あの世の茶屋 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

あの世の茶屋

梅 今年は早めにウチの梅も咲いています。
 写真を撮るのもメンドウなので、2年前の記事の写真を流用。笑

 あの世の茶屋のことは『新釈 中国古典怪談』でも語り、それを読んだ森田健さんから映画にも出演させていただきました
 (この記事では、横浜、愛知、大阪でも上映のはずですが、まだその話は聞いておりませんが…?)
 
 2年前の記事の影響で、毎年、梅を見ると、大高源吾の句を思い出すようになってしまいました。笑
 大高源吾は、おそらくあの世の茶屋の存在など知らなかったと思われますが、句を創る、潜在意識の中で、あの世や前世と繋がり、「茶屋」という言葉が出てきたのでは…などど考えるのも興味深いです。

 私の仮説では、別に「茶屋」でなくても全然よかったと思います。これは一つのトリガーです。
 『コート・ダジュールの天使達』で語りましたが、あの世は人類の潜在意識の集合体という人もいます。たまたま中国古典の茶を飲む行為(厳密にはある民俗の伝承。映画の私の解説みてね。笑)が、人口に膾炙され潜在意識の一つのトリガーになったのでは? とも思います。
 勿論、映画の解説のように、ギリシアの時代から水を飲む言い伝えはあったでしょう。『新釈 中国古典怪談』で解説しましたが、ギリシア神話が中国怪談に影響することは実際にあるもので、大陸続きである以上、かなり昔から、説話や神話の交流はあったはずです。
 潜在意識は人類、みんなで作っているからです。
 (だから我々は、我々自身で、前世の記憶を残す方法をあみだしたとも言えると私は考えます。)

 そのことにいち早く気付いていたのは、クラークレム。そしてタルコフスキーでしょう。彼らはおそらく華厳経にも詳しいはずです。特にクラークは間違いなく。

 こうした事はいずれ、現代物理学からも解明されるような気がしてなりません。
 (『コート・ダジュールの天使達』でも科学者の視点を示唆しました)
 先週土曜の『モーガン・フリーマン 時空を超えて』も興味深かった。「重力は幻想なのか?」

 現代の量子力学を突き詰めると、だんだん仏教哲学に近づいていくのはスゴイと思う。

 こうしてきっと私は梅を見る度、毎年、大高源吾の句を思い出すのでしょう。
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