昨日投票が行われた東京都議会選挙の結果です。
自民 59
公明 23
共産 17
民主 15
みんなの党 7
ネット(*) 3
日本維新の会 2
無所属 1
*ネットは「東京・生活者ネットワーク」
自民党が、39議席から59議席に躍進し、第1党の座を奪還しました。
民主党は、43議席から15議席に激減し、第4党へ転落。
社民党、生活の党は、1つも議席を取れませんでした。
社民党はもともと白色矮星か中性子星のような政党ですから、
いずれ消滅するでしょう。
白色矮星、中性子星
どちらも、恒星が寿命を迎えたあとに残る”残りカス”のような天体
生活の党も、小沢一郎氏の率いる政党ですから、
議席を取れなくて当然でしょう。
気になるのは、みんなの党と共産党の躍進です。
みんなの党は、1議席から7議席ですから、
絶対数は少ないものの、7倍増です。
共産党は、8議席から17議席で、2倍以上になっています。
みんなの党は、政府の負債(いわゆる国の借金)を問題視し、
負債を減らすためには、政府の支出を削れ、小さな政府にすべきだ、
と主張しています。
当ブログで、何度も訴えてきたように、この考えは間違っています。
不況の場合は、国の借金を増やしてもいいから、政府の支出を増やさなければ、
不況からの脱出はできません。
政府の規模も、不況の時は、大きくしたほうがいいのです。
不況になれば、民間企業は人を減らします。
そのときに、政府までもが、一緒になって、規模を小さく(=人員を減らす)したら、
失業者は、働く場所がなくなってしまいます。
そうなると、生活保護受給者が増える(それに伴って不正受給も増えます)し、
自殺者も増えます。
それを防ぐためには、政府が規模を拡大して(失業者を臨時の公務員として雇う等)、
働く場を提供すべきなのです。
景気がよくなってきたら、民間企業は人を雇うようになります。
そのとき、政府が人員を増やしていたら、民間企業が人手不足になりますから、
政府は規模を縮小すべきです。
不況
民間企業 人員減 政府 人員増(規模拡大)
好況
民間企業 人員増 政府 人員減(規模縮小)
このように、政府の規模は、
経済状況に応じて、大きくしたり、小さくしたりするのが、
”正解”なのです。
みんなの党が国政選挙でも躍進すると、不況脱出、デフレ脱却は難しくなります。
民主党などと同様、”勝たせてはいけない政党”なのです。
ところで、
せと弘幸さんのブログと『博士の独り言Ⅱ』で、同じことを言っていたのが興味深かったです。
>>>
今回の投票率が過去最低だった平成9年についで、
過去2番目の低さの43、5%となりました。
半分以上の人が投票していません。
これでは固い組織を持つカルト創価学会や共産党が力を発揮するのは当然です。
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↑
せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52971811.html
より抜粋して引用。
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低い投票率が組織票政党にプラスに働いた。
投票率が高じるほどに組織票政党の議席は確実に減る。
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↑
『博士の独り言Ⅱ』
http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-1980.html
より抜粋して引用。
共産党が躍進したのは、投票率が低かったためだ、と言うのです。
共産党は、共産主義政党ですし、公明党は、中国の犬です。
どちらも”勝たせてはいけない政党”(なおかつ”組織票政党”)です。
投票率が低いと、こういう”組織票政党”が勝ってしまうので、
7月の参院選では、棄権せずに、投票に行きましょう。
この都議選の結果が、参院選に反映されることになると、
民主は惨敗するので、これはいいとして、
公明は、しっかり勢力を確保して、影響力を持ち続けることになります。
これは、中国などに対する防衛力強化(具体的には巡航ミサイルの配備など)
に黄色信号が灯ることになります。
みんなの党が躍進すれば、
アベノミクスの第二の矢の実行が困難になるかもしれません。
みんなの党は、公共事業は無駄だ、と訴えていますから、
公共投資を増やすことによる景気回復(および我々の給料UP)の妨げになります。
公共投資と給料には、密接な関係があります。
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11521220087.htmlより転載
上のグラフでわかるように、公共投資を増やせば、給料は上がるのです。
逆に、公共投資を減らすと、給料は下がっていますね。
つまり、みんなの党は、給料を減らせ!と主張しているに等しいわけです。
こんな政党を支持したら、給料下がりますよ。
騙されちゃいけませんよ、みなさん。
共産党は、90年代初頭の共産主義崩壊とともに、消滅しているはずの存在です。
経済体制としての社会主義や共産主義は、消滅しているのに、
なぜいまだに、こんな政党が存在できるのか理解できません。
さっさと消えろ!
社民、生活については、都議選の結果が反映されるなら、
両党は、消滅することになるので、これは大歓迎です。
となると、参院選の”主敵”は、
公明、共産、みんな、
ということになります。
棄権せずに投票に行くことで、公明、共産の影響力は薄めることができるのです。
そして、みんなの党の主張が間違いであることが広く浸透すれば、
”第二の矢”を妨害する者は排除できます。
以上を一言で、まとめると、”参院選では自民に入れりゃいい”
という身もふたもない結論になりますが、まあ、しょうがないですね。
1番マシな政党が自民なんですから。
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