キミの痕 | 虹色金魚熱中症

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虹色金魚の管理人カラムが詩とお話をおいています。

拙いコトバたちですが読んでいただければ幸いです。

キミの痕




何気ない君の音が

ただ僕に色濃く残る ただ僕に浸透する


それはすっと溶け込んで 知らず知らずにざわめいて
うっすらうっすら小波となって 僕をゆっくり支配する


最初は緩く いずれは強く キミの威力に逆らえない

たとえ強固な鋼の鎧 纏ったって意味が無い

ひび割れた硝子みたいに きっと容易く砕くんだろう?


キミの棘 キミの愚痴 キミの悲しみ

暴力みたいに僕を凌駕する


僕がどんなに抵抗しても 僕がどんなに走り逃げても
それはどんどん速度を上げては近づいて

たった一言 僕の中へするりと入って
ゴウゴウ 音を立てて大暴れ

おかげで僕は気が気じゃない
いつでも何とか耐え抜くために 補強作業をやめられないよ


速すぎるキミの歩みについていけない
突然のキミの波乱に戸惑い隠せない


なのにキミはにっこり笑って
僕はもう 眩暈 くらくら


なのにキミは気まぐれに囁いて
僕はもう 骨抜き くらり


キミの晴れ間 威力抜群

キミの瞳に逆らえない
キミの言葉に逆らわない


僕から全てを奪っていいよ
僕の全てを壊していいよ


だから せめて
キミの歩むその先を 僕にだけ目印残して
キミの心の欠片だけでも どうか僕に落としていって


僕から奪う全てのかわりに
どうか僕に微笑んで



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