観念。 | Rainbow Diary

観念。


ママンが観念して病院に行きました。
……風邪引き8日目で御座います。
PL顆粒とブロチン液では効果薄だったらしい。
で、病院ではフスコデ&ホクナリンDS、オフロキサシン錠、ペレックス散、カロナールを処方されてました。
ペレックス散とPL顆粒って、どっちが効くんだろうか……。て言うかどう違うんだろうか……。
うちの周囲(と言うか職場)にはPL愛好家(笑)が多いけど……。ペレックス散って、あんまし聞かないなぁ。
あと、カロナールよりロキソニンね(笑)
まぁそんな話はさておき。
咳のしすぎて肋骨が痛いと嘆いてるママン。
とっとと元気になって欲しいものです。


Rainbow Diary


話は変わって。
昨日は薬品をかけられて火傷を負った猫の話を聞いてむかっ腹立って仕方がなかったが、今日は今日で背中や耳を切られた猫の話で猛烈に腹が立つ。
故・クロコは大阪で生まれたペルシャ混じりの黒猫。
大叔母の友人が、怪我を負ってるのを保護。
脇からお腹にかけて、切り裂かれたような傷と、薬品をかけられたような爛れた傷があった。
その上、妊娠していて、風邪を引いていて、酷く凶暴だった。そりゃ凶暴になるなと言うのが無理な話だ。
もう堕胎は無理だと言われ、日々大きくなるお腹。傷には毎日の消毒が必要だった。
入院させられるほどのお金がなく、自宅からの通院。ところが自宅には既に猫がいて、家の中には入れられなかった。
マンションの玄関先、廊下に箱を設置しての生活。
身動きできない猫は、逃げることはしなかったが、痛みなのか、何か訴えたかったのか、鳴きに鳴いたそうで。
ついに管理会社から退去か処分の選択を迫られた。
そこで、相談を受けたのが大叔母。
当時、やはりマンション暮らしで、野良猫を拾っては育てていた大叔母。一人暮らしの部屋には何匹も猫がいた。
それでも、自分が引き取ろうと申し出た。
かかりつけの病院で無理を言って、堕胎してもらった。どう見積もっても、親猫子猫ともに面倒を見る余裕も部屋の広さもなく、里親になってくれる人も回りにいなかった。
仕事を終えてから、毎日病院通い。
猫は少しずつ元気になって、食欲も出て、傷も癒えてきた。
が。
相変わらず凶暴で。
同居の猫をいじめにいじめにいじめ倒し、威嚇して周り、飼い主となった人間でさえも、流血を覚悟の上でなければ触れず、前を通れば足に穴が開いた。
新たに加わった猫、クロコも哀れだが、このままでは同居猫も哀れだ。
追い詰められて腰を抜かして粗相してしまう子までいる。
困り果てた大叔母の脳裏に浮かんだのが、愛媛に住む姪とその娘。これが、兄も辟易するほどの猫好きだ。
「うちで一番のべっぴんさんやで!うちはもう、よおけおって飼われへんねん。気は荒いけど、ええ子やねん!可愛らしい子やねんで。怪我してな、うちの友達が助けてんけど、もう飼われへんねんな。姉さん助けて言うんや。うちはもう、あの子も猫も可哀想でたまらん!」
そんな感じで、珍しく電話だと思ったら熱烈に頼まれた。


当時わが家には竜と言うタヌキみたいな猫が1匹いるだけだった。
少々、気が荒くても、一緒に暮らせば慣れてくれるさ☆
そんな軽い気持ちでOKしたら。
大叔母は、祭りの初日にキャリーバッグともども帰郷。
今日、大阪から猫が来るんだ♪
うっきうき帰宅した当時高校2年生のワタクシ。
開口一番、「猫は!?」と聞いた私に、「お風呂場」と答えるママンと大叔母。
怖がって、逃げついた先がお風呂場だったらしい。
慣れさせるために好き勝手させておいみたい。
早速覗いてみると……。



そこにいたのは、ミケ@動物のお医者さんも真っ青な、やさぐれにやさぐれを重ねた、飢えた狼を彷彿とさせる赤黒い大きな猫だった……………………………。



「うちで一番のべっぴんさんやって言うたやんかー!」と、抗議した私に。大叔母はニヤニヤ笑って、「別嬪さんやろ?」と、いけしゃあしゃあ。
クロコはお世辞にもべっぴんさんとは言えない、 
風邪の所為で、目やにと鼻水でぐちゃぐちゃの顔。今にも獲物に飛びつきそうな姿勢で、威嚇こそされなかったが呪われそうな視線を向けてくる。



当時、猫を自由に外に出していたんだけど。
初めてこの地にやってきた子だから、迷子になっては大変だ。
竜は自由に外を闊歩するが、クロコは台所の勝手口に紐で繋いで、2~3mしか異動できない。
竜が通るたびに威嚇して、飛びついて喧嘩を売り。
人間が通るたびに太ももまでよじ登って噛み付いて引っかいて蹴り上げた。
毎日目薬をして、目やにと鼻を拭いてやらなきゃいけないんだが、これが本当に流血沙汰で。
ママンと2人して長袖の服をきて、押さえつけてどうにかこうにかやっていた。



が、あるとき、クロコはブラッシングが好きなのだと気付く。
しつこくさえしなければ、あっちやこっちや自分で適当に向きを変えつつ、もっともっととねだってくる。
最初は恐々だったのが、どんどん撫でられるようになり、膝に乗るようになり、少しずつ抱っこの時間が長くなり。
クロコにも外の楽しみを教えてやろうと、紐に繋いだまま散歩に連れて行けるようになった。
自分も同じようじ自由に歩きまわれる!
木にだって登れるし、草を好きなだけ食べられるし、日向ぼっこも出来る!


いつの間にか、威嚇しあっていた竜とも仲良くなり……、夜の、クロコはママンの部屋(ちゃんと布団で寝る)、竜は私の部屋と言うスタイルこそ変わらなかったが、冬の留守番中などは、2匹で同じ箱に入って暖をとるようにまでなり、竜が死んだ後はボケ老人のように呆けてさびしさをありありと表現し、天河を迎えれば威嚇しつつもしっかり面倒を見て、後々やってくる子猫たちの、手本となり馴れ合いこそしないまでも、良い姉妹、良い家族になって。
抱っこも撫で撫でもブラッシングも好きな、子供でさえ触れられる気の良い猫になって、眠るように死んでしまうまで、野良よりはちょっとマシな生活を送ったけれど。



きっと、野良時代のトラウマなんだろう。
黒いナイロン袋と口笛を酷く嫌って。
黒いナイロンを見れば威嚇して飛びつき、口笛を吹けば噛み付いて引っかいた。



幸い、クロコは虐待されても保護された。
傷跡こそ残ったが、障害が出ることはなかった。



ニュースで見た猫も、何匹かは保護された。
でも、世の中には保護されないまま死んで行く子も沢山いる。
畜生。
この野郎。



悪態をつくだけでは足りない。



(罰則) 第二十七条
1 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけたものは、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
2 愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行ったものは五十万円以下の罰金に処する。
3 愛護動物を遺棄した者は、五十万円以下の罰金を処する。



軽い!軽すぎるっ!!
5倍くらいにしたっていいくらいじゃないか!