たい焼きの奇跡

　今日は恵美須（恵比寿）神社の「残り福」の日。
　以前、老人ホームに居る90歳の親戚のおばあさんが、「たい焼き食べたい」と呟いていたので、買ってアツアツのを持っていってあげました。

　シワシワのおばあさんでも、たい焼きを見ると、正に「花のような笑顔！」になるんですね!!!　写真家の私は、その一瞬を見逃しませんヨ！笑。　その笑顔を目にしただけで、あー、いいことできた…と幸せになれました！（ちょうど、『ハウルの動く城』の主人公のように、おばさんが急に娘の顔になった不思議な瞬間があったんです。）

　その後は、マルセル・プルーストがマドレーヌを食ったみたいに、たい焼きにまつわる昔話、恵美須祭りに関する昔話が、ドドーっと。笑。　
　おもしろいね。食べ物と思い出って、きっちりと結びついているものなのね。

　去年も一昨年も私は入院したから特に解りますが、ほぼ座敷牢状態で、四六時中、老人ホームにいるのも辛いと思います。　そんな時に、たった一個のたい焼きで、幸せが届けられるのなら、それは、ちいさな奇跡だと思ったデス…涙。



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