スティグリッツ教授TPPを否定 | 朝倉新哉の研究室

朝倉新哉の研究室

全ては日本を強くするために…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130322-00000056-asahi-bus_all

からの引用です。

>>>
TPP「日米国民のためにならぬ可能性」 米大教授

ノーベル経済学賞の受賞者の
ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は22日、
都内で朝日新聞などのインタビューに応じた。
環太平洋経済連携協定(TPP)について、
「日米両国の国民のためにならない可能性がある」とクギを刺した。

スティグリッツ氏は、
TPP交渉で米国が遺伝子組み換え食品の表示義務の
撤廃を求める可能性があることについて
「他の多くの国も、米国民も、撤廃すべきだとは思っていない」と指摘した。
特許などの知的財産の保護を
米国が強く主張していることに対しては
「(価格の安い)後発医薬品が作りにくくなったり、
 途上国の発展を妨げたりするおそれがある」と言及。
いずれも米政府が自国企業など一部の利益を守ろうとしていると批判した。

日本の自動車市場が閉鎖的だと米国が主張していることに関しては
「米国産大型車が日本で売れないのは燃費が悪く、
 社会が望む商品を提供できていないのだから当然だ」と述べた。
>>>

国家戦略研究
ジョセフ・スティグリッツ教授  ウィキペディアより転載


アメリカ人だって、その他の国の人だって、

遺伝子組み換え食品を食べたいとは思っていないはずです。

今は、「大豆(遺伝子組み換えでない)」などと表示されていますが、

こういう表示を禁止させて、遺伝子組み換えかそうでないかをわからないようにして、

遺伝子組み換え作物を原材料に使わせよう、

というのがグローバル企業の狙いなのです。

TPPは、アメリカ対日本とか、アメリカ企業対日本企業、という図式の戦いではなく、

グローバル企業(とその株主たち)と一般の国民の戦いなのです。


当ブログでは、今後、
グローバル企業とその株主たちをひっくるめて呼ぶ場合、
”グローバル資本”と呼ぶことにします。


http://asnyaro.blog129.fc2.com/blog-entry-363.html

から抜粋しての引用です。

>>>
2度目の大搾取?
太平洋版NAFTAが始まればすぐに何百万もの仕事がアメリカから流出するだろう。

アメリカは史上最大となる自由貿易協定を推し進めているが、
それについて見解を示したニュースはほとんどない。

何年も前、ロス・ペロー(訳注:アメリカの実業家、政治家)は
NAFTA(北米自由貿易協定)が始まれば
”大搾取”が起こり、何百万もの仕事が他の国に流れるだろうと警告していた。
そして彼が正しかった事が証明されたのだ。

火曜日、環太平洋パートナーシップ(太平洋版”NAFTA”とも言われている)の
第2回目の交渉がシカゴにて始まる。
(訳注:この記事は2011年9月7日のもの)

我々はオバマがパナマ、韓国そしてコロンビアとの
自由貿易協定を強く進めて来たのを既に見ているし、
この政権は環太平洋パートナーシップ(以下TPP)の優先度を非常に高くしている。
太平洋版NAFTAのメンバーシップは
既にブルネイ、チリ、ニュージーランドにシンガポールが入っている。
アメリカ、オーストラリア、ペルー、マレーシアそしてベトナムが参加計画中だ。
そしてカナダ、日本そして韓国がメンバーになる事を検討している。
さて、今一度この”自由貿易協定”が批准されたなら、
我々は何百万もの職が海外に奪われる”大搾取”の音を再び聞く事になるのだろうか?

一見するとこれは複雑なようには見えないだろう。
もしあなたがアメリカの巨大企業だった場合、
あなたはここ(アメリカ)で物を作ることも出来るし、
海外でもっと安い値段で作ることもできる。
貪欲な企業の幹部にとって、業務を海外に移転する事は多くの利点がある…

・多くの諸外国では奴隷のような賃金で働かせるのは全くの合法だ。
 何でアメリカの労働者に地球の裏側の労働者の10倍から20倍もの賃金を払う必要がある?
・多くの諸外国では労働者の健康についてケアする必要がない
・多くの諸外国では環境規制について心配する事が無い
・多くの諸外国では労働規制について心配する事が無い
・多くの諸外国では”お役所的手続き”に対処するのはアメリカ向けの時だけだ

我々は自分たちから遠く離れた
異なる社会経済と我々の経済を融合させる事で、
米国経済にとって非常に破壊的である”低価格競争”を生み出したのだ。

ベトナムでは時給1ドルというのは非常に良い賃金と見なされている。
これに対してどう対抗するというのだ?
>>>

NAFTAによって、アメリカの雇用は海外に流出したため、

アメリカでは、

自由貿易や自由貿易協定に対する懐疑的な見方が広がっているのです。

そういう協定はグローバル資本だけが得をして、

一般の国民には利益にならない、雇用が減るだけだ。

そういう見方がアメリカの一般国民の間に広がっているのです。

”仕事がなくなったうえに、遺伝子組み換え食品まで食わされちゃ、たまったもんじゃない”

そんな感じなんじゃないでしょうか。

スティグリッツ教授のような”識者”、一般のアメリカ国民は、味方です。

彼らと共闘すれば、”エグいTPP”をつぶすのは、そう難しいことではありません。
             ↑
全ての関税を撤廃し、ISD条項やラチェット条項があり、
国民皆保険制度を骨抜きにしてしまう日本にとって最悪の形のTPP
グローバル資本に都合のいいTPP


”エグいTPP”はなんとしてもつぶせ!
と思う方はクリックをお願いします。

人気ブログランキングへ