TPPは悪い協定 米国議会で批准されない | 朝倉新哉の研究室

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やあ、みなさん、私の研究室へようこそ。

久々に、余命記事ではない記事です。

三橋貴明さんが、

>大手紙が「報道しない権利」を最も駆使した
>スティグリッツ教授の
>「TPPは悪い協定 米議会で批准されぬ」について、拡散にご協力くださいませ。

と言っているので、
拡散に協力させていただきます。

安倍総理大臣が著名な経済学者と意見を交わす
国際金融経済分析会合
に招かれた
米コロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授は、
上述したように、
TPPは悪い協定だ、米国議会で批准されないだろう、
という見方を示しました。
しかし、日本のマスコミはそれを報じていません。
唯一報じたのが、日本農業新聞でした。
その日本農業新聞からの引用です。

>>>
TPPは悪い協定 米議会で批准されぬ ノーベル経済学賞・スティグリッツ教授

 5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向け、
政府は16日、安倍晋三首相らが有識者と意見交換する
「国際金融経済分析会合」を初めて開いた。
講師に招いたノーベル経済学賞受賞者で
米コロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授は、
環太平洋連携協定(TPP)について、
米国での効果はほとんどなく、米国議会で批准されないとの見方を示した。
 日本政府は、
TPPの早期発効に向けて、
今国会に協定承認案と関連法案を提出し、成立を急ぐ。
だが、TPP発効には、米国議会の批准が不可欠。
世界的に著名な経済学者が
TPPの効果や批准の見通しについて
否定的な見解を示したことで、
日本国内でも一層、慎重な対応を求める声が強まりそうだ。
 スティグリッツ氏は会合で、
世界経済についての自身の見解をまとめた資料を配布。
その中で、TPPについて
「TPPは悪い貿易協定だというコンセンサスが広がりつつあり、
 米国議会で批准されないだろう」
との見方を示した。

 また、貿易政策の効果は「常に過大評価される」と指摘。
その上で
「米国にとってTPPの効果はほぼゼロと推計される」
とした。
 さらに、投資分野の条項を問題視し
「新しい差別をもたらし、
 より強い成長や環境保護などのための経済規制手段を制限する」
と懸念を示した。
 この会合をめぐっては、
来年4月に予定される
消費税率10%への引き上げを再延期する布石
との憶測も出ていた。
スティグリッツ氏は
「消費税を引き上げるのは今のタイミングは適切ではない」
と、引き上げを見送るよう提言した。
>>>

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=36639
から引用。

TPPについては、米大統領選の候補者たちも、否定的です。
ヒラリー・クリントン氏も、反対の立場ですし、
サンダース氏もそうです。
台風の目となっているドナルド・トランプ氏も
「TPPは災害だ。他の国々は米国をカモにしようとしている。」
と発言しています。

スティグリッツ教授の消費税増税反対論は、
新聞でもテレビでも報じられていますが、
TPP否定論については、よほど都合が悪いのか、
日本農業新聞以外は、完全スルーです。

米国議会で批准されなければTPPは空中分解です。
ぜひともそうなってほしいものです。

ところで、なんでノーベル経済学賞っていうんでしょうね。
ノーベル賞に経済学賞なんてありませんよ。

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞

というのが、正しい名称です。
スティグリッツ教授が受賞したのも、この賞です。

スウェーデン王立科学アカデミーによって選考が行われ、
授賞式も、他のノーベル賞と同じように行われているため、
「ノーベル経済学賞」と呼ばれていますが、
ノーベル賞ではありません。
ノーベル賞は、
物理学賞
化学賞
生理学・医学賞
文学賞
平和賞
であって、経済学賞はないのです。
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞が
設立されたのは1968年で、
ノーベル賞の創設(1895年)から73年も後のことです。
スウェーデン・アカデミー(ノーベル文学賞の選考機関)が、
1997年に廃止を要請したり、
ノーベル家の一部の人達が、この賞をノーベル賞として認めておらず、
ノーベルの名を使用していることに対して抗議している、という事実があります。
選考がスウェーデン王立科学アカデミーによって行われているので、
ノーベル賞に準じる扱いとするなら、いいでしょうが、
ノーベル賞そのものとするのは、おかしいと思います。


安倍総理は、スティグリッツ教授の意見を取り入れて
消費税増税をやめるべき、
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