にはならないわけです。
それに、イギリス経済は、それほど輸出に依存していません。

各国の輸出依存度および貿易依存度(2013年)


http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_46.htmlより転載

イギリスの輸出依存度は、19%ほどで、
ドイツと比べると、かなり低いです。
今、イギリスは、EUに予算を拠出していますが、
離脱すれば、これも不要になるので、
このお金を国内の経済振興に振り向けることができます。
EU離脱で、輸出が減少したとしても、
その悪影響をリカバーできるのではないでしょうか。
テレビのコメンテーターたちは、離脱のデメリットばかり言っていますが、
予算を、
EUからイギリス国内へ振り向けられるのは、明らかにメリットです。
EUに拠出していた予算が
イギリス国内へ振り向けられるということは、
イギリス政府の支出が増えるということです。
GDPは、支出の合計ですから、
イギリス政府の支出が増える=イギリスのGDPがその分増える
ということです。

支出面から見たGDPの内訳(日本)

http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2009/09/29/006848.phpより転載

向かって左から4番目、濃い紫っぽい色が、政府最終消費支出、
その右隣が、公的固定資本形成(まあ、公共事業だと思ってください)です。
政府の支出が増えると、この2つの部分が増えるので、
その分、GDPが増えることになります。
純輸出というのもありますね。
輸出が減れば、それが減ることになります。
しかし、その減った分を、政府支出を増やすことで、
リカバーできればいいわけです。
日本の輸出依存度は、15%弱で、
グラフの内訳では、純輸出は、見えないぐらいですね。
イギリスの輸出依存度は、19%ぐらいですから、
もうちょっと幅は広いでしょうが、
政府支出を増やせば、十分リカバーできそうな感じがしますね。

では、
『MGRブログ ~のんびりネトウヨの日ノ本会議場~』
のブログ主 真人さんと、
三橋貴明さんのグローバリズムについての意見をご紹介します。

>>>
グローバル馬鹿どもは言うわけです。
「世界をひとつにしよう。通貨を統一しよう。
 製造は得意な所に任せればいい。
 アメリカは自動車、日本はケータイ、韓国がディスプレイ。
 そういう形で分業した方が効率的だ。
 生産効率が上がるよ。その方が幸せになれるよ」と。
しかし、それを進めると
どういう事が起きるのかは、既にEUが証明してくれています。
ドイツのような、供給力の強い国は輸出でボロ儲けしてますよ?
一方、ドイツ製品を買わなければならない
弱小国の側に立ってしまった、
スペインやイタリアはどうなってるか?ギリシャはどうなっているか?

死んでる訳ですよ、これが(笑)

ドイツから質のいい工業製品が入ってくるせいで、自国の産業が発展しません。
得意な分野で頑張ればいい
と言われそうですが、そもそもその得意分野が無い。
「仕方ないなあ。じゃあギリシャはこの産業で頑張りなよ」
と、わざわざ儲けを減らして
何かしらの産業を譲ってくれるような優しい国もありません。
つうか、それを政府が指導するようになったら、共産主義じゃないの。
それでもサービスを輸入しないと生活水準が保てないので、輸入は減らせない。
借金がどんどん増える。
おまけに共通通貨のユーロを使用しているせいで、為替調整の恩恵も得られない。
こんな状態で、どうやってユーロが立ち行くと考えていたのか、
私は逆に聞きたいぐらいですよ。
何考えてユーロなんか作ったわけ?
頭のいい人が作ったシステムとか自慢気に言ってたけど、本当は馬鹿だったんですね。
もちろん、本当に頭のいい国は、
こんな沈むとわかりきってる泥船からは必死で逃げてます。
例えばイギリスとか。スイスとか。
お分かりですか?
グローバリゼーションの極地においては、
負け組になってしまった国に再起が許されないのです。
これが最大の問題。
イタリアやスペインでは、
宇宙開発事業を就職先に選びたいと思っても、
日本におけるJAXAのような機関がそもそも無い訳です。
故郷を捨てて、どこぞの宇宙開発国に行かなければ、宇宙への道は開かれないのです。
一事が万事その調子。
納得の若年失業率25%。哀れ過ぎる。
グローバル化して、得意分野以外は外国に明け渡し、
自国では何も出来ない状況を作り上げるのがお望みですか?
そんな訳ないですよね?
日本人ならば、
『全て自分達の手で出来るようになっていたい!』
と思うはずです。
そういう意味では、日本ってのは
主要産業はひと通り自国の中に揃っていて、
「宇宙飛行士になりたい!」と思ったら
日本で頑張れば道が開かれる訳で、幸せな事なんじゃないですかね。
これってスゴイ事なんじゃないですかね。
どんなに努力してもダメな事なんて、ほとんど無いんだから。

