昨日放送されたTBS『ひるおび』において、
原発と今年の夏の電力需給の問題が取り上げられていました。
大体の流れはこんな感じでした。
原発の再稼働はまだまだ難しい。
原発再稼働が難しい以上、火力に頼らざるを得ない。
原油価格は上がっているので、できれば天然ガスを使いたい。
天然ガスの一種、シェールガスというものがある。
韓国はすでにシェールガスを安く買う契約をアメリカと結んでいる。
なぜか?
韓国はアメリカとFTAを結んだから、そういう契約を締結できたのだ。
とまあ、こんな調子で、最後は、
日本もシェールガスを安く買いたければ、TPPに参加すればいい、
という結論になっていました。
漫然と見ていると、だまされてしまいかねない巧妙な情報操作、印象操作です。
まず原発再稼働が難しい、という前提がおかしいのです。
コメンテーターの八代弁護士が、
日本の原発には、ベントをするときのフィルターがついていない、
と言っていました。
ついてないなら、つければいいだけの話です。
「日本の原発にはフィルターがついていない」
と発言することによって、「原発は危ない」という印象を強め、
「原発の再稼働はありえないんだ」
と視聴者に思わせようという意図を感じます。
女川原発が無傷だったことや、
福島第2が(一時は危険な状態でしたが)事故は免れている事実には全くふれていません。
福島第1は、非常用ディーゼル発電機が高台ではなく、低い所にあったり、
電源車と原子炉をつなぐケーブルがなかったり、という悪条件が重なったために、
大事故になったのであって、
ディーゼル発電機を高台に設置したり、ケーブルをあらかじめ用意しておくだけで、
事故を防ぐことは可能だったのです。
このようにして、「原発再稼働はありえない」という前提を作ったうえで、
シェールガスのことを説明し、韓国がすでに安く購入する契約を結んでいることを紹介し、
FTAのおかげで、そのような契約を締結できたのだ、
と言っています。
情報操作としては、なかなか巧妙だと思います。
普段、TVばかり見てインターネットなど見ていない人なら簡単にだまされてしまうでしょう。
そういう人は「TPPは農業問題だ」と思っているでしょうから、
農家だって電気を使ってるんだから、TPPに参加したほうがいいだろう、
と思ってしまうでしょう。
番組では、シェールガスは紹介されていましたが、メタンハイドレートは取り上げていません。
アメリカのシェールガスの埋蔵量が今後100年分ほどある、
と、番組内で言っていました。
日本のメタンハイドレート埋蔵量も100年分ぐらいあると見積もられています。
しかも、日本海にあるメタンハイドレートは海底の表面にあって、
すぐにでも採掘して使えるような状態なのです。
(以前の記事でこの事実を紹介しました。再度その動画を掲載しようと思いましたが、
動画が削除されてしまったためできませんでした)
こういう事実を番組制作者が知らないなら、勉強不足、怠慢だし、
知っていて取り上げないなら、
世論をTPP参加賛成に誘導するための情報操作だと思われても仕方ないと思います。
当ブログで何度も取り上げたように、TPP参加は絶対ありえない選択肢です。
反日放送局の面目躍如?
http://jt150.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/tv_e2ed.htmlより転載
TPP参加は日本を滅ぼします。
これを忘れないでください。
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