前回の続きです。

 

ダバオまで行くとなると、パックツアーという訳にもいかないだろう。

インターネットで旅行の予約が当たり前になる未来が

すぐそこに来ているとは、まだ想像すらできなかった頃。

旅行会社に問い合わせをした所、主要都市からのマニラ行きは
全便満席との回答がありました。

旅に出ると決めたのが3月の終わり。

パスポートが手元に来たのは4月1日。
ゴールデンウィークに行こうなんて無謀だったのです。

いつもなら早々に諦める所ですが、この時は、

行くと決めたからには絶対に出国する!
金に糸目はつけぬ!


そう思ったのです。

 

マニラまで行けたら、ダバオまでは何とかなりそうな気がしていました。

 

行くと決めて、強く願うってヤツですね。

 

実際は願うというより、

私が行くと決めたのだから何としても行くという感じでした。


「どうやったら出国できるんだろう?
どうやったらマニラまで行けるんだろう?」


私は知らず知らずのうちに、疑問を投げかけ、自問自答を始めていました。

 

疑問の回答を、人は無意識のうちに探します。

 

EFTを知る、ずっと前から、使っていた方法、だったのですね。

そうしているうちに、意外な出国先を思いつきました。

それは、青森空港。
灯台下暗し、です。
 

当時、週3日だったか、ソウル便があったのです。


青森からソウルに行き、そこから乗り換えてマニラ、ダバオと行くのはどうだろう。

再び旅行会社に電話したのですが、やっぱり満席。
 

でも、後に担当となる方が、一つ提案をして下さいました。

出発日を早めて、4月30日にソウルに向かうのはどうでしょうか。
翌日は満席だけれど、翌々日のマニラ便が取れますし、

ダバオまでのチケットも準備できます。

うーーーん。
4月30日かーーーー。
 

仕事は月末の締め日。
当時、有給の取得はあまり好ましくないという風潮を、私は感じていました。


担当している職務から言っても、

その日に休むなんて考えたこともありません。

 

無理だろうと思ったのですが、すぐに

「とにかくみんなに事情を話してみよう」と考え直しました。

EFTでもよくある話ですが、勝手に決めつけて、
「有給が取れなかったから行けなかった」となっては、

周囲との関係も、自分が壊すようなものですから。

結果的に私は、
午前中は出社し、午後から休みを取り、

そのまま空港へと向かうことになりました。
 

飛行機の出発時間が13時ちょっと過ぎだったので、

スケジュールはギリギリ。

当日、タクシーで出社していたのですが、運転手さんが、

スーツケースをトランクの中で預かっておくから、お昼に迎えに来ます

と言って下さったおかげで、無駄に荷物をおろしたり、

運んだりする手間や時間が省けました。

日本の安全さがあるからこそ、可能なことですよね。

主要空港ならば、2時間前到着が鉄則なのだろうけれど、

私が青森空港についたのは、出発40分前。
 

今は無理かもしれませんが、当時はそれでも大丈夫だったのです。

搭乗人数は、10人もいなかったように記憶しています。

ガラガラの、周りに誰もいない座席。

飛行機が苦手な私は、離れていく青森の地を窓の下に眺めながら、
ひいいいい、無事に帰れますように
と願っていました。

 

50歳になった今、改めて思うことがあります。

 

それは、後悔とは、

周りがどう思うのかに沿って考えた結果、

欲しいヒト・モノ・コトに手を伸ばさずに、諦めたことに対して生じるものだということ。

 

自己犠牲による選択・対処を積み重ねてきている場合、

EFTを進めていく過程で

「あそこでも、ここでも、自分の欲しいヒト・モノ・コトを諦めてばかりの自分」に

気づくかもしれません。

 

「誰がどう思うのか」自己犠牲ばっかりしていると、

己の望みは、自らがかき消していくからです。

 

「今さら、どうすることもできない」という思いに対するEFTは、結構時間がかかります。

 

そういうこともあって、私は、自己犠牲を積み重ねている方には、EFTを通じて

 

(自己犠牲で)うまくいくと思っていたけれど、実際はうまくいかない

 

と、頭と心で納得した上で、

自分の意思に沿って動けるようになることを、オススメしています。

 

 

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