今回は女性ホルモンの「エストロゲン」をメインに考えます
「月経の仕組み」で書きましたように
「エストロゲン」は次の妊娠へ向けて
機能層を再び増殖させ ふっくらと厚みをもたせるホルモンでしたね
子宮を赤ちゃんのベッドだとすると
「エストロゲン」によって新しいシーツのかけ直しが行われるのですが
もしこの「エストロゲン」が過剰だと
シーツを必要以上に重ねてしまいます
シーツを何枚も何枚も重ねてベッドに敷き詰めてしまうと
いざ シーツ交換という時 もの凄く大変だと思いませんか?
子宮も同じで
機能層が厚みを増す過ぎると
古くなった機能層を剥がすのも
それを子宮から押し出すのも 一苦労です
月経の開始や経過にはプロスタグランジンE & F2αが関わっていましたね
(「生理痛の仕組み~そのメカニズム」参照)
出すのが大変となると
このプロスタグランジンE & F2αがたくさん必要となります
プロスタグランジンE & F2αは
発痛物質による痛みの感度を上げますので
痛みは増強され ひどい生理痛が発症します
では 「エストロゲン」が過剰になる原因は何でしょうか?
☆その1「夜型生活」
夕方~夜間にかけて「メラトニン」という催眠ホルモンが分泌されますが
日没後に光を浴びるとその分泌は抑制されてしまいます
「メラトニン」は
自然な眠気をもたらす働きだけでなく
抗酸化物質としてフリーラジカルを分解する抗老化ホルモンでもあり
また 卵巣で「エストロゲン」が作られすぎるのを止める働きもあります
現代では夜中まで電気を煌煌と灯すことが出来ますし
テレビやパソコンなどの光も目から取り入れていますね
この夜も光を浴びつつける生活により
「メラトニン」がキチンと分泌されないと
体内リズムが狂うだけでなく
老化が進んだり
「エストロゲン」の産生が過剰になることが分かっています
スタンフォード大学医学部の研究によると
夜型生活で「メラトニン」分泌減少
↓
・メラトニンの抗酸化力が足りず DNAのがん誘発性変異が起こりやすくなる
・乳がんの癌細胞を活性化するエストロゲンの分泌が過剰
↓
乳がんリスクが上昇 & マウスでの腫瘍成長が早まる
という事が分かっているそうです
夜型生活の女性は そうでない女性と比べて
生理痛もPMSも重く 周期も不規則だと言う事も分かっています
睡眠大事ですね。。。
夜にPCをいじる事が多いので ちょっと反省
寝る前は証明も暗めにして 目も頭も休める必要がありそうです
キャンドルでもたいて ロマンチックに過ごしますかね
☆その2「エストロゲン様環境ホルモンの摂取」
肉 牛乳 乳製品
これらにホルモン剤が含まれている可能性がある事
ご存知ですか?
例えば乳牛
早くから そして大量にお乳を出させるために
遺伝子組み換え牛成長ホルモン というのが投与されている事があるようです
日本では規制も表示義務もないみたい
アメリカなんか 逆にこのホルモン剤を「投与してません」とかくと
投与している牛乳の販売を妨害する と裁判が起こり
区別しちゃいけないようになってるんですって
(その法律を作ったお役人 この薬を販売している会社の元社員です)
政治と経済の癒着が 何も知らない国民の健康を犠牲に
利益を得ているのですよ。。。
あ 話が逸れましたね
ホルモン剤投与でたくさんお乳を出す牛さんは
ママさん達ならわかると思いますが
乳腺炎を起こしやすくなります
その乳腺炎防ぐために 抗生剤も投与されているそうです
肉牛にもホルモン剤は使われており
日本では4種類のホルモン剤投与が認可されているとか
(EUでは一切禁止されています)
ホルモン剤に抗生剤を
お肉や牛乳 乳製品から取っているかもしれない なんて
普通は気付かないですよね
我が家ではお肉を買うときは
ホルモン剤・抗生剤を使わずに育てた物を選び
安くたくさん食べるより 高くても頻度を減らして食べる
「量より質」を心がけてます
グラビアアイドルの子が
「○○をたくさん食べると胸が大きくなる」と言っているのを聞いて
「それ。。。ホルモン剤のせいじゃないの?乳がん大丈夫かな~?」と
人ごとながら心配になったりいたします
近年 「エストロゲン」が圧倒的に過剰になっている女性が増えているそうです
殺菌剤・防腐剤・食品添加物・農薬・ダイオキシン。。。
食べたり 飲んだり 塗ったり
口からも 鼻からも 皮膚からも吸収された環境ホルモンは
「エストロゲン」に似た作用を体内で発揮し
子宮内膜の増殖を進めて
月経時にプロスタグランジンを大量に必要としてしまいます
使い捨てナプキンにも環境ホルモンが含まれていますので
その点からも布ナプ オススメなんです~
何十種類もの環境ホルモンにさらされて生きている私達
初潮の低年齢化
女性特有の病気の増加&低年齢化をみると
この影響は侮れない程に大きいと感じています
なるべく環境ホルモンから身を守る事
私達だけでなく 次の世代にもしっかり伝えていきたいですね
☆その3「肝機能の低下」
過剰の「エストロゲン」は 肝臓で代謝され
体内で増えすぎないようにホメオスタシスが働いています
しかし 肝臓が疲れて肝機能が低下してしまうと
「エストロゲン」の代謝が出来ず 多過ぎる状態が続いてしまいます
血液の浄化作用も弱まりますので 血行も悪くなり
肝臓の疲れ自体が生理痛と無関係とは言えないようです
肝臓が疲れてしまう原因は何でしょうか?
☆食べ過ぎ 飲み過ぎ 薬 農薬 食品添加物の摂取
食べ物も飲み物も 薬物も 肝臓が代謝分解に関わっています
そこに力を取られてしまうと エストロゲンの代謝に手が回りません。。。
暴飲暴食が肝臓の疲れを招きますので
そんな機会の多い月は 量も多く痛みも強い
なんてこと 身に覚えありませんか?
☆目の使い過ぎ
東洋医学の見方では 目と肝臓は深いつながりがあります
目の蒸しタオルや耳引っ張りなどを取り入れながら
目を酷使しないように 気をつけましょうね~
☆ストレス
コレも東洋医学的な見方ですが
肝臓は感情の中でも特に怒りを背負います
怒りで肝臓が 傷つくのです
ストレスの解消は ココでも大切になってきます
「シミ対策☆肝臓を元気にする」もご参照下さいませ
早めに寝ること
環境ホルモンをさけること
暴飲暴食をさけること
目を酷使しないこと
ストレスをためないこと
これらが「エストロゲン」から見た生理痛対策となります
次は毒素の排泄と生理痛です