”石油を作る藻”大量生産を目指して実証試験 | 朝倉新哉の研究室

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”石油を作り出す藻”として注目を集めるオーランチオキトリウム。
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ウィキペディアより転載

実用化に向けた動きが着々と進んでいます。

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農地で藻を大量生産 バイオ燃料に

藻を原料にしたバイオ燃料の実用化を目指す筑波大学の研究グループが、
農地を活用して大規模なプラントを作り、
藻を大量に生産するための実証試験を、
早ければ来月から茨城県つくば市で始めることになりました。

実証試験を始めるのは、筑波大学生命環境系の渡邉信教授の研究グループです。
バイオ燃料を巡っては、
大豆やサトウキビが食料価格の高騰を招くおそれがある
ことから、
食用でない藻を活用する研究が世界各国で進められています。
渡邉教授のグループは、
つくば市のおよそ3500平方メートルの農地にプラントを作り、
藻を大量に生産するための実証試験を、早ければ来月から始めることになりました。
農地の農業以外への活用は法律で制限されていますが、
「国際戦略総合特区」に指定されているつくば市が特別に許可したということで、
国内で農地を活用して藻の栽培を行うのは初めてだということです。
農地は日当たりがよく、用水路などの設備も活用できるため、
藻の栽培に適していて、使われていない農地の有効利用にもつながる
と期待されています。
筑波大学の渡邉教授は
「藻の大量生産が可能な広い農地を活用して、
 平成27年度中にバイオ燃料の原料となる藻の生産技術を確立したい」
と話しています。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131224/k10014053821000.htmlから引用。
(青字強調は筆者による)

私は、国家戦略特区というのは、
社員の首を自由に切れるような”新自由主義の実験場”というイメージを持っていました。
しかし、引用記事のように活用するなら、大いに結構でしょう。

2008年だったと思いますが、バイオエタノールが注目され、
穀物価格が急騰したことがありました。

オーランチオキトリウムの大量生産を農地で行うとなると、
同じような懸念が出てきます。

限られた農地を、藻の生産に使うのか、食料の生産に使うのか、
という問題です。

今は実証試験の段階なので、農地でやってもよいでしょう。
しかし、いずれ上記の問題に突き当たるでしょう。

これを解決するには、
一つには、二期作や二毛作を行うことで、
既存の農地の生産性を上げ、オーランチオキトリウムの生産に使える農地を増やす、
という方法が考えられるでしょう。

それと、津波被害を受けた地域を生産拠点にできないものかな、とも思います。
福島県いわき市の岩間地区は、住民がほぼいなくなってしまったので、
生産拠点にしてもよさそうなんですが…。
他にも津波被害の深刻な地域はありますが、
そちらは海水浴場としての再生の道もあるので、
(もともと海水浴場だったので)
オーランチオキトリウムの生産拠点一色にしてしまうわけにもいかないと思います。

他にも解決法は考えられますが、それは後々述べることにします。

再来年には生産技術確立を目指す、とは頼もしいですね。

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