EFTの提供者によりますが、
アイホージュに限っては、
セッションの最中に、クライアントさん達が異口同音に
「何だかわからないけれど、過去のことを思い出しました」とお話になります。


大抵は、現在の悩みの解決のヒントとして登場しています。

過去を振り向かずに、前を向こうという話がありますが、これは人によると思います。

自己犠牲による選択・対処をし続けてきている場合は、

「適切に欲を扱えなかった過去の積み重ね」が、ブレーキをかけているので、

それを無視して前に進んでも、ループにはまるだけです。

自分の未来が、

自分にとって喜ばしいものとなるよう、
必要なことを思い出すために、
過去が浮上しているのですから、ありがたく活かしましょう。

ということを、まだ知らない時の話。

 

EFTに取り組むようになって、割とすぐの頃なのですが、

家族が知人からもらったというチケットで、とある催し物へと出かけました。

渡されたチラシを眺めていたら、

小学生の頃に好きだった人が掲載されていて、

別な日の催し物に登場するとのこと。

 


すっかり忘れていた、遠い遠い昔を思い出しました。

好きだったといっても、この方と私はクラスが別で、

話したこともありません。

普段は寡黙で、目立たないのですが、

ある行事で一時的に中心となるその方を毎日見ていたら、

何だか魅かれたのです。

私は渡すつもりのない、他愛のない内容のラブレターを書きました。

そして、それを、学校に持っていき
(何故持っていく!!)

クラスメイトの女子に話をしたら
さっと持っていかれ、

その方に渡されるという衝撃的なことが起きたのです。

恥ずかしいったらありゃしない。

そして、何日か経ったあと、返信を受け取りました。

手渡しでもらったのか、誰か経由で来たのか、全く覚えていません。

細かいことは色々忘れましたが、今でも記憶に残っている、一文があります。
お世辞であったにせよ、とても嬉しかったです。

チラシには、大人になったその方の、現在の職業が書かれてあり、

とても努力なさったのだろうと思いましたし、

イメージがぴったりとも思いました。

後日。
そういえば、昔も、同じような機会があったと思いながら、

その方の登場する、催し物に行きました。

その方の歩く後ろ姿を見た時。


ずいぶんと時が流れたはずなのに、

小学生の頃と同じ歩き方で、

思わず小さく笑ったのを覚えています。

催し物が終わった後、話しかけようと思えば、できたのだろうけれど、しませんでした。

もともと話したことがないのもありましたが、

前の日、私は、ママのお店の常連さんに連れられ、

色々とご馳走になっていて

あのお店で餃子を食べた日には、

翌日のニンニク臭、半端なし

口を開くな
状態だったのです。

当時、この懐かしい偶然を、私は面白く思うだけでした。

ですが、EFTを積み重ねて、何年も経過した後に、

あの時、餃子によって口封じが行われた(口を開く必要がなかった)理由を、

私なりに理解する機会が巡ってきます。

この時は、

「何であれ、自分の好意を相手に伝えた、思い残しが一切ない、素敵な過去」を思い出し

小学生の頃と同じく、黙って眺めているだけで、良かったのでした。

実は、この話。

  • 日常生活の中で、私から好きになった人
  • 後ろ姿

というキーワードと共に、ハードルが少しずつ上がった状態で、未来へと繋がって行くのです。
 

自分の思考や感情を、ありのまま認め続けていくと、

このような謎解きの場面に巡り合うことが結構あります。

 

普段はどうしても悩みの解決の話になりがちですが、

こういった面白さも伝えていきたいと思っています。

 

続く。