#258 東北縦貫線観察記 第14閉塞 ~ゾクゾク登場信号機~ | 関東土木保安協会

関東土木保安協会

Kanto Civil Engineering Safety Inspection Association

~ 土木の迫力 機械の技術 礎となった名も無き戦士達の魂 ~
関東土木保安協会は、鉄とコンクリートの美学と保全活動を追求します。



最近ようやく暑くなってきました。これがまさに夏です。それでも今年は全体的に涼しい気がしますが。
作業員らに過酷な状況の中、見守る東北縦貫線工事であります。

とりあえずな前振りはどうでもいいですね。。。


今回もいつものルートです。

関東土木保安協会
▲上野駅4番線より御徒町方を望む

6月の取材では見られなかった、5番線の新しい軌道が確認できます。
上野に向かって新設の線路が伸びてきたうちに、いつの間にか交換されていたようですね。


脇を見るとこれまた新しい信号機があります。

関東土木保安協会
▲5番線の第四場内信号機


テープで隠されていますが、5四場と記載されているのが確認できるので、5番線の第四場内信号機でしょう。
線路の番線は数字で、信号機の順番は漢数字、鉄道界ルールの謎です。


御徒町の上野方から見ると、これまたちょっと前から付いていた中継信号機、そして恐らく5番線の第三場内信号機と思われる信号機です。

関東土木保安協会
▲3つのバッテン印が確認できる

場内信号機って結構な間隔で設置されるのですね。


ホーム端から線路を見ると、ちょうど架道橋の部分だった様で、今回新設された様々な種類の軌道を一度に見ることができました。
バラスト使わないと、本当に保線が楽そうですねー。


関東土木保安協会
▲様々な種類の軌道が見える


ホーム中ほどから足元を見ると、脱線防止のガードが設置されていました。
新しいのですが最近付いたのでしょうか。

関東土木保安協会
▲脱線防止ガード

山手線にも付いており、今回の縦貫線工事と関係があるかは不明です。



上を見てみるとなんだか賑やかです。

関東土木保安協会
▲御徒町駅ホーム中ほどより


架線柱に腕金と碍子が設置されています。
今回確認された新しい動きの一つですね。

新設の架線はちょう架線2本のインテグレート架線ということですが、それに対応した支持金具が設置されています。
これ、振れ止めではないですし、何というのでしょう。
ちなみに京浜東北線などの既に導入された路線では白色で、この青色は初めて見ます。

関東土木保安協会関東土木保安協会
▲インテグレート架線に対応した支持金具が確認できる


御徒町のすぐ秋葉原寄りに信号機ができたのは以前記載しましたが、今回その写真を何とか撮ることができたので載せましょう。

関東土木保安協会
▲山手線車内より撮影した御徒町駅秋葉原寄りの信号機


よく見ると、5二場と書いてあるので、左は5番線の第二場内信号機であると確認できます。やはり御徒町駅上野寄りから見えた信号機は、第三場内信号機の様ですね。
右の信号はよくわかりませんが、この先に分岐があり6番線~に入線できるので、6番線の場内信号機と思われます。


走る車内から電留線脇辺りを見てみます。
線路は置いてあり、枕木の設置を待つばかりです。
相変わらず南行方面は舗装路のままですが、北行はだいぶ仕上がってきています。
前に載せた架道橋の線路と繋がる目前といったところでしょうか。


関東土木保安協会
▲電留線付近


秋葉原駅に着くと、大量に積まれたレールが見えます。
恐らくさっきの電留線脇辺りの工事で使うものでしょう。

関東土木保安協会
▲運び込まれたレール

レールには全て番号がふってあり、図面から必要本数を割り出した結果から、全てのレールにナンバリングして搬入しているのかと思います。
そのため、新設のレールを見ると「横断管」や「排水管」といった文字が書かれており、設置した際に整合性を確認できるような状態になっています。
道床の排水管なども設計時に全てわかるでしょうから、搬入時に事前に書きこんでしまうのでしょうね。
単に番号を振るだけでない、ミス防止の作業ですね。


関東土木保安協会
▲ペイントされた新設線路。文字の下にはパイプが走っている


高架部への勾配部は相変わらずで、架設機もまだかろうじてタワーが原型を残しています。

関東土木保安協会
▲架設機が遠くに見える高架部


線路が若干伸びたくらいでしょうか。
どっちにしろ架設機撤去が進まないとこっちの工事は進みません。
東京駅寄りは、架道橋の未完成部を鋭意工事中でした。


関東土木保安協会関東土木保安協会
▲高架部へ延びる新設線路



灼熱地獄の真夏に入っていく、そんな中の縦貫線工事です。

皆様、水分補給はしっかりとしましょうね。

そして、土木中毒者の我々は、鉄分もしっかりと摂りましょうね。