この通り、
「もっと自由に貿易やろうぜ!」
と言っている人が目指している先、ヨーロッパは
地獄のような状況に追い込まれている訳ですが、
こんなのを喜ぶのは誰かと言いますと、
当ブログでは毎度おなじみのグローバル資本、資本主義の悪魔です。
もういい加減にしてくれないかな、この人達(笑)

コメント欄に「まさにそれ!」な話がありましたので、ご紹介します。

私の会社は
外資系のハゲタカファンドにがっつり食いつかれて
ここ数年過去最高の売上を更新しながらも、
設備投資も認められず、給料もあがらず、人の補充も進まない
という悪夢のような状況になっております。
この状況は先の「マイナス輸入」の状況ですよね。
この状況に対しどう戦えばよいのか、その答えがこの先の記事にあると期待してます!

極論、
グローバル資本にとっての利益を最大化する方法が、
人並み外れた外道の道である事が、最大の問題点なのです。
そのシステム自体が欠陥品です。
グローバル投資家への配当金は、企業が得た『純利益』から支払われます。
ハゲタカの目的はコレなのです。
そして、企業の純利益を最大に引き上げ、
一円でも多くの金銭をグローバル資本が吸い上げる為には、

・売上の最大化。
・費用の最小化。
・政府に支払う税金(法人税)の最小化。

を実現すればいい訳です。
とにかく売上を上げさせて、安い給料でこき使い、国家への税金は払わない!
これが究極です。
ひでえ話ですね。
TPP大好きなクソ野郎どもの主張、そのまんまになって来たでしょう(笑)

「景気が厳しいので、賃上げの要求には応えられない」
「人員を削減して利益を最大化する為にはリストラもやむなし」
「残った人に死ぬ気の奴隷労働を強いる事が出来るので、豊かになどなられては困る」
「当然、そんな事をすると
 デフレスパイラルに巻き込まれ内需が成長しなくなるので、売上の拡大先を外国に求める。
 即ちグローバル化」

ほらね(笑)
私はこの手のグローバル資本の富の回収方法を、
「焼き畑農業的」あるいは「狩猟型資本主義」と呼んでいます。
どういう意味か、解説はしません。
見たままの意味です。
これのターゲットにされてえらい事になった典型が、まさにお隣の(笑)韓国です。
韓国人は、どんなに働いても豊かになどなれません。
グローバル資本の口車に乗り、
輸出依存度50%超かつ、主要な企業の株式の大部分を外資に握られ、
得た利益の大半は外国の投資家の懐に入るという、
超絶的人間牧場状態になってしまいました。
奴隷労働に耐えられなくなった人間は死ねと言わんばかりの、非人道的社会制度まで完備。
後は死ぬまで搾り取られるだけ。
>>>

http://mgr-blog.jugem.jp/?eid=380から抜粋して引用。



>>>
グローバリズムに基づく
新自由主義(例:労働市場の規制緩和)を推進すると、
国内の国民の所得が増えにくくなります。
グローバル投資家に
配当金を「より多く」支払うためには、
賃金水準(所得)は低い方が良いのです。
企業の従業員の人件費をできるだけ低く抑え、
グローバル市場でシェアを拡大すれば、
「一時的には」純利益を拡大し、配当金を増やせるのかも知れません。

 とはいえ、そのグローバル市場の労働者たちの賃金までもが伸び悩み、
購買力が増えなくなったらどうするのですか? 
「グローバル」に購買力が減少した国民ばかりになったとき、
一体、どこに製品やサービスを売り込むつもりなのですか?

 現在の新古典派の教義に基づくグローバリズムは、
「購買力がある人民(国民ではなく)は、世界のどこかに存在する」
 という前提に基づいているわけです。
それでは、世界的にグローバリズムが進み、
純利益拡大のために賃金が引き下げられ、
貧しい「人民」ばかりになったとして、
その後はどこの国民に製品やサービスを売り込むのでしょうか。

 結局、新古典派経済学に基づく
新自由主義、市場原理主義、グローバリズムは、
単なる「焼畑ビジネス」なのです。
グローバルに市場を転々としていき、
次から次へと市場を変えていき、各地域で純利益を拡大し、
地球上をひとめぐりし、その後は果たしてどうなるのでしょうか。

 どう考えても、
中間層を中心とした「国民の所得」を
永続的に拡大し、
消費者(購買者であり労働者でもある)と生産者が
共に所得を拡大していく「資本主義」の方が継続性が高いと思うのですが。

 無論、短期的に見れば、
グローバルに市場を転々とし、
グローバル投資家の所得(配当金)を増やしていくことは可能でしょう。
とはいえ、それが「永続」しますか?

 結局のところ、人類は
「生産者の購買力が増える」という形でしか
永続的な経済成長を達成できないのです。
生産者とは、もちろん日々、労働を続けているわたくし達自身です。
>>>

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11469457951.htmlから抜粋して引用。




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