霊界で困った問題の一つに、二度とこの地球上に生まれ変わりたくない霊がいることだという。何故かといえば以前の地上生活で死後のことに、何の予備知識もなかったために、霊的につらい目にあった、その体験から、地上という世界を嫌うのだと云っている。

霊格が高くても、生まれ落ちた、国家や環境によって、間違った人生観又は宇宙観を抱いていることが原因であるとしている。

このような人たちは知性や教養が高いだけに、反対に死後の「調整」がむつかしくなるのだという。

特に宗教指導者などは、その信奉者(信者)とともに、自分たちの観念でこしらえた、孤立した世界で、何千年、何万年と暮らしているのだという。これらは「知的牢獄」と呼ばれている。

人は基本的には死んでも又は死ぬ前であっても、自分が逝きたい霊界へと行くのではあるが、人情としては、こぞって天国に逝きたいのではないかと思う。

しかし天国は一般の人にとって、そう楽な処であるとは言えない。

何故なら、天国は人のために尽くし、その人たちの幸福が自分の幸福であるとしている人達の集団でもある。

従って、徹頭徹尾他人中心にすべての物事を考え、他人に尽くすのが当然のことであるとする人達が住む処なのです。

しかるに自分自身、或いは他人であっても、死んでどの霊界に赴くのかは、おおむね予測がつくといったことにもなる。

自己中心で自分さえ良ければ、と言った人を天国へ無理矢理送り込んだとしても、その人は「何で、俺が又は私が、他人のために尽くさなければならないのか」などと言って、下層霊界へと、そくさと戻ってゆくのだとしている。

一般的に天国とは、云わばハワイ辺りで、のんびり過ごすイメージを抱いている人が多いのですが、それは怠慢のなにものでもないのです。、、、つぎは最終