テツくん物語 2 | にゃんだって、ニャンダフル

テツくん物語 2

以前飼っていて 悲しい別れをしてしまったけれども、

いつも感謝の気持ちが湧いてくる猫のお話を紹介しています。

前回からの続きです。

 

この子猫はとても自立心の強い気丈な男の子のようでした。

私が見ている前で、僕は一人で全然大丈夫だし、生きていけるよ!

と言いたげに 草むらを走り回って虫を追いかけたり 空き缶にたまった水を飲んで見せたり 砂を掘ってオシッコだって出来るんだから!

と 時々私を気にしながら 遊んでいました。

 

どの位、時間が経ったのでしょうか、座り込んでいる私の足は痺れてきていました。その頃は若かったので、短パンにサンダルの様な肌を露出した格好の私は、すっかり全身を蚊に刺されて体中がヒリヒリしてきていました。

何をやって居るんだろうとあせる自分に呆れながらそこを立ち去る気にはなりませんでした。

 

あたりはだんだん夕方の気配がしてきました。

 

子猫はずっとこの場を離れない私が気になって来たようです。

この人は、きっと自分の味方なんだと感じ始めてくれたのか

手を伸ばしたら触れる距離まで、やってくるようになりました。

 

捕まえるなら 一発で仕留めなければ 機会はもうないだろうと

私は自然とその子猫に呼吸を合わせたのかもしれません。

 

夕闇の中で、子猫と私の二人だけの時間が静かに流れていました。

 

この賢い気丈な子猫は・・やはり心細かったのでしょう。

 

もうすぐ手が届く位置に丸くなって座り喉をゴロゴロと鳴らしたのです。

 

私は胸がいっぱいになってしまい・・泣きながらゆっくりと手を伸ばし

子猫をつかみました。

子猫は抵抗しませんでした。

 

私は子猫をTシャツの中にしまいサッと自転車に乗り

迷わず家に向かいました。 

子猫を拾うときはいつも胸の中にしまいこんで連れ帰りますが

いったいこの子は何匹目なのだろうと・・・・

 

子猫の温もりが私の心臓に溶け込んで一瞬で永遠の絆を結んだ様に

お互いが心地よく切なく・・涙を流しながら自転車を漕いだあの時間を

今も鮮明に覚えています。

ドロップハンドルの自転車に乗っていたので、子猫が胸元から

よく飛びださなかったと思いますが、縁という紐が

まるで赤ん坊のおぶい紐の様にしっかりとくくり付けられていたのでしょう。

 

こうして思い出す時もいつも涙が出てきてしまいます。

 

子猫や生き物と特別な関係になった出会いの様な時間 には

みなさんそう感じていらっしゃると思いますが、

恋をしている時や赤ん坊の誕生の様な 

そんな特別な時間を共有してしまうのだと思います。 

私は それを 恋心 と呼んでテーマまとめています。

 

その時連れ帰った子猫の話 テツくん物語はまだま続きます。

また機会を見てお話したいと思います虹

 



毎年猫の日に行われるイベントのお知らせです!!
ネコ第13回 Cat アートフェスタ 2017 
会場丸善丸の内本店 4Fギャラリー
会期2017年2月22日(水)~ 3月2日(木)
今年も2期性で開催されますビックリマーク
    前半:2月22日(水)~25日(土)
    後半:2月26日(日)~ 3月2日(木) 5日間に私は参加・在廊しますビックリマーク
営業時間9:00〜21:00(最終日16:00閉廊)
住 所〒100-8203
       東京都千代田区丸の内 1-6-4